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第百二十八話 〜説明会〜

おはようございます!!

未来が聴いた真琴の言葉は真琴の魂の叫びであったことがわかった。

この事実を全員に報告すべくみんなを招集します。

みんなはどう思うのでしょうか!?

今回もお楽しみください!!

『それが本心なんだろう。』


 私は真琴の状態を知って涙が溢れ出た。

 真琴が本当にそんな状況だったとしたら、あの「助けて!」という、悲痛の叫びは真琴の魂の叫びだ。そしていつから陰陽省にいるかわからないけど、ずっとずっと助けてと叫びたかったはず。それなのに、心ですらそれを叫ぶことは許されない。そんな呪いを受けて何年も何年もこの期を待っていたということになる。

 それなのに、陰陽省ではあんなに明るくしていた。どこでなにを考えればいいんだろう。真琴の苦痛は計り知れないだろう。正直想像もできない。


「……グス、ま、真琴はあの時、「助けて!離れたくない!」って叫んでた。……それってつまり、助けていいってことだよね!?」


 私は空亡に確認した。真琴は裏切っていなかった。むしろ助けを求めていた。呪いのせいでああ言った言葉を言うしかなかったということだと。


『そうなのだろう。真琴はなにも裏切っていない。「厄」の連中にいいように使われているのだろう。それが、昔からだというと、「厄」の計画も昔から水面下で進んでいたんだな。』


 真琴がいつからこんな状況になっていたのかはわからないが、それはもはや、真琴を救い出してからでいい!


「空亡……!今までも許せないと思っていたけど、今回ばっかりはもうムカついた!!絶対に壊滅させてやる!」


 私はこの怒りを「厄」の壊滅をもって鎮めることにした。

 絶対に許せない!そして、真琴は絶対に取り戻す!!


 ――――――


 私はその後少し休み、次の日も一日大事をとって休みとした。

 休み明けの日、私の具合が心配ということで、みんながうちに来て、色々状況把握をすることになった。

 うちのリビングに入りきるかな……。


 そして、今、みんな集まってリビングでお昼を食べようとしている。思った通り飽和状態だなぁ。


 今日来ているメンバーは、

 私、空亡、師匠、お姉ちゃん、フローラのチームメンバーと、長老とキョンちゃんと両親だ。とりあえず、空亡には球体形態を取ってもらっている。それでも大人7人は結構きついな……。


「っていうか!?師匠大丈夫なの!?」


 そう、何気なくこの場にいるけど、師匠も重症だったはず。なんでしれっといるのだ!?


「ああ。俺は外傷だったからな。未来が倒れてすぐにフローラに治癒してもらった。あらかた傷は治ったし、あとは回復術式とかに頼って治療って感じだ。ほぼ完治だ。」


 フローラの治癒ってそんなに凄いんだ……。伊達に妖精してないなぁ。


「みくさまー?なんか失礼なこと思っていませんかー?」


 おっと、何か勘付かれそうだ!?


「ん?いやいや!フローラすごいなぁって!」


 間違ってはいない!


「ふーん?まあいいですー!結構傷も深かったから大変でしたよー?」


 そう言って、フローラは大変さを大いにアピールした。まあでも、回復したのならよかった。これからも大変なことが起こるだろうから、師匠がいないときつい。

 

 兎にも角にも、全員揃ったので話を始めることにした。

 最初は、第5の封印・最後の封印の話から。

 私達は最後の封印を解いて、そこに鵺と牛鬼が封印されていることを知った。 

 そして、みんなで協力して、牛鬼を倒し、封印の一歩手前までいったところで、真琴と「厄」幹部の酒呑童子(しゅてんどうじ)が現れた。

 酒呑童子は瀕死の牛鬼を抱えて常世へ帰り、真琴と少し話す時間が取れた。

 真琴は裏切った、私たちのことを嫌いと言って3ヶ月後の百鬼夜行でまた会おうと言って常世は行った。


 これが私が倒れるまでの状況である。ここまで話をして、やっぱり長老とキョンちゃんはまだ暗い顔をしている。


 さて、ここからが、私たちの新たな情報だ。


「ここまでは私もそうだし、その場にいたみんなも承知している話だと思います。……それで、これから話す話は少し憶測も入っていますが、かなり信憑性が高い話と思ってきいてください。」


 そう前置きを入れて、私が目覚めてから空亡、ソラ、極姫と話したことを話した。


「私が倒れた理由から話すんですが。まず、私が倒れた理由は霊力の枯渇が理由です。」


 みんなが驚いた顔をしている。


「いやいや、未来ちゃん。君の霊力総量どんくらいだと思っている?多分全然陰陽師の中で抜群に多いよ?それが枯渇?どういうことだ?」


 こう質問をしてきたのは長老だった。陰陽師として陰陽省に登録した時に、霊力の総量なんかも測っていたのだが、プライバシーのため、それを知っている人は少ない。それに、先日晴明さんから力の源を受け取ったから、さらに総量は増えている。


「それも説明すると、この間安倍晴明の霊符を使いましたよね?あの霊符ってめちゃくちゃ燃費悪くて私の霊力をもってしても、そう長くは続かないんです。あの時も疲れましたし。今回は少し無茶しました。」


 真琴の言葉を最後まで全部聞きたかったから、どうしても、術の行使を辞めることはできなかった。


「ああ、あの霊符か……。安倍晴明にしか使えないっていうのはそう言う意味もあったのか……。まず霊力の総量で未来ちゃんしか使えねぇな。」


 そう、安倍晴明に合わせた霊符なので、まず、安倍晴明の力の源を所有している私にしか使えないが、使用する霊力の量からして普通では使用できない。


「そうなんです。それで、この霊符の効果なんですけど、相手の魂の言葉を聞けるそうなんです。」


 みんなキョトンとした顔をした。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

未来の家は何かと溜まり場になりやすいのでしょうか!?

まあ、未来が病み上がりだから仕方ないですね!

それにしても、賀茂師匠も無事でよかったです!

次回は12/12朝アップします!!

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