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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第四章 新パートナー編
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第四十一話 相棒

こんばんわ!

新編スタートです!

宜しくお願いします!

連日のように起こる凶悪事件に対し、ウインメタルは日々奔走している。北は北海道、南は沖縄、白金隼人=ウインメタルは事件が起こればどこへでも現れる気持ちでいる。しかし、これに疑問を持つ者がいた。そう、メタリックアーマーの開発者である田中三郎である。

「隼人がウインメタルでよかった…か。」

ある日の午後、彼は研究室の中で先日の男性誘拐事件でのアーニャとの会話を思い出しながらそう呟いていた。

「確かにあいつは良くやってくれているし、ウインメタルに選ばれたのが正解だって言うことも分かる。だが、本当にこのままでいいのだろうか?」

コーヒーを飲みながらそんなことを考える田中。なぜ彼が悩んでいるかというと、いくらウインメタルが強くても全ての凶悪犯罪を一人で何とかできる訳がないからだった。今までウインメタルは数々の奇怪な事件を周囲から情報を得るなど援助を受けながらもとどめはほとんど一人で刺している。だが、もしウインメタルをも上回る強敵が現れたら?その強敵によってウインメタルが倒されてしまったら、誰が世界を救えるだろうか?

「仕方ない、あのプランで行くか!」

田中は空になったカップを置き、おもむろに立ち上がると開発ブースへと向かった。

(頼む、力を貸してくれ!)

心の中でそう呟きながら、田中は新たなる研究を始めたのだった。


「往生際が悪いね、お前はもう負けたも同然なのに。」

「うるせぇ、ウインメタルの分際で俺に生意気な口きいてんじゃねぇ!」

ここはとある河原。ここでウインメタルと金属バットを持ったモヒカン刈りの少年が対峙していた。ここを通りかかった隼人が偶然不良少年グループによって中学生二人が恐喝されているのを見つけ、助けに入ったのだった。不良グループは7人組だったのだが、最初の3人は素手で瞬殺、メリケンサック、スタンガン、ハンマーを持った少年3人はマキシムダガーによって武器を破壊されたのちに全身打撲で既に身動きが出来なくなっている。そして、最後にこのモヒカン刈りの少年だけが残されてしまった。

「仲間がここまでやられてるのにずいぶんでかい口叩くよね。」

「俺はこいつらと違う!今お前をぶっ殺して、このシマの上に立つだけだ!」

少年は金属バットを持ってウインメタルに殴りかかった。しかし、ウインメタルは攻撃をあっさりかわすと、マキシムダガーでバットを八つ裂きにしてしまった。そして…。

「君みたいにうるさい人が地上にいると迷惑だ。魚と友達にでもなってきて。」

首を締めあげて意識を失わせた後、川の真ん中の方に放り投げた。

「大丈夫。殺してないから。次に目が覚めるのは水揚げされた時かな?」

ウインメタルはそれだけ言うと、静かに変身を解いてその場から去っていった。そして、その足で田中の研究所へと向かったのだ。

「こんにちわ、田中さん。」

「おう、隼人。」

「今日も疲れたよ。」

「また誰かとドンパチやってきたのか?」

「うん、さっきカツアゲしてた不良グループをシバいてきたばかりだよ。」

「そうか。まぁ、とにかく関係ない人を被害に巻き込むなよ。」

「分かってるって。」

ウインメタルは荷物を置いて椅子に腰かける。田中は紅茶を入れ、それを隼人に渡した。

「そうだ、お茶の後でいいんだがお前に見てもらいたいものがある。」

「何、新装備?」

「フフフ、それは見てのお楽しみだ。」

田中のその言葉に疑問を持ちつつも、お茶を飲んで気持ちを落ち着かせた隼人だった。


「さあ、着いたぞ。」

「ここにその見てもらいたいものがあるんだね。」

「ああ。」

そう言って田中は開発ブースのドアを開け、隼人を中に入れた。そこで見た光景に隼人は少し驚いた。

「これは…。」

「喜べ、お前の新しい仲間だ。」

田中は開発ブースの中心にある管につながれた物体を隼人に紹介した。

「人…なの?それとも新しいアーマー?」

「形はな。だが、こいつはロボットだ。名前はまだ決まってないが、一応形式番号としてSOW-002が設定されている。」

田中がひそかに開発していたものは人型のロボットだった。全身が白銀のウインメタルとは違い、そのロボットの装甲は全身が黄金だった。身長は170cmくらいで、体型は人間の女性そっくりになっている。顔面はバイサー付きのフルフェイスヘルメットに近いウインメタルとは対照的にセミショートヘアーを彷彿とさせる頭部装甲に目の形をした光学センサーはむき出しになっていた。その顔立ちも、やや優しさと可愛らしさが籠っており、女性型ロボットであるのが一目でわかる風貌だった。そのロボット=SOW-002はケーブルにつながれた状態でまるで眠っているかのように台の上に横たわっていた。

「お前の負担を少しでも減らすように、私が開発したんだ。」

「え?僕なら大丈夫なのに。」

「この間の事件でも分かっただろ?一人でやれることには限界がある。だから、少しでも助けられるようにしたいという大人の気遣いなんだよ、これは。」

「それはありがたいけど。このロボットって何が出来るの?田中さんが作ったんなら、普通のロボットじゃないことは分かってるけど。」

「フフ、じゃあ今から見せてやろう。お前の新しい仲間の力を。」

田中はそう言うと、持っていた遠隔起動スイッチを押した。するとSOW-002の目が光り出し、目が覚めたかのようにゆっくりと起き上がったのだった。

こんばんわ!

新キャラ登場です!

果たしてこのロボットの真の力とは何なのか?

次回で明らかになりますんでお楽しみに!

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