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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第一章 ヒーロー誕生編
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第三話 新型出現!

こんにちわ!

いいネタ思いついたのでそれをそのまま書こうと思います。

「ねぇ、エナジーバスターの燃費の悪さどうにかならないの?」

「無茶言うなよ。アレは切り札みたいなもんだ。マキシムダガーはただでさえ強力なのに、それ以上危険な技を何回も使われちゃこっちも困るよ。」

昨晩幽霊を撃退した隼人は研究所に戻り、報告と共にエナジーバスターの改善を田中に頼んでいた。しかし、田中は首を縦に振らない。

「それで、幽霊の方はどうだったんだ?」

「記録映像を解析したら、昔振られたショックであの教室で自殺した女の悪霊だったよ。怨念のエネルギーが強力だったね。」

ウインメタルのカメラアイは、その場で敵を分析できる他、見た映像を記録する事もできる。隼人は研究所に戻ってすぐに記録映像を解析し、幽霊の正体を突き止めていた。

「それよりあのアンドロイドの開発者とかは分かったの?」

「いや、それはさっぱりだ。ただ、一つわかったことがある。」

「何?」

隼人は田中に問かけ、田中は助手にあるデータを表示させた。そこには髭を生やした強面の外国人男性が映し出された。

「誰これ?」

「ガマル・セルヴィ。かつてアジア地域を脅威に陥れた暗殺集団【ゼイン】のリーダー格の男だ。」

「この人がどうかしたの?」

隼人が疑問に思う。

「AIの人格を詳しく調べた結果、こいつの人格が移植された可能性が高い。」

「この人今どうしているの?」

「八年前に国連の防衛隊によって射殺された。それによってゼインも解体された。」

かつてアジアを中心に数々の暗殺、自爆テロ、ハイジャック等を繰り返したゼイン。しかしそのリーダーが射殺され、組織が解体されたことはもはや世間では忘れられかけている。

「何でこの人の人格を選んだんだろう?」

「それは分からん。ただ、推測としては、ある科学組織に金で雇われて、データを提供した可能性も無くはない。」

「その組織が今回のAIを開発して殺人マシーンに仕立て上げたのかもしれないってこと?」

「あくまで推測だがな。だが、それがどこのなんて組織かを早く突き止めたいところだ。」

世の中には田中のように研究を公にしている研究者と非公開で研究をしている研究者の二種類ある。国家機密等の重要な研究をしている組織はともかく、勝手に悪質な研究を秘密裏にしたことが発覚すれば、勿論処罰の対象になる。

「ふーん、そうなんだ。分かったら僕にも教えて。そろそろ学校行くからまた来るね。」

隼人はそう言って研究所を後にし、大学へと向かったのであった。


(昨日は幽霊退治のせいであんまり寝れなかったなぁ…)

隼人はそう考えながら自分の席に座っていた。まだ授業前なので先生はおらず、教室内では他の生徒たちが雑談をしている。すると後ろの席の女子生徒から声が聞こえてきた。

「ねぇ、白金のやつまた一人で何か考え込んでるわよ。」

「ホント、朝からあの辛気臭い顔見るとこっちまで気分悪くなるわ。」

「よくあんな暗い性格で生きていられるわよね。」

「人生を楽しむってこと知らないんじゃない?」

「だよねぇ!何であんな闇の塊みたいな男がうちらと同じクラスなんだろう?」

聞こえてきたのは隼人に関する悪口ばかりだった。実際隼人は無気力、無表情、無関心の3大根暗要素を抱えているので、友達もほとんどおらず、一日誰とも話さずに終わってしまうことなどが多々あった。

(勝手に言っていればいいよ。こっちはウインメタルっていう大事な仕事があるんだから。)

そう心の中で彼女たちを一瞥した隼人は、気にせずに授業に臨んだのだった。


その帰り。隼人は大学近くにあるショッピングモールにいた。ここは様々な店舗が入っており、いつも若者で溢れている。隼人はモール内の大型書店へと立ち寄り、欲しかった本を買いに来ていた。店内はそれほど混んでいなかったので、隼人はあまり並ばずに目当ての本を購入。そのまま店を後にしたその時だった…

ドカァーンッッ!

モールの上の階からものすごい爆発音と共に、大勢の買い物客たちが階段から駆け下りてくる。

「まさか、敵襲か?」

隼人は人混みを掻き分けて、上の階ヘ到着。そこに広がっていた光景は…

「みんな死んでるの?」

フロアの殆どの店が破壊され、ガラスの破片や商品の残骸が床一面に散乱していた。更に、多くの買い物客が血を流してぐったりしていた。

「敵はどこだ?」

隼人は辺りを見回して犯人を探す。すると前の方に何かの気配がした。

「あれが犯人か。」

駆け足で前の方にいる犯人らしき人物を追跡する隼人。そして、近づいてみると黒いコートを着た大柄の男らしき人物がコーヒーショップの女性店員の首を掴みながら歩いていた。

