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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第三章 美男子狩り編
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第二十七話 情報収集

こんばんわ!

お盆ですね!

皆さん、いい休日過ごせてますか?

全国各地で若い男性ばかりが失踪する事件が相次いでいる。その原因を突き止めるために、警察だけでなく田中とウインメタルまで動き出した。先程田中より事件の調査をする旨を伝えられた隼人は放課後足早に研究所ヘ向かっていた。

「田中さん、来たよ。」

「おお、隼人!待っていたぞ。」

研究所に到着し、隼人は荷物を置いて田中が映し出したスクリーンの方を見る隼人。するとそこには数人の男性の顔写真が映し出されていた。

「これって行方不明になった人たちだよね。」

「そうだ、報道されているだけでもおそらく20名位だな。しかも全員が男性という…正直どういうことがさっぱりだよ。」

田中は頭を抱えながら隼人に言う。そして隼人はここに来る前のやり取りを思い出し、話し始めた。

「そういえば、もう一人行方不明になった人が僕の身近にいることがわかったんだよ。この人なんだけど。」

そう言って隼人はスマートフォンに写真を表示した。写真には隼人と同年代の若い男性が映し出された。

「隼人、この子は…?」

「彼は中村翔太。僕の大学の同級生の鈴木英恵って子の彼氏。年齢は僕と同い年だよ。ずっと連絡も取れないんだとさ。」

英恵は研究所に行こうとした隼人に事情を説明し、捜索を依頼した。隼人はそれを承諾したが、英恵を研究所に連れてくる訳にもいかなかったので、翔太の写真と情報だけ受け取ってきた。話を聞いた田中は頭を掻きながらボヤくように言う。

「また若い男性か…単なる偶然の事故なのか、それとも誰かが意図的に狙って誘拐しているのか…」

そう、ここまで行方不明になっている者は全員10代後半〜20代前半の若い…それも容姿的に割と整った者ばかりだった。隼人も田中もそれには気づいていたが、なぜ若い美男子ばかりなのかは謎のままである。少し沈黙が流れた後、隼人が口を開いた。

「何か共通点があるか探ってみよう。その前にちょっと待っててね。」

そう言うと隼人はスマートフォンを取り出して何処かに電話を掛ける。数秒後、電話の相手が出た。

「もしもし?」

「僕だよ。交換して早々悪いけど、大事なことだから電話させてもらった。」

「白金君?わざわざ電話してきたって事は何か分かった感じ?」

電話の相手は鈴木英恵だった。英恵は少し期待した感じで隼人に聞くが、隼人は真顔で否定する。

「残念だけど、現時点ではまだ情報不足で手も足も出ないよ。」

「なーんだ、がっかり。」

落胆する英恵。しかし隼人は表情一つ変えずに通話を続けた。

「解決する為に君に電話したんだよ。もっと情報が欲しい。」

「どんな情報でもいいの?」

「参考になるやつならね。そうだな…行方不明になる前にその…翔太だっけ?彼に何か変わった事は無かった?」

隼人が聞くと、英恵は少し悩んだ後に話し始めた。

「変わった事ってゆうか…翔太かいなくなる前につまんない事で喧嘩しちゃって…謝ろうと思って次の日電話したら連絡つかなくて。」

「しばらく話したくないから無視してたんじゃないの?」

隼人が感情を込めずにそう言うと、英恵は怒り始めた。

「そ…そんな心無いこと言わないでよ!でも何回かけても全然連絡取れないし、彼の友達にも聞いたら学校にも全然来ないって言ってたわ。絶対何か事件に巻き込まれたに違いない!私が今言えるのはこれくらいよ。」

「なるほど、ありがとう。参考にさせてもらうよ。」

「白金君!絶対に見つけて!このまま翔太がいなくなっちゃうなんて嫌!」

「大丈夫。その為のウインメタルだから。じゃあ。」

そう言うと隼人は電話を切った。そして田中が聞いてくる。

「どうだった?」

「なんか…行方不明になる前にその彼氏と喧嘩したとか言ってたな。参考になるかわかんないけど。」

「そうか…あとはもう聞き込みとかで情報収集しかないか。」

田中がそう言うと隼人は立ち上がった。

「それなら行くまでまだよ。僕に任せて!」

「何をする気だ、隼人。」

「行方不明になった人達の関係者達に直接当たってみるよ。」

そう言うと隼人はドアを開けて外に出ようとした。

「最初に行方不明になった杉本純一郎さんは大阪の専門学校生だったよね。」

「あ、ああ。だがお前、大阪まで行く気なのか?」

「うん、とにかく今は情報を集めることが最優先だよ。どんな方法を使ってもね。装甲起動アクトメタル!」

隼人はウインメタルに変身し、外へと飛び出していった。田中もあとを追いかけて声を掛ける。

「気をつけていけよ。」

「分かってる。じゃあ行ってくるね。メタルウイング、展開!」

ウインメタルはメタルウイングを羽ばたかせ、大阪に向かって日が沈みかけた空へと消えていったのだった。

こんばんわ!

隼人くん、戻ってきて早々忙しそうですね。

作者も忙しいです。

果たして、なぜ若い男ばかりが行方不明になったのか?

それは次回以降徐々に明らかにしていくつもりです。

お楽しみに!

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