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12.まるで、乙女ゲームのヒロインみたいです!しかし、私は悪役令嬢ですが、何か?

最初に声をかけたのは、ハーベスト様でした。


「今のは・・・?それに精霊使いの契約ってどういう事?」


私はハーベスト様に事情を話しました。


☆☆☆☆☆☆☆


「そういう事か・・・。この泉を加護している"玄武"様が神獣クラスの精霊でもやられた魔獣に何かされて、魔獣にされたと。それで、相性のいい"白虎"様の攻撃で元の精霊に戻った時、精霊使いの契約を結んで、魔獣化が解けたと?それで、森が活性化したと?・・・アリアはまったくもってすごいことするな。予想ができない。でも、これだけの調査隊を目にして、精霊使いの契約を結んだら、もうアリアが精霊使いだと隠せないよ。」


ハーベスト様は言いました。でも、こうしないと、この森が危ないと思ったので・・・。


「・・・別にアリアを責めている訳じゃないよ。アリアはするべきことをやっただけだもの。アリアは聖女になるのでしょう?というかすでに聖女様と呼ばれてもいいくらいだと思うけどね。だって、"玄武"様と"白虎"様、それにドラゴン・・・。神獣クラスの精霊が3体、すでに超人の域だからね・・・。それでも、魔獣王とやらは倒せない・・・か。僕も一緒に戦うよ。僕じゃアリアの足を引っ張るかもしれない。でも、もっと強くなるから。兄さんを倒すくらいに強くなるから、一緒に魔獣王を倒そうね!!」


「はいです!」


でも、これよくある乙女ゲームのヒロインの選択肢みたいです。私は悪役令嬢ですが、何か?

"玄武"様、ビクターさんの意識が戻りません。大丈夫でしょうか?私は"玄武"様の方を見ます。


『"玄武"なら意識失っているだけだぜ。力いっぱいの攻撃をぶち込んでやったから、しばらくは起きないだろう。』


レオンさんは私の心配していたことに答えてくれます。ハーベスト様はレオンさんに挨拶をします。


「あなたはアリアの契約している"白虎"様ですね。今回の事、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。」


と言って礼をします。しばらくして、目を覚ましました。


☆☆☆☆☆☆☆


『うぅ・・・。ここは、どこだ。』


"玄武"様、いえビクターさんは言うと、"白虎"様のレオンはビクターの頭をポカンと殴り、言い放ちました。


『ここはお前が加護しているアーネストの泉だ。お前は魔獣化して大暴れしてたんだぞ。そんでここにいる俺が契約しているアリア嬢と一緒にお前に目いっぱいの金生水をぶち込んでやったら、元の精霊に戻ったって訳。その隙にアリア嬢がお前と精霊使いの契約を結んで、この通り森は元に戻ったって訳。これで借りは返したからな。むしろ、貸しを貸したくらいだぜ。・・・あと、お前の名前は"ビクター"だと。俺は"レオン"な。どうだ?かっこいいだろ。』


レオンさんは私達が来てからの行動を説明してくれました。ありがたいことです。


「"玄武"様、大変ご無礼を働きましたことここにて謝罪します。」


私は魔物化しているとはいえ、無理やり精霊使いの契約を結んだようなものです。謝らなければ。


『謝罪はいい。・・・この荒れようは自分がやったことなのだな?』


そう言うと、レオンさんは答えます。


『あぁ、あんときのお前相当暴れていたし、見てみろ。そこの調査隊の怪我人を。お前がやってんだぞ。少しは反省しろよ。』


レオンさん。もう少し言葉には気をつけないと。


『いーの。こいつにはこれくらいで、自分がやったことには自分自身が責任を果たさねーと。』


おぉ、レオンさんがかっこいいです。ビクターさんは少ししょげているように感じますが、これでアーネストの泉の問題は解決です!!


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