ヲタク転生する
「はい。これもよろしく。」
これが俺の最後の言葉になるとは思ってもいなかった。
俺は簡単に言うと社畜だ。上司にこき使われ、仕事をぶん回してくるし今日で20連勤めですよ。
俺ははっきり言って落ちこぼれだった。会社の中でもいじめられ、昔の同級生にもいじめられ、いつ死んでもおかしくない状態だった。そんな中俺が唯一心の支えであったのが、ロボットアニメと呼ばれる物でありいつかこんなものが未来には見れるんだろうなって、ずっと思っていた。一年で片手で数えられる有給や休みを使って電子回路や構造、仕組みなどを徹底的に頭にたたきつけて、一時期会社でもあまりの異様さに話題となった。だがそんな人生もこれでおしまい。過労とカフェインの摂取のし過ぎのより、会社で死ぬなんてね。来世では社畜になりませんように。そう思っていると周りが白くフェイドアウトしてきて気づけば目の前にこたつがあって白いひげを生やしたおじさんがいた。
「おお。来たようじゃな。とりあえずそこに座りな。」
俺はこたつの前に座らされた。
「私は神様じゃ。君の魂をこの神階に呼んだのじゃ。君は過労とカフェインの摂り過ぎで死んじゃったのか。災難じゃったな~。そんな君にやり直すチャンスをやろう。簡単に言うと異世界転生じゃ。転生して自由に異世界生活と言いたいところなんじゃが。その世界に魔王が現れたらしいんじゃ。魔王を討伐してくれたらもちろんその後もその世界を満喫してもいい。どうかしてくれんか?」
俺は考えた。マジに考えた。そこで俺は質問をした。転生するときに何かスキルを一つもらえないか。俺は驚いた。OKと。それどころかこの神様転生させるときに何かスキル一つと道具を1セット持って行けとさせるところだったらしい。なら俺にとっては好都合。神様に錬金術のスキルと工具一式を注文したら倉庫を持っているところに転生させるって。んっ倉庫?待て待て待て待て!まさか工具マジもんの一式なの!あっ
気づいたら部屋ので誰かにあやられていた。
「奥様!無事に男の子が生まれましたよ。」
「あなた!生まれたわ!あなたと私の子よ。」
「そうだな。ならこの子の名前はクリア。クリア・アスクリード。」
目の前を見ると薄い赤髪の女性に人にあやられていた。隣にはメイドがいて、さらに自分の近くには銀髪で青のメッシュが入っている男性にほっぺをぷにぷにされていた。俺はクリア・アスクリードとして転生したらしい。さてと、この世界で俺がやることは二つ。一つはさっさと魔王を倒して平和な生活を送ること。もう一つはそのための武器を作ること。これは後々大事になってくるからこっちが今一番の最重要事項。さて俺の母親と父親の名前くらい知っておかないと。
「奥様、旦那様。ご友人方がいらっしゃいましたよ。」
「セシリア~出産おめでと~これ俺からね~。」
「ありがとう、シリア。リアと一緒に食べるわね。」
なるほど。母親はセシリアで父親がリアそして二人の友人がシリア。
「妻の出産祝いに来てくれてありがとう。これからもよろしく頼むぞ。」
「ああリア。これからも友達としてよろしく頼むぞ。」
「おう!」
状況は分かった。さて俺は5歳になるまで、この世界の情報を集めとくとしますか。