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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
第三章 美男子狩り編
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第二十六話 狙われた男達

こんばんわ!

新編最初の事件。

ウインメタルはどう戦う?

「ごめんなさい。私、この人と付き合うことにしたから。」

「そ、そんな…話が違うじゃないか友美ともみ!」

ここは都内某所のとある公園。ある夜、若い男性が友美と言う若い女性とその隣にいるビジネスマン風の男性を前に声を荒げ、動揺していた。

一也かずやには悪いと思ってるわ。でも、あなた…デートも面白くなかったし、いくらお金無いからって言ってもケチ臭過ぎてもう耐えられないの!」

「違う!俺は…俺たち二人の将来を考えて節約して、貯金しようと思っただけなんだ!」

一也と呼ばれた若い男性は必死に弁明するが、友美の心には響かなかった。

「ごめん…そんないつになるかわからない事のために時間費やせない…とにかく私達は別れましょう。」

「そんな…。」

「行こう、裕二ゆうじ君!」

膝から崩れ落ちる一也を背に、友美は裕二と言う男と一緒に姿を消してしまった。

「どうして…どうしてこんな事に…。」

一也はその場で涙を流しながら呟いた。するとその背後から声が聞こえてきた。

「悲しいか?その心の穴を今すぐ埋めたいか?」

一也はすかさず反応し、振り向く。するとそこに、全身黒ずくめの男か女かもわからない風貌の者が現れた。

「何だお前は?」

「私はお前を救いに来た。お前はあの女に振られたことが悲しいのだろう?」

「だったらなんだって言うんだ?」

一也が怒鳴りながら問い詰めると、その声は冷静に言った。

「貴様を楽園に連れてってやろう。もう女などに悲しませられることの無い世界へとな。」

黒ずくめは光線銃に似た謎の機械を取り出し、一也の首筋に突きつけて何かを打ち込む。一也はそれを食らった後、バタリと倒れ込み動かなくなってしまった。

「ウフフ…今日も上等の獲物が手に入った…。」

黒ずくめは一也を抱きかかえると、そのまま乗ってきた車に乗せ、連れ去ってしまったのだった。


『次のニュースです。昨夜午後10時頃、都内に住む会社員の男性が行方不明となり、警察で捜索していますが、今だに見つかっていません。行方不明となったのは、都内の機械メーカーに勤務する田島一也たじまかずやさん(24)。田島さんは、昨日夜に退勤後、同僚に今夜は用事があると言い残したのを最後に消息が途絶えました。連絡もなしに欠勤していることを不審に思った上司が自宅に連絡を入れましたが応答が無く、同僚の男性が自宅を訪ねた所、帰宅もしていませんでした。ここ数日、各地で若い男性が失踪する事件が相次いでいることから、警察では誘拐事件も視野に入れて捜査するとの事です。』

「若い男性の連続失踪事件か…。何だか臭うな。」

大学の休憩時間。多目的ホールに付けられているテレビを見ながら隼人はそう呟いた。まだ授業は終わってないが、次の授業まで時間があるのでここで時間を潰している。

「それにしても、なんでこんなに男ばかりいなくなるんだろう?」

隼人は色々考えてみたが、皆目検討が付かない。すると、端末に連絡が入る。田中からだった。

『もしもし隼人?』

「あ、田中さん、どうしたの?」

『今学校か?』

「うん、このあとまだ授業ある。」

隼人はそう言うと、予想していた事を田中に訊いた。

「もしかして、例の連続失踪事件?」

『さすが隼人。勘が鋭いな。そうなんだ、あの事件は色々おかしい事があってな。もしかしたらウインメタルの出番かもしれん。』

「そうなの?まぁ、いいけど。」

隼人はそう返し、田中も事件解決に意気込みを入れる。

『とにかくだ。授業が終わったらすぐ研究所に来い。』

「うん、わかったよ田中さん。それじゃあ、授業始まるから行くね。」

『ああ。忙しい所悪かったな。』

隼人はそう言って端末を切り、授業へ向かった。


放課後…。

「さてと…行くか。」

最後の授業を終えた隼人は荷物をまとめ、教室から出ようとした。これから研究所へ行き、田中たちと疾走事件に関してのミーティングをするのだ。ドアを開けようとした時、隼人はいきなり声をかけられたのだった。

「待って、白金君。」

隼人が振り向くと、その背後には紺色のカーディガンにクリーム色のワンピースをも来た女性が立っていた。

「誰?」

「クラスメートなのに知らないなんてひどいじゃない!鈴木英恵すずきはなえよ!」

その女性=鈴木英恵は隼人が自分のことを知らない事に怒り始めた。隼人はため息をつきながら英恵に話しかける。

「そんなに怒ること?だって話したこともないし、仕方ないでしょ?あと、僕はこのあと急いでいるから用があるなら早くして。」

隼人は早く研究所に行かたかったので、突き放すように英恵に言った。すると英恵は何かをして欲しいとでも訴えるかのような目で言った。

「白金君、ウインメタルなんでしょ。テレビで見たわ。悪い奴らをいっぱいやっつけたんでしょう?」

「だったら何?用があるなら早く言って。」

隼人は少々苛つきながら英恵に言葉を浴びせる。すると英恵は思い口を開いた。

「お願い!私の彼氏を助けて!」

「君の彼氏?なんで?」

隼人は訳がわからず、その場で立ち尽くした。そして、苛立ちを更に増幅させた言葉で英恵に質問する。

「あのねぇ…僕はそれどころじゃないんだ!病気とか怪我なら病院行ってよ。凶悪事件に巻き込まれたとかなら協力してもいいけど。」

隼人は目を尖らせながらそう言った。英恵は悲しそうな顔で隼人に対して口を開く。

「まだ…確定じゃないけど…私の彼氏がどこにいるかわからないの?もう3日も連絡取れないの!お願い、探すのに協力して!何か事件に巻き込まれたかもしれないの!」

英恵のその言葉に、隼人は少し考えさせられた。

(もしかして…連続失踪事件と何か関係があるのか?調べて見る価値はあるな。)

隼人は少し考えた後、心を決め、歩き出したのだった。

こんばんわ!

冒頭部分を読んだ人、作品違うよって思ったかもしれません。

ごめんなさい。詳しくはまだ言えませんが、この事件に関する情報の一部でもあるんです。

今までは結構死者が出たイメージがありますが、今回はまだ一人も出てません。

果たしてこの事件の真相は?

また次回でお会いしましょう!

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