↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜明けの陰陽師〜安倍晴明の子孫と伝説の妖怪がタッグを組んだら〜  作者: 太星
第二章〜新たな決意と共に〜
59/194

第五十八話 〜土御門未来の受難〜

おはようございます!!

群馬支部での説明のために長老がやってきます。

どんな説明になるのでしょうか!?

未来にどんな受難が待っているのでしょうか!?

お楽しみください!!

――支部長室――


「普段から月曜の朝は支部の全員集まって全体朝礼をやることになっているから時間になったら2階に集合するよ。いつもはあそこまで準備はしないんだけど、今日は長老が来るからね。手伝ってくれてありがとう。助かったよ。」

「いえいえ!そうなんですね。わかりました。」


恵慈さんから説明とお礼を言われた。これくらいはなんともありません!!


「ちなみに未来さんの紹介もするから一言考えておいてね。」


 うげ!また挨拶かー。まあ、仕方がないか。とりあえず、軽く考えておこう。


 ―コンコンコンコン―


 扉をノックする音が聞こえた。それと同時に、


「長老がお見えになりました。」


 と、扉の外から声がかかった。


「ありがとう!通してくれるかな?」


 恵慈さんは返事をして、長老にここに来るようにことづけをした。時間にして8:50。少し準備や気持ちを整えるのにはちょうどいいくらいの時間だろうか?恵慈さんと話をしながら少し経って、長老が部屋に入ってきた。


「おはよう!準備ありがとう!今日は大変な1日になるぞー!!」


 開口一番がそれである。長老らしいが、何も知らない人、普通に過ごしたい人にとって迷惑な話だ。しかし、事情を知っている私は確かに大変な1日になるだろうなと得心がいった。


「さあ!もうみんな集まっているだろう?さっさと行って済ませてしまおうか!未来ちゃんの紹介がメインだからな!そっちを盛大にやろう!」


 ガッハッハっと喋っているが、どう考えても私の紹介より長老の話の方がウエイト重めだと思う。


「諸君!おはよう!」


 おはようございます!と長老の挨拶から早速始まり、みんなが一斉に挨拶を返す。初めて群馬支部の全員が集まった場面を確認して、大体50人くらいかな?と思った。場所に対して人数は少ないような印象があるが、群馬支部は陰陽師の人数が他の支部に比べて多いらしく、大体の陰陽師が外回りで今日は不参加のようだ。貴重な人材だからみんな忙しいのだろう。今日の挨拶はWEBで配信するようで、リアルタイムでもアーカイブでも視聴ができるようにしているらしい。そんなことを考えていたが、長老の言葉で現実に引き戻された。


「私が何故ここにいるのか!?まずは説明させてもらいたい。」


 確かにさっきから、なんで長老が?とか、え!?大臣じゃん!?とかざわざわしている。それもそうだろう。普段であれば恵慈さんからの挨拶があるだけなのに、上司、ましてや大臣がその場にいるという異様な光景に戸惑っている。そして、こうなった説明をこれから話そうと長老は続けた。


「昨日、東京の拠点に侵入者が発見された。対処はしたが一部情報が盗まれた可能性がある。個人情報や機密情報に関しては私が管理しているため、問題はないはずだ。だが、問題は侵入を許してしまった点にある。」


 みんなも固唾を飲んで長老の次の言葉を待っている。


「今回結界を突破されてしまった原因は2つあると考えている。一つは結界が甘かった。もう一つは相手が上手だった。この2つに限ると考えている。結界が甘かった点については恵慈が検討してくれる予定だ。もう一つは難しい問題ではあるが、対抗策がないわけではない。」


 みんなが長老の言葉を真剣に聞き漏らさないように耳を傾けている。さっきまで少しざわついていたが、いつのまにかシン…となっている。それだけ重要な話だとみんなが理解したのだろう。


「上手の相手がいるが、こちらにも即戦力が1人加わる。今日からここ群馬支部で働くことになる土御門未来だ!」


 そう言うと、長老は私のことを指差した。恵慈さんはとともに前の方でスタンバイしていたが、こんなところで紹介されるとは思っていなかった。それと同時にみんなが一斉にバッと私の方に視線を向けた。


「…ほらほら、うつむかないでしゃんとして。」


 横から恵慈さんがボソッと話しかけてきた。私は無意識にうつむいてしまっていたみたいだ。こんなの慣れてないもん!仕方ないじゃん!?


