第5話 初陣
蒼矢たち第1班は、逆社会組織の組員を目撃したという報告を受け、目撃現場へと走った。緊張感が漂う中、雪瀬は無線で指示を出した。
「こちら第1班。目的地へ到着。」
ー対象地域の避難誘導終了。ー
と、指示が伝わると、雪瀬と聖都は素早く銃を構えた。蒼矢は目の前に立ちはだかる危険を感じながらも、それに立ち向かう覚悟を決め、銃を構えた。
すると、建物の影からチラりと人影が見えた。しかし、蒼矢がそれをきちんと認識する前に既に発砲音が聞こえた。
「リバーサー(逆社会組織構成員の隠語)確認。2人ほど始末。残り推定3人。必ず確保します。」
ー了解ー
なんとこの一瞬で正確に発砲し、雪瀬は敵を仕留めた。しかし蒼矢は自分のことを考えることで精一杯で何が起こったのかきちんと理解できていなかった。
「聖都!左任せる!」
「了解。」
「蒼矢!俺と一緒に右!何も考えずについてこい!」
「はい!」
聖都は素早く方向を変え、左へ向かった。しかしすぐに周りの建物へ紛れ込み、どこに行ったか分からなくなった。
そうしている間に雪瀬も猛スピードで駆け抜けていくので、蒼矢は周りを見ることが出来ず、雪瀬の隊服の端を何とか追いながらついていった。
しばらくすると、パン!と銃声が鳴り響き、無線が届いた。
ー雪瀬さん、はぐれた1人を仕留めました。残り2人はそちらの方に誘導しました。ー
「よくやった。」
その報告を聞いた雪瀬はリバーサーを待ち構えるため、体制を整え直すためふと後ろを向いた。
「蒼矢……?」
なんと、はぐれてしまったようだ。雪瀬は切り替えて、蒼矢を最初からいなかったと切り替えて、リバーサーを仕留めに動いた。
一方その頃、蒼矢は……
登場人物紹介
穂室雪瀬。特犯警察第一部隊第1班班長、9期生。
年齢25歳。誕生日11月25日。血液型O型。身長173cm。体重58kg。家族構成???。
性格
のほほんとしていて、掴みどころの無い性格。
戦闘になると、雰囲気が一変して一人称が「俺」になる。優しいけど厳しい。
特技
棒一本あれば基本なんでもできる。
逆社会組織について
人とは思ってない。なんかの害虫どもだと思ってる。
オマケ
彼の右耳はないです。逆社会組織に襲撃された時、奇跡的に生き残った代償。