表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

2.誘拐して、地下に監禁はありえない

次の瞬間には、お約束の王様っぽい人と神官服を着ているっぽい人に囲まれた場所にいた。

「神官長、どういうことだ?聖女様だけを召喚するはずだったろ」

「おそらく、近くにいて巻込まれてしまったのではないでしょうか?」

「なら、仕方ないな」

仕方なくないだろこのオヤジども。無関係なら、巻込まないようにしろや。

隣を見ると、支倉の方は言葉が分かっていて、津川の方は言葉が分からないようだ。

私?私は、元の世界の神様と魔王様の加護を受けているから問題なしっ!


私は、『天宮月香』という名前で学校に通っている。

職業は、エクソシスト兼学生。

時々、神様や魔王様から「アイツらルールを破ったから、ちょっと〆るか潰すかしてくんねwww」と依頼されるエクソシストの一人。

神様や魔王様は下手に人間界に関われません。

なので、エクソシストたちに天使や悪魔、馬鹿な神様の不始末を拭うのを依頼するのです。

エクソシストになった経緯は、簡単で生みの親に見捨てられたから。

ある日、悪魔が襲ってきて私を盾にして逃げて行った。

間一髪で、エクソシストに助けられた。

経緯を聞いたエクソシストは、自分たちの仲間になるか親元に帰るかを訊いてきた。

私は、「自分が死んだことにして欲しい」と頼んだ。

エクソシストは驚いたが、私は「いざとなれば、自分を見捨てるような人のところに戻りたいと思うか?また、同じことをするんじゃないのか」と言えば、納得した。

どうやったかは知らないが、生みの両親のもとには『私の死亡報告書』が届いたようだ。

その時に、これまで使っていた名前は捨てた。

私と同じ目に遭う子は年々いるようで、別段気にするようなことでもないそうだ。

それからは、エクソシスト訓練生がいる寄宿舎に入れられた。

もちろん、学校にも通う。

放課後は、エクソシストの訓練をした。

その時に、恐怖の存在ができた。

アメリカ人の姉とイギリス人の姉だ。

理不尽な強さの姉たちだ。

彼女たちの教えは、『喧嘩を売られたら相手を叩き潰せ』だ。


その間にも、支倉と異世界人の話は進む。

支倉が、この世界に呼ばれた聖女で魔王を倒す役目を負ったらしい。

異世界人によれば、「魔王が侵略してきてるので、魔王を倒して人間界を平和にして欲しい」そうだ。

支倉は、無防備にも異世界人に名乗った。

「私は、支倉美紀っていいます。こっちは、津川和也君と天宮月香さんです」

この時に、私はやっぱり支倉はお花畑だなと思った。

誘拐犯に本名を名乗るって馬鹿じゃね?

私はどうなっても知らんぞ。



しばらくして私と津川は部屋の外に出され、兵たちに囲まれて少し待った。

国王と兵が話したあと、私と津川は地下牢まで連行され監禁された。

兵たちの会話によると、敵国の要人を監禁する場所らしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