「こちら白金隼人。ショッピングモール内でテロ発生。犯人は一人で女性を人質に取っている。」

隼人は通信端末で田中に連絡。すると田中もすぐに応答した。

『了解。すぐに犯人撃退と人質の救出を頼む!』

「了解!」

隼人が連絡を取り終わった直後、男は右腕を前の方に突き出した。ライフルを持っている…かと思いきや右腕がライフルそのものになっていた。

「ターゲットロックオン!抹殺スル!」

そう言って男は隼人めがけて発砲。雨のように降り注ぐ弾丸を隼人は必死で避ける。

「助けてくださーい!」

「ソレ以上喋ッタラ殺ス!」

必死で助けを求める女性店員に銃口を突きつけて脅す男。しかし、隼人はその一瞬を突いて…

装甲起動アクトメタル

ウインメタルに変身した。すぐにハイパーサーチで敵の解析を始めた隼人だったが…

「アンドロイド。この間のによく似ているが…パワーや電子頭脳が格段に高性能になっているな。」

分析を終えたウインメタルはすぐにマキシムダガーを展開。アンドロイド目掛けて斬りかかる。攻撃して敵が手を離したスキに店員が逃げることを狙ったが…

ガシィ!

「何だと?」

アンドロイドはなんと片手でマキシムダガーの刃を白刃取りしていた。そして刃をつかんだままウインメタルごと投げ飛ばした。

「うあっ!」

投げ飛ばされたウインメタルは地面を転がった。幸いメタリックアーマーのお陰で無傷ではあるが…

「貴様ハ最高危険分子!ヨッテレベルマックスで抹殺スル!」

そう言うとアンドロイドのライフル状の右腕が徐々に変化した。ライフルの銃口が腕に収納されたかと思えば、すぐにまた巨大な砲口が現れた。まるでバズーカ砲の様なそれは、ウインメタルに先端を向けた直後に光り出す。そして、その方向から直径40cmはあろうかという巨大な光弾が現れた。光弾はウインメタル目掛けて猛スピードで迫っていくが…

「リフレクトモード!」

ウインメタルがそう叫ぶと、全身の装甲が鈍く光り始めた。そして、光弾はウインメタルの装甲に触れると、そのまま反射してアンドロイドの方向に戻っていく。

「危険ヲ察知!回避スル!」

アンドロイドは跳ね返された攻撃をかわした。そして光弾は後ろの窓に直撃し、壁ごと吹き飛ばしていた。

『ウインメタル!今リフレクトモードを使うな!人質が巻き添えになる!』

「ごめん、了解!」

田中から通信が入る。しかしウインメタルは中々救出方法が思い当たらず、焦っていた。

(まずはあの砲口をどうにかしなきゃ。)

ウインメタルはアーマーに問いかけながら必死で方法を探る。暫くしてアーマーが下した決断は…

「分かった。僕は君の判断を信じるよ。」

ウインメタルはまずマキシムダガーをしまい、代わりに右腕に大型のピストル状の様な物を展開させた。続いて左手に力を込めると、左腕が猛禽類の足のような3本の巨大な爪のような物に変化した。

「まずは攻撃を封じさせてもらうよ。メタリックジェル!」

そう言ってピストル状の武器から放たれたのは、透明のジェル状の塊だった。それはアンドロイドの右腕の砲口部分に付着した。すると直後に透明だった塊は鉛色に変化し、金属のように固まって銃口を完全に遮断した。

「まだまだだよ。メタリックビュート!」

ウインメタルは今度は左腕の巨大な爪をアンドロイドの左手めがけて発射。ワイヤーで繋がれたメタリックビュートはアンドロイドの左手を掴み、徐々に力を入れていく。そして、その鋭い爪はそのままアンドロイドの腕に食い込み、握り潰してしまった。

「早く逃げて!」

「はい、ありがとうございます!」

開放された女性店員は一目散に逃げ出した。そしてアンドロイドは砲口を塞いだジェルをビームで溶かしてしまおうと発射を試みる。しかし、メタリックジェルはびくともせず、どんどん発射エネルギーが溜まっていく腕は赤くなり、煙を上げ始めた。そしてとうとう耐えられなくなり、そのまま爆発してしまった。

「これでもう切り札は使えないよね。」

爆発の煙が晴れた後、ウインメタルはアンドロイドにそう言い放った。そこには左腕を潰され、更に右腕までも爆発で吹き飛ばされたアンドロイドの姿があった。度重なるダメージにより、あちこちから火花が上がっている。

「これで終わりだよ!ウインカノン!」

ウインメタルはそう言うと銃を構える。銃口からは真っ白い光が放たれ、直撃したアンドロイドは跡形もなく吹き飛んでしまった。

「やれやれ、ようやく終わった。」

下の階を見ると、警察や消防がすでに到着して、怪我人の搬送、手当を行っていた。

「面倒なことはもう嫌だし、このまま退散しよう。」

またあの刑事に文句を言われるのを避けようと、ウインメタルは急いで荒れ果てたショッピングモールから立ち去ったのだ。

こんにちわ!

今回は新装備登場です。

どんな武器にしようか悩みましたが、剣ばかりではつまらないと思ったので、銃と鉤爪にしました。

これからも新しい武器を出したいと思うので頑張ります!

それではまた次回!

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