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6.王子との邂逅!魔法適正!

ついに私は5歳になりました。王族との対面です。勿論王子達との会ってしまうのです。王子達と言うのは私が婚約者になってしまうのは第一王子で、同じ年です。1歳年下に第二王子がいます。勿論二人とも攻略対象です。ヒロイン・リーゼはなぜか、17歳の時に魔法を発動してしまいます。なので、リーゼは途中入学で、2年生に編入してきます。しかも、私と第一王子と同じクラスにです。・・・あぁ、今から嫌な気持ちになります。


そんな事を思いながらも馬車に揺られながら、王城に向かいます。そして、王城に着き、入っていきます。あぁ、逃げ出したい。そう思い、隙を見て、視界阻害魔法を自身にかけ、逃げ出しました。

あ、視界阻害魔法はフィー特有の魔法です。ドラゴンはでかいので、自身の姿を見られぬように、視界阻害魔法をかけるとエクスが言っていて、試したら、できたのでよく利用させてもらっています。


逃げていると、途中で魔物の存在を感じました。私はとっさに魔物がいる方向に向かいました。ぜひ倒さねばならないのです。向かった先にはまさかの王子様がいて、王子に向かって魔物が襲っていました。

第二王子です。第二王子はあまりの恐怖で座り込んでしまっています。・・・そういえば、ゲームで第二王子は小さい頃魔物に襲われて、トラウマになったとありました。そこで、ヒロインと会うことで、トラウマに立ち向かおうとするのです。つまり、ここで、トラウマを一つ消せばすぐにはヒロインと恋に落ちることはないはずです。


私は視界阻害魔法を解き、魔法を使い、魔物どもを倒しました。あっけなかったです。私はくるりと第二王子の方を向き、挨拶します。


「こんな形で挨拶することになり、まことに申し訳ないのですが、王子様、お怪我はありませんでしたか?・・・私はカーネット家の娘・アリア・カーネットと申します。」


第二王子は魔物たちがいなくなったのを確認してから、少し落ち着いたのか、私に挨拶をしてくれました。


「僕は大丈夫です。・・・僕はこの国の第二王子のハーベスト・アスカルトです。・・・助けて頂いてありがとうございます。あなたはお強いんですね。」


そう言って立ち上がって、さっきとは違い笑顔のハーベスト様。・・・これで、一つフラグは潰せたはずです。


「それほどでもないです。聖女になるにはもっと強くならないといけないです。」


そう正直にいうと、ハーベスト様は驚いた顔をして、言った。


「!・・・アリア様は聖女様になりたいんですね。きっといい聖女様になれますよ。・・・確か、アリア様は今日魔法適正ですよね。では、一緒に王室に向かいましょう。まぁ、必要なさそうですが。」


あ、なんということでしょう。すっかり忘れていました。私はハーベスト様に連れられ、王族の待っている王室に入りました。両親はすっかり困っていた顔をしていました。・・・そうですよね。勝手にいなくなったと思ったら、ハーベスト様に連れられて王室に入ってきたのですから。


「このハーベスト・アスカルト。今日のアリア様の魔法適正の儀式に遅れてしまい、まことに申し訳ございません。」


ハーベスト様は膝を床につけ宣言しました。


「そして、この場で言うのは大変申し訳ないことこの上ないですが、私、ハーベスト・アスカルトはこちらのカーネット家のお嬢様、アリア・カーネット様の婚約者になりたい事を国王陛下に存じ上げたいと思います。」


へ・・・?あれえぇぇ?フラグを折ったと思いきや新たなフラグが立ってしまいました。

周囲は静寂に包まれる。私も同じです。言葉にも出せませんでした。


やっとのことで、国王陛下が口を開いた。


「・・・して、何をどうしてそう考えるようになったかを聞かせてくれ。」


私もそれは気になります。


「先ほど、こちらに向かおうとしたところに魔物が出現して、恐怖していたところにアリア様に助けて頂きました。その時のアリア様の姿がとても凛々しくお美しかったのです。私はその時彼女に心魅かれました。・・・彼女には魔法適正の儀式で確認する必要はございません。私が、彼女が魔法を使って魔物を倒すのを確認しました。」


驚く両親。それもそうでしょう。私は両親に魔法を使ったところなど一度たりともないのですから。・・・にしても、ハーベスト様に一目惚れされました。どうしましょう。


「にしても、魔法適正の儀式は行わねばならぬ。婚約者の話もまた後の話だ。」


国王陛下は言ってくださいました。よかったです。すぐに婚約者の話になるのはあれですから。

すぐに魔法適正の儀式に使われる水晶が部屋の真ん中に置かれます。それに触れて、適性があるのなら光り輝きます。・・・なお、あまり力が強すぎると水晶が爆散します。


私は水晶に触れます。すると、綺麗な光が浮き上がります。そして、爆散しました。

どうやら、力を込め過ぎたようです。・・・これで、婚約話もなしになればいいのですが!


「5歳でこれほどの魔法適正があるとは!!ハーベストとの婚約話もあってもいいのかもしれない。」


えええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!また、別の問題が発生しました!!!!!

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