第四十四話 緊張
こんばんわ!
久々の投稿です!
チェリー&ベリーの次のターゲットが横須賀基地であると踏んだ隼人とエリカは、現地へと急行した。海軍基地のメインゲートまで行き、中に入ろうとしたが…。
「ちょっと待て!」
門に警備をしていた大柄の白人兵士に止められてしまった。
「何の用だ?ここは関係者以外立ち入り禁止だ!」
「ふん、やはり簡単には入れてくれないか…。」
「隼人、どうしましょう?これじゃあお仕事になりませんよ!」
毅然とした態度の隼人に対し、エリカは動揺を隠せないでいた。しかし、怪しむ兵士に対し隼人は尚冷静に続けた。
「僕達が信頼できる人だったら入れてくれるんだね?」
「黙れ!いいから帰んな!ここは観光地じゃないんだよ!」
兵士は二人を押し戻して追い返そうとした。隼人はそれでも落ち着いていた。
「じゃあ、信頼させてあげる。装甲起動!」
隼人はそのままメタリックアーマーを展開し、ウインメタルに変身した。
「な…貴様はウインメタル?」
「正しくそうだよ。ほら、エリカも早くフォームチェンジしなよ。」
「わ、わかりました!」
エリカはそう言うと、普通の少女の姿から全身金色の装甲に覆われたロボットの姿へとフォームチェンジした。
「お、おまえたちは一体…?」
「最近出没しているチェリー&ベリーの事は知ってる?」
戸惑う兵士に対し、ウインメタルは質問した。
「あ、ああ。うちらの間では要注意人物だからな。」
「そうだろうね。今までの襲撃カ所からしてここが次のターゲットにされている可能性がある。」
「何だと?」
「だから僕達が未然に防いであげようと思ったからここに来たわけ。どう?信じてくれた?」
兵士は茫然として二人を見つめていた。そして、しばらく考えてから無線で連絡を取った。
「ボス、大変です!」
「どうした?」
「メインゲートの前にウインメタルとその仲間が現れて中に入れろと言っております。」
「何?」
「もし中に入れてくれたらチェリー&ベリーの襲撃を未然に防ぐと言っております。」
兵士がそう言うと、ボスと呼ばれた無線の相手はしばらく考えた後に応えた。
「よし、中に通せ。」
「りょ、了解!」
兵士は無線を切り、二人に向き直った。
「入りな。」
「どうも。」
「ありがとうございます。」
二人はメインゲートから中に入り、奥の方へと向かっていた。施設内は軍服を着た様々な年齢の男女があるいており、物珍しさからウインメタルとエリカはじろじろ見られていた。無論、それを気にするような二人ではなかったのでそのまま中央付近にある建物の中に入っていった。中に入ると、上の階にある部屋へ案内され、そこではやはり大柄な体格に軍服を着こんだ白人男性が待っていた。
「やあ、よく来てくれたね。君の活躍は聞いたことがあるよ、ウインメタル。私はここの責任者をやっているデービス・アンダーソン総官だ。」
「ウインメタルです。宜しく。」
「私はウインメタルのサポートを担当しているエリカと申します。以後お見知り置きを。」
三人は挨拶と握手を交わし、話は本題へと移った。
「うん、チェリー&ベリーの件は厚木での襲撃事件以降こちらにも警戒するように発令されていたよ。」
「おそらく次の襲撃は推測ですがここで間違いないはず。」
「このまま放置すると被害がどんどん広がります。その前に是非、捕まえておかないと思いまして。」
二人はデービスを説得した。話し合いの後、デー美氏はしばらく考え込み、口を開いた。
「いいだろう。まかせようか。」
「良かった、分かってくれて。」
「ありがとうございます!」
「君達を信じてみようか。もし現れたら容赦はしなくていい。存分にやりたまえ、ただしあまり施設内に被害を与えないようにな。」
デービスは笑顔で二人にそう言い、交渉成立。こうして二人は横須賀基地に滞在してチェリー&ベリーの悪行を防止することになった。
こんばんわ。
さあ、エリカの初仕事は上手くいくのでしょうか?
それは次回以降明らかになります!
お楽しみに!




