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女の子が二人でVRMMO  作者: qazwsx(てぃー)
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お待たせしました。


いつも評価やブクマ等ありがとうございます!

変わり映えしないわね。


ノロエステ洞窟表層地下2Fの最初の部屋は1Fとほとんど変わらない土壁の部屋だ。…まぁ初心者用ダンジョンで1Fごとに全く違う様式なんてことは無いわよね。

今更だけど、ダンジョンは不思議なことに明るい。壁や地面が発光してたりしてるわけではないと思うのだけど…ゲームね。


あーうー言っているアカネが落ち着くのを待つ。


「うー…ごめんね…その内慣れると思うから今は許してー…」

「えぇ、むしろ今のうちに克服した方がいいわ」


転移後即戦闘という事が無いとは言えないもの。その時にあーうー言ってたらどうしようもないわ。


落ち着いたアカネと共に進んで行く。徐々に落ち着くまでの時間も短くなっているし、その内この転移酔い?みたいなものも収まると思いたいわね。


ダンジョンの構成も出てくるモンスターも変わり映えしないまま進んで行くと、少し変わった部屋を見つけた。モンスターが居らず範囲は狭いものの草が茂っており、中心には小さな池がある。


「綺麗だね…休憩所かな?」

「えぇ、そうね」


実際モンスターが湧かないところを見ると休憩所の要素もあるように感じるわ。

池に近づいてみる。心なしか空気も清涼感がある気がする。

この草もいい匂いがするし、リラックス出来るわね…ハーブか何かかしら?

特にいい匂いがする1本を鑑定してみる。


【上質なリラックスハーブ】:ダンジョンで稀に見つかるハーブ。強いリラックス効果を持ち、精神系の状態異常に効果がある。嗜好品としても価値が高い。


…もしかしたらアカネの転移酔い?に効果があるかもしれないわね。SPは66もあるし採集を取ってしまいましょうか。


−スキル:採集 を取得しました−


残りSPは64。まだまだ余裕があるわね。

下の土ごと丁寧にハーブを採取する。周りに同じものが数本あったのでそれも採取する。出来るなら栽培したいわね。家とか買えたりするのかしら?


「ミオン、何してるの?」

「この茂ってる草はハーブなのよ。それを採取してたわ」

「え?そうなの?道理でいい香りがするんだね…私も取っとこうかな」


暫くアカネと2人でハーブを採取する。時々ハーブ以外のものも混じっていた。


【上薬草】:ダンジョンにのみ生える薬草。地上のものより効果が高い。

【グロウ草】:ぼんやりと光っている草。主に観賞用として人気。

【シアネート草】:弱い毒性を持つ草。毒を抜くと美味しく食べられる。

【ナマック草】 :肉厚で塩分が強い草。サラダの材料として重用される。


色々手に入ったわね。植物園でも作ろうかしら。

アカネも一通り採り終えたようなのでダンジョン攻略に戻る…といってもアンデッドを光に返しながら進むだけなのだけど。


宝箱すら無く地下3階の階段辿り着く。敵のレベルが低いからかレベルすら上がらなかった。



ノロエステ洞窟表層地下3F、表層の最終フロアに来た。

うーうー言っているアカネに高級ハーブを嗅がせてみる。


「んっ…なんか落ち着く…」


僅か数秒で例の症状が治った。凄まじい効果ね…栽培の必要性が上がったわ。


高級ハーブを仕舞ってダンジョンを進む。

地下3Fは少し様子が違う。分かりやすいものの罠があるのだ。

スイッチのようなものや細い線、魔法陣といった種類豊富な機動装置があり、矢が飛んで来たり落とし穴が現れたりと単純だが怖い仕掛けがされている。


「よくそんなにヒョイヒョイ躱せるね…」

「こういうものは大体違和感があるわ。全体を見ると分かるようになるわよ」


アカネにレクチャーしながらダンジョンを進んで行く。すると、行き止まりの部屋に当たった。

正確には、閉まった扉があり、部屋の真ん中にスイッチがある部屋だ。怪しいというよりは真っ黒と言った方がいいだろう。


「アカネ…何が起きるか分からないけれど、押さないとダメみたいね」

「…おっけー。覚悟完了だよ!」


スイッチ押す。カチリと音がして凄い量の魔素が天井から降って来た。

途端に湧き出すレッサースケルトン。ここまでなら変わりない光景だが、今回は数が違う。一瞬で10体ほどが湧き出し、その後も勢いよく湧き続ける。

…結局聖属性の風で浄化するという流れは変わらない。ただ時間が長いだけだ。


次々と補充されるスケルトンを根こそぎ浄化しきった。すると、部屋の真ん中に少し大きな魔法陣が現れ、その中から金色のスケルトンが出てきた。手にはこれまた金色の骨で出来た剣のようなものを持っている。


【ゴールデンレッサースケルトン Lv.15】:特定の条件を満たすと出現する。倒すと良いことがあるかも…?


「すっごいゴージャスなスケルトンだね…前世はお金持ちだったのかな?」

「夢を壊すようで悪いけれど、あれは魔素から生まれたものよ。多分前世は無いわ」

「流石にそのくらい分かってるよ!ボケてみただけじゃんかー…」


顔を赤くしてむくれているアカネを横目に見ながら金色スケルトンと向かい合う。

レッサースケルトンではあるものの、何が起こるか分からない。もしかしたらこの金色はレッサースケルトン最強の証かもしれないのだ。


先手必勝、最速で最強の技を叩き込む。

ツヴァイヘンダーに固体の魔力を纏わせ、全長5mの大剣を作る。そして聖、光、炎の3種多重魔法であるセイントレーザーを展開。ツヴァイヘンダーは全長5mの光の大剣となる。

それを大上段に構え、振り下ろす。これがMPを3割使って繰り出す私の最大火力の攻撃だ。これで倒せないならかなり厳しい事になる。


「パワースラッシュ」


スキルで更に威力を上乗せした。攻撃の準備から振り下ろしまで5秒弱。少し不安だったが金色スケルトンに…当たった。


結論から言えば金色スケルトンを倒すことが出来た。それどころか地面を抉り、剣が当たった部分は溶けて赤熱化している。

ふぅ…無事に倒せて良かったわ。


「ミオン…あのスケルトンに恨みでもあったの?」

「別に無いわよ?」

「えぇ…」


アカネが心底呆れた顔をする。どうしてそんな顔をしているのかしら?

