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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第五章 有牙人編
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第六十一話 ルーツ

こんにちわ。

有牙人の謎に着いてもう少し掘り下げてみます!

イポー科学大学にてウインメタル達が捕獲した有牙人の研究は進められていた。そしてエリカによってその有牙人はホモ・サピエンスとは別の進化を辿った新種のヒト科霊長類であることが判明。更に詳しくそのルーツを辿るため、隼人達はこの大学で人類の進化を専門に研究をしているとされるジョージ・ヤン教授のもとへ向かっていた。

「ここだ。」

タン教授がドアを指さしながらそう言った。ここがジョージ・ヤンの研究室である。タンがドアをノックすると一人の男性が出てきた。

「何だい?」

「ヤン教授ですね、少しお時間よろしいですか?」

でてきた男性は白髪交じりの薄い頭髪、淵が厚い眼鏡をかけた初老の男性だった。この人物こそ人類進化学研究家のジョージ・ヤン教授である。

「どちらさんですか?」

「申し遅れました。僕は白金隼人という日本の大学生です。」

「私はイポー警察署のリン警部でございます。」

隼人とリンが丁寧に名乗る。ヤン教授は訝しげな表情でタン教授に聞く。

「日本の大学生に警察まで…一体何の騒ぎだね。これは?」

「ヤン教授、君の所に保管されている人類化石をこの人たちに見せて欲しんだ。」

「別に壊さなきゃいくらでも見て構わんが、何故だね?」

「これも市民の平和のためなんだ。悪いようにはしないから。

タン教授がそう言うと、ヤン教授は部屋に入れてくれた。中に入るとそこには沢山の古代人の骨が透明のケースの中に大事そうに保管されていた。

「これだけあるのか。エリカ、探せそう?」

「少々お待ち下さい…。」

隼人はエリカにそう尋ねたが、かなりの数があるので有牙人に一番近い人類を探すのに少し苦労している。骨は保存状態が良くて形が整っている物もあれば、風化してボロボロになりかけている物もあった。

「この中に、有牙人のルーツがあるのか…。」

隼人はそう呟く。するとエリカが何かを見つけたようだった。

「皆さん、来てください!」

エリカに言われて隼人達は部屋の奥の方へと向かった。するとそこには茶色い古代人の頭蓋骨らしきものが透明なケースに入っていた。

「それはインドネシアで発掘したジャワ原人の頭骨だ。どうだ、なかなかの保存状態だろう?」

ヤン教授は自慢げに隼人達に言った。エリカは尚も解析を続け、そして結果を隼人達に話し始めた。

「間違いありません。有牙人の祖先はこのジャワ原人でしょう。」

「そうか。でもどうしてあんなに長い牙になったんだろう?」

「それはまだ彼らの生態が不明なこともあって詳しくは分かりません。彼らの暮らしぶりが分かれば分析可能です。」

「ありがとう、エリカ。」

隼人はエリカに礼を言い、リン警部やヤン教授達も驚きとよろこっ美の教条が浮き出ていた。そんな中、ヤン教授は首をかしげた。

「有牙人、祖先?タン教授、一体何の話をしているのかい?」

「最近牙が生えている人みたいなのがよくこの街に出ているだろう?我々はそれを有牙人と名付けて調査しているんだ。」

タン教授がそう言うと、ヤン教授は呆れ顔でぼやいた。

「まさか、君がそんなものを信じていたとはがっかりだよ。あんな子供騙しのいたずらに引っかかるようでは君も落ちたもんだな。」

「でも、もしそれが本当だったらどう思います?」

そう言ったの隼人だった。更にリンも続けて言った。

「住民の方々の不安の声を聞いて我々警察も出動しました。そしたら驚くべき結果になりました。ついて来てください。」

リンに言われてヤン教授は隼人達と共に部屋を出て、有牙人が保護されているタン教授の研究室まで案内した。

「どう、これでもまだ子供騙しって言える?」

隼人はそう言ってヤン教授にガラス張りの部屋の中で大人しく座っている有牙人の女性を見せた。党のヤン教授は驚きの表情でその光景を見ている。

「君なら、これが悪戯じゃないことぐらいすぐわかるだろう?」

「私の分析システムに狂いはありません。彼女は間違いなく、ジャワ原人が進化した末裔です。」

タン教授とエリカがそう続けた。すると、最初は訝しげだったヤン教授の表情が一気に明るくなった。

「素晴らしい!人類の進化の歴史が書き換えられた!これからどうするつもりなんだい?」

「タン教授とイポー警察より正式の公表してもらいます。それから、彼女はある程度落ち着いたのを見計らって元いた森に返すつもりです。」

「何を言っているのかね君は!こんな貴重なサンプルをみすみす逃がしてしまうなんて勿体無いにも程がある!」

ヤン教授は血相を変えて隼人に詰め寄った。すると今度はエリカが話し始める。

「ご安心ください。森に返す理由はあくまで暮らしぶりを知りたいためです。そのためにGPS発信機を腕につけて居場所が分かるように致します。ですので是非ご理解をお願いします。」

エリカに説得され、ヤン教授は落ち着きを取り戻した。そして、リン、タン教授達はそんな隼人達を尻目に公表に向けての準備を始めたのだった。

こんにちわ!

ようやく落ち着いて書けます!

次回もお楽しみに!

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