05
早く冒険に出したいのに手が違う文を打っていく...
-ようこそ転職の間へ-
転職というか就職なのだけど。
すると地面が光りだし、真ん中に台座と丸い玉が浮かび上がってきた。
-ジョブクリスタルに手を当てよ-
さっきから偉そうね。まぁ、職業をくれるんだから偉いのかもしれないけど。
台座の上の玉にピタッと手を当てる。すると玉が淡く光りだした。
-ステータスを開くのじゃ-
おじいさんキャラだったのね...
ステータスと念じると案の定ウィンドウが出てくる。
ミオン Lv1
種族:天使
職業:
HP:500
MP:600
STR:550
VIT:500
AGI:640
MND:550
INT:530
DEX:620
LUK:200
種族スキル:【飛行 Lv.1】【操翼Lv.1】【祝福Lv.1】【聖魔法Lv.1】
スキル:
称号:
SP:35
...【操翼】と【飛行】はわかるのだけど、【祝福】と【聖魔法】とは?
意識を向けると更にウィンドウが出る。
【祝福】:善性の神族に連なるものが持つ。アイテムやプレイヤーに様々なプラス効果を永続的に与える。ただし、一度のみ。
【聖魔法】:光魔法の上位版。効果の高い回復や防御結界を使うことができる。
強くないかしら?この種族。100万に1つも納得ね。
-ほう、天使か、珍しいのぅ。その幸運を大事にせよ-
転職のおじいちゃんも思わず唸るほどなのね。勿論大事にするわ。
-続いてチェンジ・ジョブと唱えよ-
「チェンジ・ジョブ」
すると別のウィンドウが現れる。
-獲得可能ジョブ-
・見習い剣士
・見習い戦士
・見習い槍士
・見習い盾使い
・見習い弓使い
・見習い弩使い
-その中から1つ選択せよ-
1つだけなのね。ケチ臭いわ。
ここは安定の剣士かしらね。剣は好きだし、丁度いいわ。
-見習い剣士を選択しますか?-
-Yes/No-
勿論Yesで。
-職業:見習い剣士 を獲得しました-
-無事に獲得できたようじゃの。見習いが取れるようになったらまた来るがいい-
後ろで扉が開き、私は外へ出てアカネを探す。
「ミオンー!」
元気一杯狼娘が駆けつけて来た。
「ねぇねぇ、職業何にしたの!?」
テンション高くないかしら?
「見習い剣士よ」
「やっぱり!?何となくそうだと思ったんだよねぇー!!私は見習い弓使いだよ!」
「あら、アカネのことだから剣士にすると思ってたのだけど」
「甘い、甘いよミオンチャン!!長大な弓を持ち遥か彼方の敵を射抜く、一撃必殺のスナイパー!カッコいいでしょ!!」
確かにカッコいいかもしれないわね。何年掛かるかわからないけど。
さて、と受付に行きましょう。聞きたいことがあるのよね。
「ちょっといい?」
人が大分減ってやり切った感が醸し出す受付嬢の一人に尋ねる。
「はいっ!?なんでしょう!」
油断してたわね?
「剣士を指導している所とか無いかしら?」
「それでしたら、お城の近くにあるバルドさんの剣術指南所に行くといいですよ!」
「わかったわ、ありがとう」
「ミオンーどこいくの?狩り行こうよー!」
「ちょっと私の剣術がゲームでも通用するのか確かめに行くわ」
次回ようやくすごいところが見れるかも
06/05 スキルにパッシブとかアクティブとか存在しなくなったので修正。称号欄を追加。