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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第一章 ヒーロー誕生編
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第七話 対決

どうも。

更新が大幅に遅れて申し訳ないです。

張り詰めた空気が漂う地下の空間。そう、ここはシリウスカンパニーにある秘密の地下研究開発施設だ。そこでウインメタルが二人の男性と対峙していた。その二人こそ、今回のアンドロイド襲撃事件の首謀者である佐々木秋則と柏木準一である。秘密であるこの地下施設に人が入り込んだ事に動揺する佐々木と柏木の二人をウインメタルはメタリックガンを構えながら睨みつけていた。

「とうとう見つけたよ。他の人はごまかせても、このウインメタルだけはそうはいかないから。」

そう言って二人を牽制するウインメタル。すると佐々木が口を開いた。

「なるほど、貴様か。我々の計画を邪魔しようとする不届き者は!」

「不届き者はそっちでしょ。」

ウインメタルが佐々木に言い返す。すると今度は柏木が口を開いた。

「ふん。ウインメタルとか言ったな。誰であろうが我々に歯向かって生きて帰れると思うなよ。」

「僕を甘く見ないで。」

柏木の脅しに対してもウインメタルは至って冷静だ。

「せっかく我々が開発した人格移植AIをたっぷりと破壊してくれたな。これで世界を変えられるというのに。」

「悪い意味でね。何人犠牲者が出たか知っているの?」

佐々木は全く悪びれた様子がなく、不敵な笑みを浮かべていた。

「どうしてあんなものを開発し、関係ない人を巻き込んだの?」

ウインメタルが少しドスを聞かせた声で二人に質問した。すると柏木が答えた。

「決まっている。世の中の不要な要素を排除するためだ!」

「不要なもの?」

「そうだ。ウインメタル。貴様は今この世の中に満足しているのか?」

「別にどーともないよ。」

「そうか。私は不満だらけだよ。不景気、少子化、汚職…今は穢れた要素がうようよしている。なのに誰も耳も貸さず、国の人間に至ってはそんな人の意見を黙殺して、弱者を食い物にしている始末だ。」

柏木はあからさまに不満げな表情で語った。すると今度は佐々木が答えた。

「だからこそ、我々は今立ちあがらなければいけないのだ。このままでは埒が明かない。だからこそいま必要なものはなんだと思う?そう、力!軍事力だ!我々が国に対抗できる軍事力を持てさえすれば、クーデターを起こし、国を制圧することも不可能ではない!」

「それで違法軍事ロボを開発し、大学を追い出されたんだよね。」

長々と語った佐々木に対し、ウインメタルは佐々木の黒歴史を持ち出して挑発する。

「ふん、あんな大学こっちから願い下げだ。だか、それで諦める私ではない。」

「そうとも!この私、柏木と佐々木は元々友人関係でな。不満を持っている者同士、お互い武装勢力による国の制圧の為の新兵器の開発をしようと決めたのだ。」

「ゼインに関わったのはなぜだ?あと、なぜ殺人鬼の人格移植AIを開発した?」

ウインメタルは一番聞きたかったことを聞いた。

「ふん!ゼインは構成員の殆どが国に見捨てられた難民出身でな!我々と考えている事が近いから実験も兼ねて協力したまでだ。まぁ、ガマルのやつが殺されて組織が解体されたのはちと予想外だったけどな。能力増幅装置だと嘘を言って人格コピー装置を頭につけさせ、データを取ることには成功したからまぁいい。その犠牲のお陰で我々の計画は最終段階までコマを進められた。街でのテロはあくまでプロトタイプによるテストに過ぎん。」

「ふーん。よく分かったよ。お前たちがとんでもないろくでなしだったって事がね。」

残虐非道なことを誇らしげに語る佐々木に対し、ウインメタルは静かな怒りを覚えていた。そして、メタリックガンに続き、マキシムダガーも展開し、二人に言い放つ。

「とにかく、こんな平和を乱す所はすべて破壊させてもらう。お前達も死を持って償うといいよ。」

「死ぬのは貴様だ!ウインメタル!」

「今ここで葬ってやるから安心しろ!起動せよ!可愛い我らの殺戮兵器たちよ!」

佐々木と柏木の二人がそう叫ぶと、ウインメタルが入ってきたドアが再び開き、ぞろぞろと何かが入ってくる。それは先程の長い通路に配置されていた無数のアンドロイドだった。

「マキシムキルモードでウインメタルを殺せぇ!」

『命令ヲ受諾。了解シタ!』

佐々木の命令にアンドロイド達が無機質な声で答える。そしてその大群がまるで軍隊アリのようにウインメタルヘ襲い掛かってきた。

「数が多ければ勝てると思ったら大間違いだよ。」

ウインメタルはそう言うと、マキシムダガーで襲い掛かってきたアンドロイドをバッサバッサと切り裂いていった。すると…。

『近距離攻撃ヲ中止!砲撃シロ!』

残ったアンドロイドがそう言うと、一斉にウインメタルから距離を取った。すると、両腕をまるで大砲のように変形させ、中から光るものを放とうとする。

『打テェ!』

アンドロイド達は一斉にレーザー砲をウインメタルに浴びせかけた。ウインメタルは一歩も動けず、レーザーを浴びながらその場にうずくまった。やがて、光が更に強さをましたと思うと、そのまま爆発してしまった。

「ハッハッハ!どうだウインメタル!大口を叩いておいてこのザマだ!」

「ん?待て佐々木!よく見ろ!」

高らかに笑う佐々木に対し、柏木は目の前の状況に顔を青くしていた。なぜなら爆発の後を見てみると…。

「な、何だと!」

「殺戮兵器の実力ってそんなもんなんだ。お前達の技術も大したことないね。」

ウインメタルが無傷でその場に立っていたからだ。実はウインメタルはレーザーを浴びる際にアーマーをドレインモードにしており、エネルギーをすべて吸収していたのだ。そして、全力で一斉砲撃したアンドロイド達は、攻撃の反動で動きが鈍り始める。

「目には目を。砲撃には砲撃を!くらえ、ウインカノン!」

ウインメタルはメタリックガンを構えてウインカノンを四方八方に散らばるアンドロイド達に発射。動きが鈍っているアンドロイド達は避けられる訳もなく、あっという間に爆発四散。とうとう全滅してしまった。

「これでアンドロイド達はいなくなった。もう終わりだよ、二人共。」

「く、くそう!こんなバカな!」

「佐々木。今こそあれを使おう!」

「く…。やむを得ん!」

佐々木はそう言うと、後ろにある大きな赤いボタンを押した。すると地面が音を立てて揺れ始める。

「何?」

ウインメタルも何が起こったかよくわからなかった。すると地面の真ん中が割れ、何かが這い上がってくる。

「こ、これは…!」

ウインメタルはいま自分が見ている光景に驚きを隠せなかった。ナゼならそこには高さ10メートル近くはある巨大な人型のアンドロイドが立っていたからだ。

「これが我々の切り札!デスガマルだ!覚悟しろ、ウインメタル!」

佐々木がウインメタルに不敵な笑みを浮かべて語りかける。その状況にウインメタルは息を飲むことしか出来なかった。

こんばんわ。

久々の更新なので、どんなことを書いたのか時々忘れてしまうことがあるので気をつけます!

アンドロイドとの対決もとうとう佳境に突入しました!

今度はもっと早く更新できるように頑張ります!

それではまた次回!

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