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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第七章 レイダー編
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第八十九話 恐怖の瞬間

こんばんわ!

今年最後の投稿です!

女性は思い出そうとしていた。体調不良を覚えて病院で診察した結果、予想外だった妊娠。しかし、自分は結婚はおろか恋人もおらず、謎が深まるばかりか恐怖さえ覚えていた。そして、考えた。どうしてこうなったのかを。

「もしかして、あれ…?」

ふと思い当たる節があった。妊娠三カ月と告げられたが、その三か月前に奇妙なことがあったのを。

「でも怖い、どうしよう…。」

そう思いながら自宅を目指して歩いている時、町の電気屋のテレビに映った映像に目を奪われる。

『各地に現れる恐怖の殺人円盤VS神出鬼没の無敵のヒーロー、ウインメタル!勝つのは円盤か、ウインメタルか!今夜九時放送!』

それはミステリー特番のCMだった。そして、女性は悩んだ末、携帯電話を取り出した。


その頃、田中の研究室では隼人、エリカ、田中に加え、寺澤が次へ向けて作戦会議をしていた。先ほどまでいた岸川や他の撮影クルー達は編集作業に加えて他の番組での仕事が残っているとの事だったので先に戻っている。

「私がもう一度囮になりましょう。」

「それしかないね。じゃあ、僕はステルスモードで隣にいるよ。さすがにあいつらも光学迷彩までは見破れなかったみたいだね。」

「でも、ウインカノンをはじき返した奴らだ。どんな武器を持っているか分からないから気をつけろ。」

「まあ、ああいう高度な文明を持つ種族は引き換えに身体能力は退化していることが多いから大丈夫でしょう。」

四人は真剣な面持ちで話し合っている。その時、部屋の電話が鳴った。

「もしもし?」

「もしもし、その…そちらはウインメタルがいる研究所でお間違いないですか?」

「そうですが。」

元気がなさげな女性の声が聞こえてきた。女性はさらに続ける。

「その、今話題になっている円盤が関係あるかどうかは分からないんですけど…ちょっと今大変なことに巻き込まれちゃったみたいで…。」

「なんですと!?」

「もう何が何だかわけが分かりません!だから、少し相談に乗ってもらいたくて。」

「分かりました。皆でそちらに向かいましょう!」

「ありがとうございます。申し遅れました。私根本香織と申します。住所は愛知県江南市…。」

泣きそうな声で女性は今できる説明をし、電話を切る。

「愛知県の女性から情報提供がある。今すぐ向かうぞ!」

「「「了解!」」」

田中に合わせて、三人は一緒に研究室を出た。


その日の夕方。

「こんなに遠くまでわざわざありがとうございます。」

「いえいえ、全然そんなことは。」

「僕達が来たからにはもう大丈夫だよ。安心して。」

愛知県江南市にあるマンションに隼人達は到着した。玄関からはその部屋の住人である根本香織が迎えてくれた。根本は隼人達を部屋に入れて、事情を話し始めた。

「私、今妊娠三カ月って病院で診断されたんですけど、本当に身に覚えがないんです。」

「そうでしたか。そして、今回の円盤と何か関係があるのですか?」

田中がそう聞くと根本は少し黙りこんだ後、重い口調で話し始めた。

「その…こんなこと言ったら変だと思え荒れるかもしれないんですけど…三か月前の夜、寝てたら窓の外に気配がして、カーテンを開けて見てみたらUFOみたいなのが浮かんでたんです。そしたらそこから全身銀色で子供くらいの大きさの見たことも無い生き物が出てきて、窓を焼き切って中に入ってきたんです。それも三人。そしたら私は何かを撃たれたみたいで気が付いたら朝になっていました。何があったかは覚えてないんですけど、一気を失う直前に持ち上げられるような感覚があったのは覚えています。」

それを聞いて四人は一瞬言葉を失った。こんな事が起こるとはだれも予想していなかったのである。そして、寺澤が話し始めた。

「まさか、これはハイブリットエイリアンじゃないか?」

「ハイブリットエイリアン?何それ?」

隼人が寺澤に聞く。

「名前の通り人間とエイリアンのハーフです。エイリアンが何らかの理由で地球人に自分たちの子孫を繁殖させようとしているのかもしれません。」

「どうしてそんなことを?」

根本が不安げに聞く。

「私も分かりません。」

「大丈夫だよ、根本さん。今度やつらが地球に来たら僕が乗り込んで聞いて来てあげるからさ。」

隼人がそう言うと、根本が少し微笑んだ。

「それじゃあまず。あなたのお腹の子を解析致します。」

エリカが根本を解析しようとしたその時だった。

「うっ、ああああああああ!」

いきなり根本が腹を押さえながら苦しみ出した。そして、目の前で起きていることに一同は目を疑う。

「う…。」

「動いているぞ…。」

根本の腹を見ると、胎児と思しきものが不気味な動きをしているのがわかり、田中と隼人は思わず声を漏らしてしまった。尚も苦しむ根本。だが、一同を驚かすようなことが起こるのはこれからだった。

こんばんわ!

今年ももうわずか!

悔い無く過ごしましょう!

次回は年が明けてからです!

それではみなさん、良いお年を!

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