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甲鉄戦士ウインメタル  作者: 東洋連合
最終章 クロノギラス編
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最終話 永遠なるウインメタル!

こんばんわ!

ウインメタルもいよいよ最終話です!

ハワイ沖の海底でクロノギラスと対決したウインメタルは、ハイパーウインメタルとなってようやくウォールズの悪行を食い止める事が出来た。そして、機能を停止して動かなくなったクロノギラスを抱え、海面に浮上した。

「まだ仕事は残っているね。上陸してウォールズを逮捕しないと。」

「そうですね。活動限界時間まで残り少ないですから急ぎましょう。」

ハイパーウインメタルはメタルウイングを唸らせ、猛スピードで元いたホノルルの海岸まで飛んできた。そして、白い砂浜の上にドサッとクロノギラスの巨体を置き、背中にある出入り口をこじ開けてウォールズを中から引きずり出す。

「こいつ、気絶してるのか?完全にのびてる。」

「あれほどの衝撃を直接受けた訳ですからね。仕方ありません。」

ハイパーウインメタルは気を失っているウォールズを砂浜に寝かせ、時間が来たので合体を解く。そこで連絡が入った。

「もしもし?」

「ウインメタル、エリカ!大丈夫か?」

声の主は田中だった。田中は心配そうな声で二人に聞く。

「僕達は大丈夫だよ田中さん。田中さんが僕とエリカを強化してくれなかったら、危うく負けていたかも。本当に助かったよ。」

「私も大変感謝しております。ありがとうございます。」

ウインメタルとエリカは田中に感謝の旨を述べる。田中の方も二人の無事を確認して安心した様子だ。

「そうか。本当によかった。それと、現地の警察には私が知らせておいた。もうそろそろウォールズを連行するだろう。」

「完全にのびているけどね。」

田中に対して、ウインメタルは気絶しているウォールズに呆れながら答える。その後、田中の通報によって駆け付けた現地警察は、現場の状況を見て驚きを隠せなかった。

「で、でかい。」

「こんなのが各国で暴れ回ってたなんて…。」

唖然とする警察官たち。そんな警察官たちにウインメタルが近づいて言った。

「あ、お巡りさん。こいつが犯人なんで、気絶してますけど連れてって下さい。クロノギラスは僕達が何とかしますんで。」

「は、ハイ…!」

あっさりとしたウインメタルに警官はそう答えるしかなかった。そして、警官達はまだ目を覚まさないウォールズをパトカーに乗せ、警察署まで連れて行ったのだった。

「さて、こいつを何とかしないと。」

「どうするんです?」

エリカがウインメタルに聞く。

「エリカ。とりあえずデータを採取して。終わったら破壊する。」

「畏まりました。スキャン致します。」

エリカはクロノギラスの全身をくまなくスキャンした。ウォールズがどのようにしてクロノギラスの死体を改造したのかを調べるのが目的である。

「解析終了です。」

「分かった。じゃあ、破壊しよう。」

そう言って、ウインメタルはクロノギラスの真上に飛び上がった。メタリックガンを構え、丁度背中の出入り口が開いている所に照準を定める。

「ウインカノン、フルバーストモード!」

先程の戦闘でダメージが積み重なっている上、外部に比べて脆い操縦部分が露出している。よって、その中に強力なビームを打ち込まれたクロノギラスは爆発し、跡形も無く消し飛んでしまった。

「任務完了!これでもう大丈夫だね。」

「お疲れさまでした。帰国しましょう。」

こうして世界を脅かしたクロノギラスは破壊、ウォールズも逮捕されて平和は守られたのだった。


それから数日後。

「お疲れ、隼人!」

「広人か。お疲れ様。」

大学に戻った隼人はいつものように広人と一緒にいた。二人は丁度その日の講義を終えて帰宅する所だ。

「いやあ、ニュース見たぜ!お前、凄いの相手に戦ってたんだな。」

「正直海の中で勝てる自信は五分五分だったけど、何であれ倒せてよかった。」

「半分は勝てると思ってたのか…。」

先日のクロノギラスによる大量襲撃事件に関する話題を出した広人は、隼人の返答に苦笑いした。あれからウォールズは目を覚ましたものの、即刻逮捕、起訴された。取り調べに対しても「私はこの世界最高峰の頭脳を活かして、古代生物を最強の形で蘇らせた。そして、地球の生態系を本来あるべき形に戻そうとしただけで、逮捕されるいわれはない。悪いのはそんな素晴らしい計画を邪魔したウインメタルだ!」等と自分勝手なことばかり言っていたが、そんな言い分が通る訳も無く、危険人物としてオーストラリアで一番厳重な刑務所に収監されている。

「勝たなきゃ世界は滅んでいたよ。」

「そこは感謝してるさ。でもさ、お前これからどうすんの?」

「何がさ?」

「ウインメタルだよ。これからもヒーロー続けるのかって聞いてんの。」

広人の質問に対し、隼人は涼しい顔で即答した。

「勿論続けるよ。僕にしかできないことはまだある。必要となったら地の果てまで駆けつけるのがウインメタルだから。」

隼人は自信たっぷりにそう言い切った。相変わらず真顔だったが、広人はその中に誇らしさが垣間見えるように感じた。

「流石だな。スーパーヒーローが友達なんて誇らしいぜ。じゃあ、俺はバイトがあるから!」

「ああ、じゃあな!」

こうして広人場バイト先へ向かい、隼人は田中の研究所へ向かった。

「田中さーん。来たよ!」

隼人はそう言いながら研究室へ入ってきた。

「おう、隼人。来たか!」

「おかえりなさい、隼人。」

田中とエリカが迎えてくれたが、もう一人見慣れた人物がいる。

「隼人久しぶり!」

「アーニャも来てたんだ。」

サハリンに住むジャーナリスト志望の女子大生、アーニャスルツカヤもいた。

「所でどうしたの、アーニャ?」

隼人はアーニャに聞く。

「ちょっと、頼みたい案件があるの!」

アーニャに続き、田中が答える。

「アーニャが情報をくれた。ロシアを中心に暗躍する武器密売グループが日本に逃亡したらしい。」

「しかも、相手は通常兵器よりもはるかに強力な武器を扱っているので、かなり危険です。」

エリカも深刻な面持ちでそう答えた。これに対する歯やt炉の返事は勿論…。

「分かった。すぐに出動しよう!このウインメタルが何とかして見せる!」

力強くそう言い切った。世の中から事件という物を消すことは難しいかもしれない。しかし、そんな時こそウインメタルが必要となる時なのだ。平和を乱す物が現れた時、彼は必ず飛んで行く。それが銀色の戦士、ウインメタルの誇り、そして使命であるからだ。


-完-

終わりました!

ウインメタル完結です!

正直文章とかストーリーとか全然自信なくてダメダメだったと思いますけど、とにかく物語を終わらせることができて良かったです。

今までご愛読、本当にありがとうございました!

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