「今だけだからファイト。」


 …くぅーー!仕方ない……。

 そんな私を知ってか知らずか、長老はいい笑顔を浮かべながら話を続けた。


「みんなも知っている特殊部隊の隊長の土御門有元と副隊長の土御門道世の娘さんだ!陰陽師として目覚めたのは最近だが、それでも即戦力と言っても問題はない。これから更なる修行を積みつつ我々の力になってくれる!」


 おおーーー!!

 みんなが!!みんなが見ている!!


「さらに!すでに2体の強力な妖怪と共に戦っている!実に心強い!」


 あーー!火に油!!みんなの眼差しがキラキラしだした!?


「と言うことで、先に挨拶してもらうかな!…未来ちゃん!ちょっと挨拶してくれるか!?場は温めておいたぞ!」


 いらん世話だ!!あとで覚えてろ!……うう、まあ、仕方がない。とりあえず、しっかりと挨拶だけ頑張ろう!

 長老がいる方まで歩いて行き、少し小上がりの台に上がる。長老がここで喋れとジェスチャーをする。指定された場所まで赴き、マイクの前で挨拶を始める。


「えっと、おひゃようございます!」


 うわっ!しょっぱな噛んだ!?恥ずかしいー!!


「がんばれー」「緊張してるんだね!」「ガッハッハ」


挨拶から三者三様の返答が来た。長老だけは許さん!


「…ごめんなさい。改めておはようございます!長老が紹介してくれた通りですが、土御門未来です。隊長、副隊長の娘です。色々聞きたい事があるかもしれませんが、それは後ほどお答えします。まだまだ陰陽師として未熟ではありますが、精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします!」


 パチパチパチパチ…みんなが拍手をして迎えてくれた。無難な挨拶ができたと思う。長老はあとでしめよう。


「ありがとう!じゃあ、一旦戻っていいぞ。…という事で、うちにも新たな戦力が入ったわけだ!未来ちゃんの妖怪はあとで見せてもらえ!」


 みんなが、おおぉぉぉ……と唸っているが、長老は続ける。


「はいはい、あともうちょい話があるから少し待ってろ!昨日、東京に侵入者が入って対処した話はしたが、侵入されたということは穴があるという事だ。現在の東京拠点は破棄しようと考えている。」


 なんだって!?というような顔つきでみんなが硬直している。


「こんな時のために東京拠点は代わりの場所を何ヶ所か設けてあるから、半数はそこに移動してもらって業務に励んでもらう。もう半数は…ここのみんなにはいきなりで申し訳ないが、群馬支部に勤務することにする。そして、ここ群馬支部が新たに東京に変わる東日本本部となる!」


 みんな何言っているんだろうという感じだ。


「今週は東京組がここに来れるような場所に整備してもらいたい。理由としてはここが1番安心できる場所だからだ。恵慈の能力はもちろんだが、隊長、副隊長も力を貸してくれることになった。」


 確かに、近場にこれだけの人物がいるのはここか京都くらいだろう。そう考えたみんなは静かに聞いていたが、少し納得し安心したのか、隣の人と話したり、独り言を呟いたりとざわめき出した。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

未来はこういった表に出るような事は大嫌いなようです。昔から、表彰とか前に出て発表とか死ぬほど嫌いみたいです。

そんなことをやらされた長老は未来からどれほどの恨みをかったのでしょうか!?

次回は10/2朝にアップします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。