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ブクマとか評価とかあざすあざす。
相変わらず話が進みません。ごめんね!!!
ステラを連れて街へ戻る。今更だけどこの街の名前は何なのかしら。
道中アカネはずっとステラを撫で繰り回していた。本人曰く撫で心地が良いらしい。よくわからないわ。
そんなこんなで西の門。そんなに時間は経ってないと思うのだけど、なんだか色々あったわね。
順番待ちの列に並び、ステラを撫でまわしたりアカネの耳をさわさわしながら待つ。
「ギルド所属の方はギルドカードを、それ以外の方は300ルピスとなります」
ギルドカード...知らない子ね。
ステラとアカネはカードのようなものを手に出し、門番さんと一言交わして入っていく。
仕方ないので300ルピスを払った。...ステラはともかくアカネは何で持ってるのかしら。ずっと一緒に行動していたはずなのだけど...
「アカネ、いつの間にギルドカードを手に入れたの?」
「ミオンが中々転職の間から出てこないからその間に~、まさか街に入るのが無料になるとは思ってなかったの!ごめんね...」
「別に怒ってないわよ...私はギルドに登録をしに行くわ。その後鍛冶について少し調べてこようかと思っているのだけど、アカネとステラは?」
「んー、私はちょっとやりたいことあるし別行動かなぁー」
「...PTを探す。ここでお別れ」
「また今度一緒に狩りとか行こうね!」
「...絶対」
そう言ってステラと別れた。ちなみに、前のPTとは別のPTを探すようだ。それはそうよね、あっさり見捨てられたんだもの。今度は良いPTが見つかるといいわね。
さて、アカネとも別れてここは冒険者ギルド。
ある程度の人はいるものの、混雑のピークは過ぎたようだ。受付も半分ほどに減っている。
「ギルドに登録したいのだけど」
「ここは冒険者ギルドです。お間違えは無いですか?」
「えぇ」
「畏まりました。それではこちらの水晶に手を当ててください」
机の端にあった直径20cmくらいの水晶が真ん中に置かれる。中に光る靄が浮いているのがキレイね。
言われた通りに手を当てると、少しモヤっとしたものが体に流れ込んでくるのを感じた。む...少し気持ち悪いわね。
すると、受付嬢の手元の紙に文字が浮かんでくる。どうやら、私のステータスのようだ。
ミオン Lv.7
種族:天使
職業:見習い剣士
HP:620
MP:840
STR:730
VIT:560
AGI:700
MND:670
INT:590
DEX:740
LUK:260
種族スキル:【飛行 Lv.1】【操翼Lv.1】【祝福Lv.1】【聖魔法Lv.1】
スキル:【剣術 Lv.6】【火魔法 Lv.1】【鑑定 Lv.2】【採掘 Lv.1】【精錬 Lv.1】【鍛冶 Lv.1】【細工 Lv.1】【錬金 Lv.1】
称号:【歩み上手】【撫でリスト】【格上殺し】
SP:29
受付嬢が少し驚いた顔をする。
「天使...ですか」
そういえば、私って天使だったわ。翼が無ければ普通の人間だからすっかり忘れていたわね。
それよりも、称号っていうのが凄く凄く気になるのだけれど...後にしましょうか。
そして受付嬢はこちらをジッと見つめた後、
「成程、天使...ですね」
何が成程なのかしら?
「失礼いたしました。それではこちらの内容に同意の上で、サインをお願いいたします」
どうやら、規約のようだ。一定のランクより上の冒険者には指名依頼等、特殊な依頼が来る可能性があること、緊急の依頼に関する出動義務。他の冒険者や街に迷惑を掛けないことや、フィールドに出た後は自己責任など。基本的なことね。
サインをして受付嬢へ。すると、受付嬢はハンコを押してステータスが浮き出てきた紙と一緒に水晶へ差し込む。紙が吸い込まれるように消え、代わりに一枚の木で作られたカードが出てくる。
「登録ありがとうございました。こちらがミオン様のギルドカードとなります。紛失した場合は1万ルピスの再発行料が掛かりますのでご注意ください」
高いわね。鎖をつけて首にでも掛けておこうかしら。
「冒険者ギルドに関する説明を致しますが、聞かれますか?」
「えぇ、お願いするわ」
「では、ギルドランクの説明から。当ギルドでは冒険者様の実力、実績をランク付けをすることで管理しております。下から、G・F・E・D・C・B・A・S・SS・SSS・EXと11段階に分けられます。多く見えますが、これはモンスターのランクと連動しているためです。Bランクからは危険なモンスターが増えるため、昇格試験があります」
EXランクのモンスターって一体どんなものなのかしらね。是非見てみたいものだわ。
「当ギルドでは依頼の発注・受注ができ、討伐したモンスターから出てくる素材の買取も行っております。但し、手数料を頂きますので、相場の8割の値段で買い取らせていただきます」
プレイヤー同士で取引するほうがお得ですよってことね。
「最後に、ギルドカードに所有するルピスを預けることが出来ます。こちらは、様々なお店でお支払いに使用可能です。また、他のギルドと共通のシステムですのでどのギルドでも入金、出勤が可能です。預けられますか?」
これは非常に便利ね。でも今は200ルピスしか無いから、今すぐ必要ではないわ。
