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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第六章 二人の過去編
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第八十一話 反撃せよ!

こんにちわ!

二人は合体してハイパーウインメタルになりました。

さあ、その実力は如何に?

「ば、バカな?!ハイパーウインメタルだと?!」

ダークメタルは目の前に現れたその姿に驚きを隠さずには居られなかった。そこにはエリカをまるで強化パーツのように身にまとい、金と銀の二つの輝きを放つ新たな姿のウインメタル、ハイパーウインメタルが現れたからだ。

「さあ、反撃させてもらうよ。お前の悪行も今日限りだ。」

ハイパーウインメタルはマキシムダガーをダークメタルに着きつけながらそう言った。なぜ、ハイパーウインメタルが誕生したのか。話は田中が隼人が入院中の病院で自分の過去を話した直後まで遡る。


「「ハイパーウインメタル?」」

「そうだ。」

田中の話に驚いた隼人とエリカはユニゾンでそう聞いた。

「ウインメタルのパワーと防御力、そしてエリカの演算処理能力や解析能力を合体し、一つにすることでさらなるパワーアップが可能になるんだ。」

「それなら早くやろうよ!」

「勝率が上がるのであれば、私は賛成致します。」

隼人とエリカはその作戦にやる気満々だった。だが、田中はそんな二人を一旦は落ち着かせる。

「まあ、待て。この作戦はまず、ウインメタルとエリカにそれぞれ合体プログラムをインストールする必要がある。それに、ノーリスクというわけにはいかない。それでもやる覚悟はあるのか?二人とも?」

田中はそう警告した。だが、二人の心は変わらない。

「勝てるなら全然やるよ。」

「私も隼人と同じ回答です。お願いします。」

「よし分かった。じゃあ、帰ったら早速インストールしてやる。」

こうしてハイパーウインメタルは山座くたちの知らない所で誕生していたのだった。


「ウインメタル、ダークメタルのゲノムドライブを見つけ出して破壊しましょう!」

「了解エリカ!さあ、勝負だダークメタル!」

そう言うと、ハイパーウインメタルは猛スピードでダークメタルに接近し、マキシムダガーを振り下ろす。ダークメタルも回避しようとするが避けられず、胸部装甲の一部を切り裂かれてしまった。更にハイパーウインメタルはすかさず至近距離からメタリックガンのビームを打ち込んだ。

「ぐわぁぁっ!くそ、なんて速さだ!」

ダメージを受けたダークメタルはハイパーウインメタルの能力に驚愕していた。一方、ハイパーウインメタルには田中から通信が入っていた。

「ハイパーウインメタル。お前のその攻撃、処理速度の速さは隼人の脳にエリカのAIを同調させているからだ。これで人間のとっさの判断力とAIの高速処理の両立が出来るが、お前の脳は長時間機械の処理速度に耐えられん。その形態でいられるのは15分が限界といったところだ。」

「15分か。それだけあれば十分だよ!エリカ、ゲノムドライブの搭載個所の特定だ!」

「了解!」

ハイパーウインメタルはダークメタルの全身をくまなくサーチした。ダークメタルは攻撃を止めなかったがどの攻撃も人間の脳とAIの力を持つハイパーウインメタルには全て回避されてしまう。そして、解析が終わった。

「解析終了。ゲノムドライブは頭の中か!」

ゲノムドライブの場所を特定っしたウインメタルは、まずは動きを鈍らせようと空中を高速で飛びまわるダークメタルの翼に狙いを定めた。

「ハイパーステルスライサー!」

ステルスライサーの強化版であるこの技は、従来のステルスライサーよりスピードと切れ味が倍増されている。

「うわぁっ!おのれぇ…!」

翼を失ったダークメタルはそのまま地上へと落下していく。だが、それでもハイパーウインメタルめがけてメタリックガンを構え、ビームを放ったがこれも避けられてしまう。

「くそっ!」

「もうお前に勝ち目はない!メタリックジェル!」

ハイパーウインメタルのメタリックガンは、メタリックジェルをダークメタルの両手に放った。結果、右手は銃口ごとジェルで固められ、左手の方も動きを封じられてしまった。

「な、何だと!クソ、動かない!」

「よし、ハイパーウインカノン!」

ハイパーウインメタルはダークメタルの頭頂部めがけて高出力ビームを放つ。ダークメタルの方も悪あがきとばかりに首を動かして避けたので直撃こそ避けられたものの、顔面から頭の装甲は抉られ、頭部に埋まっていたゲノムドライブがむき出しになっている。

「行くぞ、エリカ!」

「ラジャー、ウインメタル!」

「「ゴールデンビュート!」」

左手の装甲を鋭利な鉤爪に変化させたハイパーウインメタルは、そのまま腕をダークメタルの頭部めがけて伸ばした。そしてむき出しになっているゲノムドライブを掴むと、それを引っこ抜こうとする。

「お、俺は負けない!俺は選ばれた人間だ!エリートだ!お前らみたいな貧しい下等生物とは違う!」

ダークメタルは最後の負け惜しみと言わんばかりに叫んだ。だが、その叫びも虚しくハイパーウインメタルの鋭い金色の鉤爪はダークメタルのゲノムドライブをもぎ取ったのだった。

「お、俺…は…最…強…、おま…え…には…負け…」

最後にそれだけ言うと、ダークメタルは機能を停止して地上へと落ちて行ったのだった。

「やった。ついに勝ったぞ」

「ウインメタル、よくやりました!」

「さあ、早く行こう!まだ仕事は残ってる!」

「了解です!」

合体限界時間が近づいたので、二人は合体を解除し、ゲノムドライブを持って次の目的地へ向かったのだった。

こんにちわ!

ついにダークメタルを倒しました1

そして、今回の元凶の一人である山崎は一体…?

次回もお楽しみに!

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