C-01とともに
「もぉ遅いですよクリア!」
そう言ってこちらにパンを渡してきたのはリリーだ。
「リリーおはよう。リリーこそ早くしないと父さんが先に行ってしまうよ。」
俺がそう言うと「そうでした」と慌てて支度をしに行った。
「朝から騒がしいわね〜」
母さんがキッチンから迎えてくれた。
「おはよう母さん」
「おはようクリアちゃん。昨日なんだかうなされてたみたいだけどどうしたの?」
あっ、ぜってーニャルとノーデンスの会議のことだ。あれでもSAN値って削られるんだね。
「なんでもないさ。それより今日多分お客が来ると思う」
「そう。わかったお名前はなんていう人?。」
「ミーゴさんっていう人。」
「わかったわ。ミーゴさんが来たら倉庫に案内するわね。」
「ありがとう!母さん。」
「クリアちゃんのためならなんだってするわ。」
「じゃあ俺は倉庫に行ってるから。」
「行ってらっしゃい。」
さてと、これどうしようか。俺が作ろうとしていたのは全長30mの巨大ロボットだけどその設計図を勝手に作ってくれるのも助かる。だけど素材が足りね〜人類存続どころか宇宙存続の危機なのに素材
がなさすぎる〜どうしようまじで。
「クリア〜ミーゴさん連れてきたよ〜」
「ありがとう!母さん」
ナイスタイミング!ミーゴは圧倒的な技術力を持った宇宙人今はその圧倒的な技術力を使って人間に擬態しているんだろう。
「はじめましてクリアさん。彼が喋れないので補佐としてきましたチェイスと申します。以後お見知りおきを。」
そう行って現れたのは白い執事服に身を包んだ老いた男性だ。
「はじめましてチェイスさん。クリアです。これからよろしくおねがいします。あとそこに隠れているミーゴくんもね。」
チェイスから出てきたのおは胸からエルダーサインのネックレスをかけた小さい男の子だ。その子は小さくうなずいた。
「母さん。少し出ていってくれないか。三人で話がしたい。」
「わかったわ。リリーちゃん見てくるね。」
母さんは倉庫から出ていってリリーの部屋に向かった。よーしこれでOK
「さっ。さっさと話しましょう。時間の無駄です。」
「わかりました。我々はニャルラトホテプ様からの紹介で、貴方様に来ました。そしてイス人種族の代表でもあります。アザトースの分身がやられた。これはあってはならないことなのです。幸いアザトース本体は
生きていますがいつ目覚めるかもわからない。だからニャルラトホテプは貴方様に期待している。と言ってましたのでこちらからもお願いします。全面協力してください。」
「良いよ〜俺そうするつまりだったし。なのでミ=ゴとチェイスさんよろしくおねがいします。で、ミ=ゴはこういうの作れる?」
そう言って俺はプリンターから印刷された設計図をミ=ゴに見せた。そしたらサムズアップをくれた。多分できるということだろう。
「でも素材とかってどうすれば良いでしょうか?結構使いますから。」
「ああ、それなら彼らの母星であるユゴスの物を使うといいでしょう。ミ=ゴあなたの星から持ってこれますか?」
ミ=ゴは手でOKマークを作ってみせた。
「なら早速作りましょう。時間はありません。これは宇宙規模の戦争です気合はっていきますよ。」
「おう」
俺ら三人は空高く手を突き上げた。
〜2週間後〜
「ようやくだ、寝る間も惜しんで作り上げたこれが、憧れが作り上げれた。チェイス、ミーゴありがとう!」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ。ニャルラトホテプに連絡してあれを持ってきてもらわないと。」
「そうですね」
俺は目の前にそびえ立つ一つの機体に目を向ける。さあ準備をしよう。戦争は始まったばかりだ。