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初会合

とりあえず冷静になり、教壇の上にある出席番号順の座席表を見て彼女の名前と自分の席を確認してみようかな。


おっほぅ彼女の名前は、葵舞音ちゃんっていうのか。


おっとこれ以上は良くないまだ接近していくのは早すぎる、他のハードルの低いことを先にこなしていってそこから彼女と接触していかなきゃいけねぇ、人生そんな甘くねぇんだわ。


さあ俺の席はどこかな?


訂正する俺はもう浮かれてたね名前見た時点アとオから始まるなら結構の確率で隣の席イベントになるじゃねぇかみんなビビッて彼女の周辺に座ってねぇし、まじかよしょっぱなからハードルがクソたけぇな。


とりあえず俺はできる限りこの動揺を悟られまいとしながら座り、それからこっそり横を見てみると彼女は俺の存在に気づいていないかのように外をぼんやりと眺めていた。


うぅなんか少し悲しいがいいんだこれで最初はこんなもんだろ逆に話しかけたりなんかしたらダメなんだそれこそよくない。俺は今正解の√をすすんでいるんだ。きっと...


今年の担任となる男の先生が来た。パッとしねぇやつだな


そいつは入ってきてすぐ黒板に「新入生入学おめでとう!」と書いてここの誰も望んでいないような長い学校の意義や、「この学校は文武両道の精神を何年も前から受け継いでいっていて君たちも先輩のようにこの学校でよく学びそしてたくさんの体験を経て社会をより明るくしていくような大人になりなさい」


なんてことを言っている俺は正直に言わせてもらえば、どうせこの学校から出ていったような奴なんてろくでもないような奴だと思ってるし、文武両道を強要してくる学校はろくでもないと思ってる。


2つのことを同時にこなせる奴なんてそうそういないのだ。特にこんな学校に入学するような奴にはな。


ふと横を見てみるとあろうことか彼女は姿勢を正しもう外を見いておらず、今熱弁していた先生の話をこれでもかと熱心に聞いていた。真面目っ子なのか?


そうだとするならもし結婚出来たらヒモにしてもらおう


こういうとこだよなぁ俺は変わらなねぇといけないんだった。人から好かれるってことは、彼女のように興味のないことでも熱心に見えるように聞かないといけないし、誰かにその場その場で頼って生きてくよりも人に頼られるような奴にならなきゃなんだろうな。






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