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第百四十三話 〜新たな契約〜

おはようございます!!

魂の声を聴けるようになった未来。

それに合わせてレベルアップも進んでいるチームメンバー。

どんどん強くなっていく。

これでも足りないのだろうか?

今回もお楽しみください!!

私はというと、魂の声を聴くことができるようになりました!!

 とは言ってもつい最近聞けるようになったけど。晴明さんの霊符を何回か使ってやっとものにできたような気がする。それにしても、霊符の消費霊力が酷い。一回使うと1日は何もできない。でも、霊力の回復が前以上に早い。これももしかしたら契約の影響なのかもしれない。

 私がこの契約の力を使って魂の声を聴くことは霊符ほど霊力の消費はない。だが普通の術式を使う時の10倍以上は消費する。使い所は見極めないといけないなと思う。

 兎にも角にも、私は魂の声を聴くことができるようになった。これが契約による効果であることは間違い無いだろう。

 そして、もう一つわかったことがある。


『魂の形』だ。


 晴明さんが言っていたように、魂には形があり、契約をするには信頼関係と魂の形が必要と言っていた。私は魂を視認するところまで可能になった。

 これは聴くよりも大変で、消費霊力がずば抜けている。一回使うと霊力の枯渇状態になってしまう。

 よって、倒れても大丈夫な時くらいしか使えない。

 ただ、悪いことばかりでは無い。私はこの能力を使って、自分と空亡、ソラの魂の形を確認した。

 魂の形は基本は球体状だが、ところどころ歪な形をしていた。私と空亡の形を見るとその歪な部分がピッタリ合うような形をしていた。その場所も1箇所ではなく、何箇所か歪な部分は存在する。この魂の形がその人そのものを表しているような感覚を得た。空亡は歪ではあるが丸みを帯びた形の部分がある。これがうまくハマるようであれば契約まで至れるのだと確信した。

 そして、ソラも私とピッタリハマりそうな形を持っていた。つまり、私とソラは契約まで至れると確信した。これは嬉しいことだ。


「ソラは私と契約できそうだね……。」


 私はソラの魂の形を見た後に霊力を使い果たして倒れた。その時のソラの慌てようはすごかったと後々聞いた。嬉しい。私はこの修行期間中にソラと契約することを目先の目標とした。


 みんなそれぞれにそれぞれが自身の強化を行なって高めている。


 ――黄龍館に来て2ヶ月――


 ついにあと1ヶ月後が決戦の日となった。今日もそれぞれ修行をしている。

 みんな徐々に慣れてきて、お互いに実戦訓練を実施したりしている。師匠は鬼神さんと毎日のように試合をし、色々吸収している。お姉ちゃん、フローラ、極姫は連携を重視している。ただ、ばらけた時のために個人のレベルアップにも抜かりはない。

 私も、今やみんなに混ざって実戦訓練をしている。時折、魂の声を聞いて攻撃を予見したりする。とても便利な能力だと思った。魂の声は偽ることができない言葉であるため、その通りの現象が起こる。有利に戦闘を進めることができる。


「未来……。やっぱりそれは反則級だね。」


 模擬戦相手のお姉ちゃんから指摘を受ける。ほぼ未来(みらい)が見えているようなものだ、それは反則だろう。でも、これがアイデンティティ!!


「ですよね。反則だとは思うけど、これも個性!!のばしていこう!!」


 とは言っても、これは頻発するには向かない霊力消費だ。だから、模擬戦を通じて使用のタイミングを体に染み込ませている。


 ―未来さん。霊力残量もなかなか少なくなってきました。もうそろそろですね。―


 ソラから注意が入った。ソラは私の霊力量を測定することができる。何度か霊力切れを起こしている私を心配してその能力を手に入れたみたいだ。私はやり過ぎてしまう性格だから、ソラにストッパーの役目をお願いしている。


 ―ポゥ―


 すると、私の体が光り出した。


「おお!!?お!!?キタキタキタキタ!!」


 ―はい!きましたね!―


 来ることはわかってた。絶対できると思っていた。それでも、やっぱり実際に来るとテンションが上がる。

 ソラとの契約だ!


「やっぱりね!もう少しだと思ったのよ!!」


 私は少し得意げに自分を誇った。


 ―ええ、わらわももう少しの予感がしていました。よかったです!―


 そこで、気になったのが、またも終わりかけの霊力が戻っていたこと。空亡の時もそうだったけど、霊力がここまで一瞬で戻ることはあり得ない。やっぱり契約による影響なのだろう。


 ―未来さん。わらわの能力がなんなのかわかりました!―


 そう言って、ソラは驚いたように言った。


「ええ!?なんで!?なになに!?」


 私はその言葉を疑うことを知らない。ソラが言うことだ。間違ったことは言うわけがない。


 ―わらわは未来さんの霊力を完全回復させることができるようです。ただ、条件があって24時間に一回と言う制限があるようです。―


「え!?そうなの!?なんでわかったの?」


 そう。なんでわかったのだろう。自分で見つけていくしかないと思っていたけど。


 ―うまく言えないのですが、未来さんの霊力を回復させられることができると言う知識があるのです。―


 契約と同時にできることが知識として魂に刻まれたのだろうか?


「そっか。もしかして、空亡と契約した時の霊力回復はソラの影響があったのかな?」


 空亡と契約した時も霊力回復があって、他の契約者にはその兆しがないと言うことは、ソラが関係している可能性もある。


 ―おそらくですが、未来さんと空亡さんの契約の影響を受けて、わらわと契約して得られるはずだった能力がでたのでしょう。その時にはすでに魂の結合も半分くらい済んでいたので、魂を通じて漏れ出た能力の片鱗だったのではと思います。―


 そういうこともあるんだなぁ。まあ、全然解明されていないものだ。何が起きるかわからないのもしかたがない。

 私たちは契約を済ませて、新たな力を手に入れた。霊力の回復は普通できるものではない。これは嬉しい効果だ。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

ついにソラとの契約を果たしました!!

そして、魂の形についても少しわかってきました。

今後の進展も楽しみです!!

すみません!!

ちょっと更新頻度を変更します。

月水金の更新にしようと思います!

次は1/12朝アップします!!

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