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再会の花  作者: 十矢
12/14

きいてくれるかな

Mzバーガーにつき、リエさんをみつけた。

声をかける。


「見つけた。りぃちゃん。」

「あ、こっちだよー。トーヤくん。」

「とりあえず、早めの夕食で何か食べようか。」

「わかった。」

「あーボーリング楽しかったね。」

「そうだね。楽しかったね。」

「トモさんボーリングうまいね。特訓でもしてたのかな?」

「それが中学のころ、散々ともだちといったらしくて。」

「この前カラオケも歌うまかったねー」

「ボーリングポーズも格好よかったね。」

「いろんな遊び知ってそう(笑)」

「でも真面目なんだよね。」


話しが盛り上がる。

メニューを頼んで、出来上がりを持ちつつ席につく。


「じゃ、いつもバイトお疲れさまー。」

「お疲れさまー。」


と、頼んだ紙カップに入った飲みもので、持ちあげただけの乾杯を二人でしてみる。

向かいに座ったリエさんは、そんなに不機嫌ではなさそう。

でも、何か話しがあるのかも。

何だろうとトーヤは考えてみる。


「それで、この前の休憩で、ひーちゃんがいきなり話してきてね。」


とトモさんの話しからヒカルさんの話しにうつる。


「このまえ、ひーちゃんと休憩重なって、いきなりの話しだよ。」

「トモくんとつきあってるから。だって。」

「いつの間に何が起こったの?ってきいたら。」

「この前のカラオケのあとに、トモくんが、こっそりとひーちゃんにもプレゼント買ってあってそれを渡したら、それがつきあってOKなら、もらってとかいう話しで受けとったんだって。」

「何かトモくんってさりげなくて、すごいよね。」


と、リエさん。


「何か尊敬かも。」


とトーヤ。


「それからは、休憩中もトモくんの話しばっかりになってるよ(笑)」

「わたしは、トーヤくんの話しもしたいっていったら、トーヤとの話しはそっちでして。」

「だってー。」

「そうなんだ。」

「もう、何でよ。っていったら」

「えー、トモくんがね。」

「またトモくんの話しになっちゃうんだよ。」


たしかに、ヒカルさんっぽい話しだ。


「だから、二人で今度はカラオケいかない?」


話しのながれがスムーズで、スピード感あって、うっかりポテトを食べながら、


「うん、そうだね。」


っていった。

でも、そのあと。


「いや四人でも今度いくんだよね?」


と聞いてみた。

すると


「やっぱりトーヤくんってニブイよ。もう。」


とリエさんはいった。

すると、リエさんが身をのりだして、話しをかえてボーリングのときの話しになった。


「ボーリングのときにも話ししてたけどね。」

「うん。」

「さっきの再会のひとの話し。」

「うん。」

「もう一回会えたら、どうするの?」


トーヤは、少し考えて、そして話す。


「そうだね。前は気持ちがはっきりしてなくて、まだ言えないと思っていたことがあるけど、いまは、それを話そうと思ってる。」


こうトーヤがつげると、


「また会えたらいいね。トーヤくん。」

「そうだね。」

「でも、その前に、ひとつ聞かせて?」

「何?」

「トーヤくんはいま好きなひといる、って言ってたね。」

「うん。」

「それって、わたしのこと?」

「そう。そうだね。」

「じゃぁ、トーヤくんは、わたしと付き合うんだよね?」

「そう。本当は先にきりだしたかったけど、りぃちゃんから言われちゃったね。」


トーヤは飲みものを手にとって、ひと口飲む。

カフェラテの少しの甘味が心地よい。


「そうだよ。先にいってほしかった。」

「でも、再会のきみには、答えを出さないと」

「それまで、少し待ってもらえる?」

「わかった。」

「それで、りぃちゃんはいい?」

「いいよ。待ってる。でも、再会できそう?わたし、心配性だよ。」

「再会のきみに言わないと、いけないことがある。」

「それを言わないと、きっと進まないんだよ。こういうニブイやつはね。」

「そうなの?」

「本当には、この前に会ったとき話せば良かった。」

「食べながらで、いいよ。きいてくれるかな?再会の花のはなし。」

「いいよ。話して。待ってる。口は動いてるけど(笑)」


それから話した、再会の花の話し。

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