今までとは違う未知の相手に対して全力を出して一撃必殺を狙う、というのは初見の対応として間違っていないはず。私は正しいことをしたわ。


−【ルピス袋・大】×1を獲得しました−


「アカネ、ルピス袋というものを獲得したわ」

「私ももらったよー。何だろうね?」


アイテム欄から取り出して鑑定で確認する。


【ルピス袋・大】:ルピスが詰まった袋。5000・10000・50000・100000ルピスのどれかが入っている。


「おほー!やっぱりお金持ちスケルトンだったんだね!」

「…どうやら私が間違っていたみたいね」


金色スケルトンはお金持ちのスケルトンだったようだ。アカネは時々こういう鋭さを見せることがあるから侮れない。


「早速開けようよ!」

「えぇ、いいわよ」

「それじゃあせーので…せーの!」


袋を開けるというイメージする。すると、袋からルピスが溢れ出てくるエフェクトが起こる。そして、


−おめでとうございます!【50000ルピス】を獲得しました−


メッセージに祝福された。これは結構な良い結果のようだ。


「1万ルピス!やった!」

「私は5万ルピスだったわ」

「…やっぱり貢献度みたいなのも関係してるのかな?」

「単純に運だと思うわよ」

「ですよねー!このラッキーガールめ!」


アイテムとしてのルピス袋を開けた時の抽選に戦闘は関係無いと思うわ。


じゃれついてくるアカネを剥がしてダンジョンの奥へと進む。すると、大きな鉄の扉が見えた。あの奥が恐らくボス部屋ね。

そして、その扉の横で6人組の冒険者PTが言い争いをしている。翼を仕舞って扉に近づく。


「だから!突っ込んでくる前に速攻でいけば大丈夫だって!」

「それじゃ初撃を耐えられたら終わりじゃない!」

「まぁまぁ落ち着けって…もしダメでも俺が盾で捌いてやるからさ」

「あんたのそれは信用出来ないのよ!」


どうやら言い争っているのは2人で1人が口を挟んだものの一蹴されている。他の人は黙々と武器を磨いたりして過ごしている。慣れているといった風ね。

大人数のPTは大変そうね。触らぬ神に祟りなし…とは言ったものの、順番待ち等があるかもしれないから一応断っておきましょうか。


「ちょっといいかしら。先に入らせて貰うわよ?」


そこで私に気づいたようで言い争っていた内の1人が振り返る。赤毛のショートカットに可愛い顔立ちをした女の子だ。腰に剣を差している事から剣士だと思われる。

私達を見て驚く女の子。


「えっ…もしかして2人で来たんですか?」

「そうよ。先に行かせて貰ってもいいかしら?」

「凄い…冒険者ランク教えて貰ってもいいですか⁉︎」

「私はCよ。先に行かせて貰ってもいいかしら?」

「C…尊敬します!」


そう言ってキラキラと目を輝かせる女の子。ダメね…後半部分が全く聞こえていないようだわ。これにはアカネも苦笑い。


「ありがとう、私達先に行かせて貰うわね」


そう言って扉へ向かい、開けて中へ入った。重たい音と共に背後で扉が閉まる。


「…ミオン、着いてきてるよ?」

「わかってるわ」


なんとあの女の子はPTと別れ、私達と一緒にボス部屋に入ってきた。


「一応聞いておくわ。どうして着いてきたの?」

「私、リンって言います!あのPTは臨時で入っただけで、全然息が合わなくて正直苦痛だったんです…そこにお姉さん達が通りがかってくれて、これが天の助けかと思ったんです!」


随分とハッピーな子ね。もし私達が危険人物だったらどうするつもりだったのかしら。


「お願いします!このボス戦だけでいいです!一緒に戦ってくれませんか?」


アカネを見る。苦笑いした後口を開いた。


「いいんじゃない?でも、この戦いが終わったらお別れだよ?そこからは連れて行かないからね?」

「分かりました!ありがとうございます!」


アカネは基本的にこういった子を見捨てられない。いつか仇にならなければいいのだけど…。


そして部屋の中央にこれまでとは比べ物にならないほど大きな魔法陣が現れ、その中から全長4m、全高2m程の大きな猪が召喚される。目が紅く光っており、立派な牙を揺らして威嚇してくる。


【グランドファングボア Lv.25】:巨大な牙を持つ大猪。強靭な筋肉を持ち、その突進は巨岩を砕く。


静かに構え、ノーモーションで突進を繰り出してきた。リンを抱えて横に飛び、ギリギリで躱す。

見た目と違ってしたたかな性格のようね…。


「アカネ、壁よ」

「りょーかい!」


アカネは凸凹の壁に張り付く。


「リン。離れていなさい」

「は、はい!」


リンにローブを掛けて離れさせる。

さて、予定外の事態で翼を封印しなければならなくなったけど、やるしかないわね。


双剣を取り出し、大猪を見据える。戦闘開始だ。

最近1話書くのに4〜5時間掛かるようになりまして、1日2話更新が厳しくなっております。


毎日更新はしますので、ご了承ください。

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