幻影記憶Δ
此処は何処だ?気がつけば私は両手に光刃を持ち白く輝く鎧を纏い、夢の中の私の2倍以上の背丈の鎧を着た巨漢と対峙していた。巨漢は私に「ベロイカ抹消してやる。」と叫び鎖に結ばれた鉄球を投げつけてきた。私は咆哮と共に光波を放ち鉄球を弾き返し閃光化した拳を打ち込み、右肩から先を消滅させた。巨漢はその場に倒れていた人達に肩から伸ばした触手を突き刺すと、その人達は次々と消滅し巨漢の腕は4本に増えて「俺は不死身だ。」と言い、腕を振り回して襲いかかってきた。私は緑の鎧と疾風を纏い両刃剣を手に持った。竜巻の如く回転し両刃剣を廻し、振り回されている巨漢の腕をすべて切り落として怯ませた。その隙に私は飛び上がり独楽の様に回転しながら蹴り打ち込み、相手の鎧を削り取り胴体を貫通し着地すると同時に、豪炎を纏った散弾を浴びせて肉体を焼き尽くした。巨漢の断末魔が周囲に響くと共に私の意識は夢より離れていった。