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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第五章 有牙人編
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第五十五話 南国騒動

こんばんわ。

久しぶりの投稿です!

長髪で牙が生えた人らしき者の謎を解明すべく、隼人はマレーシアへ向かおうとしていた。そのため彼は今羽田空港国際線ターミナルにいる。

「じゃあ、行ってきます!」

「ああ、気をつけるんだぞ隼人。」

「大丈夫。サハリンの時も上手く行ったし期待して待ってて!」

見送りに来た田中にそう胸を張って言った隼人は、最後に忘れ物がないか確認して保安検査場、出国審査を通り目的の飛行機が出発する搭乗口へ向かった。

「また一人で海外か。それはいいけどいい加減任務じゃなくって普通に観光したいな。」

隼人はそう愚痴をこぼす。今回が隼人にとって2回目の海外になるが、前回のサハリンと同じく正体不明の敵の調査である。元々出不精な部分なあったが、任務で色々行くうちに隼人もだんだん外に出るのが楽しく練ってきていたのだった。

「クアラルンプール行き、774便は間もなくお客様を機内へご案内いたします。ご利用のお客様は保安検査を受けた後、ゲートまでお越しください。」

場内アナウンスが響き、搭乗口に並んで職員にパスポートと搭乗券を見せて機内に入る。

「さあ、行ってきます!待ってろ牙長ロン毛!」

そう言った隼人を乗せた飛行機は目的地であるクアラルンプールに向かって飛んで行った。


7時間後。

「ようやく着いた。熱いなあ。」

クアラルンプール国際空港に到着した隼人は到着ゲートを通って入国審査を済ませ、無事クアラルンプールの土を踏むことが出来た。預け荷物の受け取りカウンターに行き、隼人は預けていたスーツケースと大きな直方体の段ボールを受け取っていたのだが、隼人は足早に物陰に隠れて段ボールの梱包を解いた。

「お待たせ。狭い中7時間も悪かったね。」

「いいえ。スリープモードにしていたので問題はありませんよ。」

箱の中にはエリカが入っていた。今回の任務にはエリカも同行することにはなったのだが、彼女はあくまでロボットゆえに戸籍がなく、パスポートの取得は不可能。しかし、見た目は完全に人間と区別できないのでそのまま機内に連れていくわけにもいかず、空港職員には「実物大フィギュアのサンプル」として預け荷物にしていた。エリカは全身金色の戦闘形態から少女の姿をした人間体へフォームシフトして隼人に声をかける。

「ここはクアラルンプールの中心部から40キロ以上離れていますのでKLIAエクスプレスで向かいましょう。」

「了解。」

そう言って二人は鉄道の改札口へ向かって切符を買い、KLIAエクスプレスに乗車した。この電車は日本のスカイライナーと同じく最高速度160キロで走行し、空港と中心部を30分前後で結んでいる。隼人達が乗った電車は特に事故なども無く定刻通りにKLセントラル駅に到着。日本のターミナル駅とも引けを取らない広大な駅の周りには高層ビルも立ち並び、街の活気さを物語っている。

「さて、まずはどうしようか?」

「取り敢えず、ここは人通りが多いので適当な場所を見つけてウインメタルになってください。その後、メタルウイングで私と一緒にイポーに飛びましょう。」

「わかった。そうしよう。」

そう言って隼人達は人気が少ない場所を探していたが、そんな時に事件が起こる。

「そこの車、止まりなさい!」

「これ以上の暴走は許さんぞ!」

大通りの道路で時速150キロ近く出して暴走する車を2代のパトカーが追跡していた。それを見た隼人はため息をつきつつも…。

「はぁ。海外に着いたら初日に事件に巻き込まれなきゃいけないルールでもあるのかな?まぁ、助けるけど。」

「了解です。私も援護致します。」

装甲起動(アクトメタル)!」

隼人はウインメタルに変身し、エリカも戦闘形態になって暴走する車を追跡した。


「兄貴、サツの野郎はどうだ?」

「大丈夫、俺達には追い付けねぇよ。」

「折角の高純度のヤクを抑えられてたまるかってんだ。」

暴走する車の車内には二人組の男がいた。後ろの席には黒いスーツケースに入った大量の白い粉、麻薬が積まれている。彼らは麻薬の密売人だったが警察に入手ルートを嗅ぎつけられて逃走しているさなかだった。

「お前達、もう逃げられないよ。」

「?!」

「誰だ?」

突如上から声をかけられて驚く二人。その直後、高速走行中の車は急に動かなくなった。

「何だ?」

「くそう、動かねぇ!どうなってんだ?」

二人はふと後ろを振り向くと、ウインメタルとエリカが車の後ろのボディを掴み、力づくで止めていた。驚いた二人は拳銃を持って出てくる。

「おい、てめぇ!こんなことしてただで済むと思うなよ!」

「俺達には向かうやつは誰だって許さないぞ!」

拳銃を向けられてもウインメタルは冷静に答える。

「ただですまないのはそっちだよ。メタリックガン、ショックモード!」

ウインメタルは光線を放ち、二人はそのまま動かなくなってしまった。

「さあ、物騒な者は回収させていただきます!」

エリカは二人から拳銃を奪って確保した。その後、警察が到着して犯人の男二人は拘束されたのだった。

こんばんわ。

やっぱり隼人君は初日に事件に巻き込まれてしまいました。

さあ、マレーシアに到着しましたが無事に事件を解決できるのか?

また次回以降をお楽しみに!

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