第4話 精鋭・第一部隊
こうして、蒼矢と湊、そして総合2位の長田輝が第一部隊の入隊が決まった。
そして試験の次の日、早速召集がかかった。配給された隊服を身にまとい、指定の場所・第一部隊室に向かった。
「失礼します。」
蒼矢がノックをし、扉を開けて部屋に入った。するとそこにはつい先日見た隊長の夕城澄玲が立っていた。そして雪瀬、空星聖都もいた。また、もう1人隊員らしき人がいた。
「ようこそ第一部隊へ。早速だけど、班分けをする。私たちも暇じゃないんでね。さ、ジャンケンして。勝った人は雪瀬の班。負けたら天満の班ね。」
と、蒼矢と湊のことを忘れたかのように最下位の挨拶もなく言った。蒼矢たちは少し戸惑いながらもジャンケンをした。
「あ、勝った。」
結果は、蒼矢が一人勝ちにし、蒼矢が雪瀬率いる第1班、湊と輝が天満率いる第3班に決定した。
「よし、決まりだな。雪瀬!天満!新しい班員だ。すぐ死なないようにちゃんと教育頼んだよ。」
「はあ、新人教育は地味にだるいんだけど。しかも、俺2人って……まじかよ、つーかリヒトのヤローは?あいつに新人一人任せたら平等だろ!?」
そうダルそうに使っていたのは第3班の金子天満だ。そんな発言にも隊長は臆することなく
「だってつい先月一人殉職しちゃったし、天満は単独で行くよりも人数を使って勝つタイプでしょ。あと、教えるのも上手いし、」
すると、さっきまで豪快に文句を言っていた天満は少し縮こまった様子になった。
「それに対してリヒトは単独でこそ本領を発揮する。もうそろそろわかる頃だろお前も。」
「雪瀬さん……はあ、わかりましたよ!おい、確か、榎木と長田だっけ?ついてこい。」
「はい!」
そう言うと、天満は退出し、湊と輝はそれについて行った。
「蒼矢、死ぬなよ。」
「ああ」
「お互い、やってやろうぜ」
湊と蒼矢は最後に言葉を交わした
「おい!お前ら、ついてくのは自由だが、俺はお前らを拾ったりはしないからな。脱落したらそれでジ・エンドだ。」
扉の奥でかすかに聞こえた。蒼矢は少しの間見つめていた。
「さて、そろそろ僕たちも行かないとね。改めて、僕は第1班班長の穂室雪瀬だ。よろしく、加賀野蒼矢君……だっけ?あの時以来だね。待ってたよ。」
「はい、よろしくお願いします。雪瀬さん。」
「あ、聖都。お前も自己紹介。」
「いらんやろ、……まあいいや。空星聖都。蒼矢、よく来たな。久しぶり。」
「お久しぶりです。よろしくお願いします。」
「よし、ということでついてこい。習うより慣れろだ。実戦に行くぞ。お前の1ヶ月の成果を見るときだ。今日が命日にならないといいな。」
そう言って、前を行く雪瀬について行った。着いたところは第1班の部屋だった。そこに着くとすぐ、雪瀬は武器が保管してある棚の鍵を開け、銃と短刀(鞘付き)を蒼矢に渡した。
「新品のやつだ。でも消耗品だから壊れたら適当にここからとって。帰ったらパスワード教える。」
「ありがとうございます。」
すると、雪瀬に無線が入った。
ーC地区においてリバーサーを特定。逃走予測場所までナビゲートする。直ちに向かうように。ー
すると、雪瀬と聖都はその無線に「了解。」と返事見した。そして3人はまっすぐ特犯警察の本部を出た。
早く書きたいシーンがありすぎるけど、そこにたどり着かないですなかなか。
登場人物紹介
夕城澄玲。特犯警察第一部隊隊長、14期生。
年齢17歳。誕生日7月7日。血液型AB型。身長165cm。体重51kg。家族構成:父、母(2人故人)、兄20(行方不明)、兄19。
性格
しっかり者でおおらか。一つ一つの発言にオーラが纏うほどのカリスマ性を持つ。たまに末っ子オーラを放つ。家族が大好き(恐らく作中一のブラコン)。
特技
統率力、計画性、実効性が高い
逆社会組織について
他なんでもいいからお兄様(1番上)をどこに連れていったの??返せ。
オマケ
実は元財閥令嬢です。