保護猫カフェ最凶の問題児
俺は一人で生きて一人で死ぬと思ってた。
あんまり覚えてないけど、生まれてしばらくは母猫や兄弟たちといたと思う。
気づいたら一人で路上暮らしだったけど。
とにかく生きるのに必死で、他の猫たちと餌をとりあい寝床を奪い合った。
口に入るなら何でも食った。
腹を下してもすぐには死なないけど、飢えたら間違いなく死ぬからな。
他の猫はみんな敵だ。
そんなある日、餌につられてウッカリ捕まった。
ヤバいかも。と思ったが行き先は保健所じゃなくて保護猫施設だった。
色々身体をいじくられたが耐えた。
俺は出されたエサを食いながら逃げる機会を待った。
しばらくして保護猫カフェとやらに連れていかれた。
ここでもエサは出るが、いつまた食えなくなるかわからない。
他の猫たちの分からもかっさらって食っておく。
ここは嫌だ。猫が多すぎる。
とりあえずあちこちにマーキングして縄張りを主張してみたが、猫の数の割に部屋がせまくてほとんど意味がない。
夜も気配がうるさくて落ち着かない。
よろしいならば脱走だ。
デカいやつがよく出入りするのでその隙に足元をすり抜けてやった。
が、なんだここは。扉が多い。足止めされてるうちにまた捕まる。
何度やってみてもダメだった。
イライラして近くにいた猫に八つ当たりした。
ちょっと追い回してやったら高い所に逃げたのでそのまま朝までにらみ合い、と思ったらその場でちびりやがったよコイツ…
はぁつまらねぇ。
こんな所さっさと逃げ出して、俺だけのナワバリほしいなぁ。
エサの横取り・マーキング・脱走癖・他の猫への攻撃などなど、保護猫カフェのスタッフさんから聞きました。
これらの問題行動の原因ってナワバリ意識の高さからであることが多いです。