「纏まったお金が出来たらお願いするわ」
「畏まりました。これで説明は以上となります。何か質問等ございますか?」
「そうね...特にないわ。ありがとう」
「いえいえ。それではこれからのご活躍を期待しております」
そういってにこりと微笑んでくれた。男なら惚れてたかもしれないわね。
ギルドを出たところで、先ほどの称号を確認する。
【歩み上手】-足場が悪い?ご冗談を-
条件:足場が悪い場所を、一定時間ペースを落とさずに歩く。
効果:不整地を移動する際に速度ボーナス。
普通に歩いていただけなのだけど...称号って簡単に取れるのね。なんだか得した気分だわ。
【撫でリスト】-私のナデは...唯のナデではない-
条件:撫でることで撫でる以上の感覚を相手に与える。
効果:撫でることで親密度が上がりやすくなる。
...テイマーのプレイヤーとかは重宝しそうね。
【格上殺し】-そのレベルは飾りかい?-
条件:自分よりもレベルが20以上高い敵を殺す。
効果:自分よりレベルが高い相手に対しATKボーナス。
ドンラビットはかなり格上のモンスターだったのね。通りで刃が通らないわけだわ。
ところで、称号獲得の通知が来てないのだけど...来ないのかしらね。あ、設定がオフになってたわ。
称号の確認を終え、通知をオンにし、次に向かう場所は...鍛冶屋か露店かしらね。
鍛冶屋では色々と話を聞きたいし、露店では腕のいい服飾系の生産プレイヤーが居たら素材を渡してローブを新調したいわ。何だかんだでドンラビットの蹴りの風圧から身を守ってくれたローブはもうボロボロなのよね。所々破れかけてるし、その下はただの服。ここまでダメージが行くと少しマズいことになるわ...見た目的な意味で。
少し悩んでいると、目の前にウィンドウが出てきた。...マップ?そんな便利機能があったなんて...と思ったのだけど冒険者ギルドとNPCのお店周り、それに西の門へ繋がる道以外は真っ暗。なるほど、行ったことのある場所しか出てこないわけね、よくできてるじゃない。
つまり、周りに聞くしかないってことね。ということで近くを歩いていた人に声を掛ける。
「ちょっといいかしら。鍛冶屋か露店が開かれてるところに行きたいのだけど」
「ん?ヒョッ!?偉い美人さんや!こない美人さんに話しかけられるなんて今日はツイてる日やわ!握手して握手!」
やたらとテンションが高い女の子だった。...声を掛ける相手を間違えたかしら。
そんな私の視線に気づいたのか、焦ったように声を掛けてくる。
「ちょちょちょ待って待って!生まれてこのかた別美人さんに声かけられることなんて無かったし舞い上がってただけやねん!ほんまごめんな!」
「...まぁいいわ。それで、露店があるところか鍛冶屋を探しているのだけど」
「なんや、アンタも生産者か?名前は?ちなみにウチはカナデや。服飾系やってんねん、これでも結構腕はええねんで?よろしくな!」
...露店へ行く理由が無くなってしまったわ。
「ミオン。今のところ冒険者よ」
「ここで出会ったのも何かの縁や!フレンドなろうや!」
「え、えぇ...」
半ば押し切られるような形でフレンド登録を済ませる。...こんな眩しい笑顔は初めて見たわ。
「むふふ...美人さんの連絡先ゲットォ~」
「ところでカナデ、服飾系なのよね?ならこれでローブを作ってもらえないかしら?」
「まだそんなにレベル上がっとらんしあんまムズイのは無理やで?」
「...じゃあ止めとこうかしら」
「ちょいちょい、そこで引かれたら気になるやん!見せてみぃな」
孤狼と首領兎の毛皮を出す。すると恐らく鑑定したカナデは真面目な顔になった。
「...ミオン。これはどこで手に入れたんや?」
「西の平原で倒したわ」
「悪いことは言わん、これはギルドに卸し。こいつは恐らくクラス2のモンスターや、こないな素材扱える生産プレイヤーはまだおらんで」
「そう。残念ね」
「それだけやない。掲示板で誰も倒せないっちゅうことで最前線のPTか高ランクのNPC冒険者の討伐待ちになっとるモンスターや。それを倒したとあったら物凄い話題になる。そしたら、エラい人数に絡まれることになるわ。だから討伐したことも話さんほうがええで」
...ドンラビット、あなた凄いモンスターだったのね。
「わかったわ。色々とありがとう」
カナデが良い人で良かったわ。素直にお礼を言うと、
「えぇねんえぇねん。こないな美人さん助けられたと思えば気分良いわ!でも、お礼っちゅう話があるんなら、北の森の奥におるって噂の蜘蛛の糸をいくつか取ってきてもらえへんか?ドンラビット倒せるんやったらラクショーやろ!」
「えぇ、わかったわ。次に外に出るときに行ってみるわね」
「ホンマか!?いやー、助かるわ!まだプレイヤーで取れるんがおらんもんでNPCが取ってくる分しかあらへん。そのせいで、原材料費が高くてしゃーないねん。ほなよろしくな!」
そう言ってカナデは去っていった。露店に行くって話をすっかり忘れてるわね。行く必要も無くなったし別にいいのだけど。
さて、まずは冒険者ギルドで素材を売って鍛冶屋の情報を聞きましょう。
作者は大阪に10年以上住んでいたのですが、関西弁は身に付きませんでした。なのでエセで許してください。




