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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第七章 レイダー編
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第八十五話 意外な協力者

こんにちわ!

凄く寒いですね!

でも頑張って書きますよー!

世界各地で若い女性が腹に穴を開けられるだけでなく、子宮を抜き取られて殺害される事件が多発している。日本でもすでに12件発生しており、つい最近も秋田県の女子大生が被害にあったばかりだ。そんな中、自分達にその事件に関する協力要請が入ったとエリカから知らされた隼人は、学校が終わるとすぐに田中の研究所に直行した。

「田中さん、エリカ!来たよ!」

「お待ちしておりました、隼人!」

「お帰り!さあ、隼人。とりあえずそこに座ってくれ。お客様も見えている。」

田中にそう言われて空いている椅子に座る隼人。そして、今回協力要請をしたという人物の顔を見て隼人は一瞬動揺した。

「あ、あんたは!」

「初めまして、隼人君。いや、ウインメタル。本物に会えてうれしいよ!」

来客であるスーツを着た初老男性が隼人に微笑みながらそう言った。細身の体格、白髪混じりの頭、やや高めの声に隼人は見覚えがあったのだった。

「隼人、この方が今回我々に事件解決の要請をした宇宙研究家の寺澤幸次郎(てらさわこうじろう)先生だ。」

「知ってるよ田中さん。だってこの人、前に特番に出た時僕を宇宙人呼ばわりしてたんだし。」

その男性はいつもミステリー特番に出演しては宇宙人に関する話題を熱弁し、眼鏡の大学教授に反論されている研究家、寺澤幸次郎だったのだ。

「初めまして、寺澤です。いやぁ、その時は本当に失礼した。君が余りにも現実離れしていたから宇宙人だと思ってしまってね。」

寺澤は恥ずかしそうに隼人に謝った。そして、隼人と田中は今回の件について寺澤に聞く。

「で、警察より先に何で僕達の所に来たの?」

「寺澤さん。私はこの研究所の開発責任者の田中三郎と申します。ウインメタルが必要と言うことは何か強力な裏があるととらえてよろしいでしょうか?」

田中の質問には寺澤と一緒に来ていた中年の男性が答えた。

「初めまして。私、列島テレビで編成部長を務めている岸川豊(きしかわゆたか)と申します。実は、皆さんに見ていただきたいものがございますので、これをご覧ください。」

岸川は取り出したディスクを自前のパソコンにセットし、再生した。隼人達はその映像を見て驚きを隠せなかった。

「こ、これは?」

「UFOじゃん!」

「データを解析させてもらいます。」

映っていた映像には空中に浮かぶ鉛色の円盤のようなものが映っていた。円盤は回転しながらまるで何かを探しているような動きで浮遊している。さらに…。

「ん?」

「そんなバカな!」

田中と隼人は思わず大声を出して驚いてしまった。その円盤の下から黄色い光線のような物が出てきただけでなく、その光線の中心部には人らしき物が浮き上がりながら円盤の中に吸い込まれていく映像が映し出されていたからだ。

「これは先日、京都府近郊で偶然撮影されたものです。うちの局に匿名で届けられたのですが最初は誰かのいたずらだと思ってあまり相手にしてませんでした。しかしその翌日、この場所で子宮を抜き取られた女性の遺体が発見されています。さらに、今まで日本では12件に同様の事件が発生してますが、遺体発見現場の付近では必ずと言っていいほど円盤のようなものが目撃されているんです。」

「これは間違いなく宇宙人の仕業です!キャトルミューティレーションと言って、宇宙人が地球の生物を調べるために使う手ですが人間が対象にされた例はおそらく初めてです。」

唖然とした表情で画面を覗き込む隼人と田中。そして、エリカの映像解析が終わった。

「解析完了。この映像に加工された痕跡は一切見られません。よって、ここに映っているのはすべて事実です。」

「じゃあ、本当に宇宙人が?」

「いや、宇宙人とは断定できないが実際に発生している以上我々も無視できないな。」

疑問を抱く隼人と冷静にそう述べた田中。そして、寺澤と岸川から改めて今回の件に関する説明をされた。

「正直、今の地球にこんな代物を製造するような技術はないので私は宇宙人の仕業で間違いないと思います。そして私はこの案件を特集したミステリー特番に出演するのですが、万が一の事を考えて、是非ともウインメタルに協力してほしいんです。」

「私もテレビ局に勤務している以上、国民の皆が訳のわからないものに恐怖を感じながら生活する様を見過ごすわけにはいきません。是非とも真実を解明するとともに、こんな変な事件をこれ以上起こさせないためにも、皆さんの力が必要なんです!お願いします!」

寺澤と岸川は深々と頭を下げながらそう言った。初めは驚いていた隼人達だったが、事情を聴いた以上答えはもう決まっていた。

「いいよ、全然。何人も死人が出てる以上、僕が行くしかないよね!」

「正直私としても何がなんだかさっぱりな事件ですが、協力しましょう。」

「分析や解析は私にすべてお任せ下さい。必ず真相を暴きます。」

三人は寺澤達の要請をあっさり受け入れた。こうして謎の事件を解決するための下準備が整ったのだった。

こんにちわ!

さあ、早くも事件が動き始めました。

一体謎の円盤の正体は何なのか?

次回もお楽しみに!

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