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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第四章 新パートナー編
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第五十一話 露見

こんばんわ!

逃げたチェリー&ベリーはどのように仕掛けてくるでしょうか?

脱獄し、行方を晦ましたベリンダ・ローの行方を追っていたウインメタル達だったが、行方を掴めないまま日が暮れてしまった。

「ここもだめだ。」

「一体どこに行ってしまったんでしょうか?」

ウインメタルとエリカは少し焦り気味にそう言った。二人としてはまだ遠くに行っていない早い段階で見つけたかったのだが、そうもいかなかった。そして、アンダーソンと川島が二人に声をかける。

「二人共、今日の捜査は終了にしよう。」

「うん。こんな時に探しても見つからない。だから一度気持ちを切り替えて体制を立て直すんだ。」

エリカとウインメタルは一瞬迷ったが、田中への報告もしたいと思ってたので二人の意見に同意し、一度研究所に戻る事にした。

「しかし、どうなんでしょう?もしベリンダがチェリーと合流してこのあと悪事を働いてしまったら。」

「アイツらだって人間だ。ドタバタしていた中無理して仕掛けてくるほど馬鹿じゃないだろう。」

ウインメタルはメタルウイングで飛びながら、背中に乗っているエリカにそう言う。エリカには今の所飛行能力が無いのでこのように輸送するしかない。

「それにしても、あの二人って本当に何者なんでしょうね?」

「田中さん達が昼に僕から頼んだ情報を掴んでいたらもっと詳しく分かるかもね。」

ウインメタルは田中を信じつつ、すっかり日が沈んで暗くなった研究所へと降り立った。

「只今!」

「エリカ、ウインメタル、ともに帰還しました!」

「おう、二人共お帰り!」

田中はコーヒーを飲みながら入り口にいた二人にそう声をかけた。

「どう?あの二人の父親について何か分かった?」

「ああ、わかったぞ。」

ウインメタルに田中はそう答えた。田中は早速ディスプレイを起動させる。

「少々苦労したが掴めたぞ。とんでもない事が分かったけどな。」

田中は険しい顔で説明を続けた。

「この、ローとかいう男。波照間妙子と離婚した後、二人の娘をアメリカに連れて帰ったのだが、そこですぐに今の妻と再婚。二人は学校に通ったのだが日本人とのハーフであるという理由で酷いいじめを受けたそうだ。」

田中の話を隼人とエリカは唇を噛み締めながら聞いていた。田中はそのまま続ける。

「再婚相手の女性はその後ローとの子供を妊娠、出産した。その後夫妻はその子ばかり構うようになり、チェリー&ベリーはのことはもはや無視していたも同然だった。さらに二人は夫のローの同僚である軍人を家に上げ、姉妹を強姦させたそうだ。」

聞いてて耳を塞ぎたくなるような話だった。隼人とエリカは深刻な表情で話している田中を見て何とも言えない目になった。

「姉妹は抵抗、そしてチェリーが近くに落ちているハサミで軍人の首を刺し、殺害。怯んだ隙にベリーは逃げ出して家にあった銃を使い、もう一人も殺害。さらに二人で両親と異母妹まで殺害したそうだ。」

「それじゃあ写真のあの男性はもうお亡くなりなんですか?」

「そうだ。」

田中がそう言うと隼人も口を開く。

「うん、だいたい分かったよ。奴らは父親や軍人へ復讐するだけじゃ収まらず、父親がいた在日米軍基地、そして自衛隊へとどんどん復讐対象を広げているんだろう。自分達が負った心の傷を埋めるように。」

隼人はそう言った。さらに田中も続ける。

「だが、だからといって軍施設を襲撃していい理由にはならない。とにかく奴らの暴走を止めよう。頑張ってくれ、二人共!」

「うん。」

「了解です!」

田中は二人に激励を送り、隼人は自宅へ戻り、エリカはメンテナンスルームで調整することになった。


翌朝。

「いいか。奴らは朝に仕掛けてくるなんて思ってない。絶好のチャンスだ。」

「うん。今までずっと夜だったもんね。朝は警戒解けるからかえってやりやすくなるわ。」

チェリー&ベリーは郊外にある茂みの中にいた。目線の先には金属製のフェンスとさらに奥には軍用機、そして格納庫があった。

「行くわよ!」

「ええ!」

二人は気づかれないように基地へと近づく。基地の軍人たちは今ここが狙われていることなど考えてすらいなかったのだ。

こんばんわ!

チェリー&ベリー、悲しい過去があったんですね!

そして、ついに動き出しましたがウインメタル達はどう出るか?

次回もお楽しみに!

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