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7/9

大列車強盗

監督 エドウィン・S・ポーター


制作国 アメリカ


制作年 1903年

 この映画は1903年に公開された初期の西部映画です。この作品は著作権が切れているため、大手動画投稿サイトで無料で視聴できます。


 この映画が公開されたのはもう120年近く前というとてつもなく古い映画です。日露戦争が起こる2年前ですから、本当に昔です。そして、この映画には現代に繋がる映画技法がふんだんに使われています。


まずはロケーションです。それまでの映画は、あくまで演劇の延長線上にあると考えられていて、舞台セットを造って屋内で撮影をするのが一般的だったようです。屋外での撮影は、別撮りで少しだけという状況であったみたいです。しかしこの映画は屋外撮影で本物の鉄道を舞台に撮影しています。当時としてはとても斬新な撮影でした。


また、人物の動きに合わせてカメラが移動するパン撮影という技法も、この映画で本格的に使用されたそうです。まるで本当の視線のように画面が動く様は、観客によりリアル感を与えたと思います。


内容は、数人の強盗団が列車を襲撃し、多くの財宝を奪って逃走します。それを保安官が追いかけるというものです。


やはり感じたのは、よりダイナミックな表現がしたかったことだと思います。それには当時としては大きくて、速い速度が出る鉄道はまさしくうってつけだったと思います。鉄道は映画黎明期から映し出された題材です。映写機が発明されてすぐに鉄道が映し出されました。このように乗り物を使用する場面は、時代が進む共に自動車、飛行機、宇宙船と繋がっていくのです。昨年公開され、爆発的に大ヒットした鬼狩りのアニメ映画も鉄道を題材にしているため、この映画の子孫ですよね。


上映時間は15分にも満たないですが、なかなかハラハラする場面もある映画でした。動いている列車の上でお互いが格闘する場面は中々見応えがありました。このような技法が、後々のハリウッド映画にも受け継がれたんだなと思いました。


また、ラストのシーンも中々迫力があるので、是非見てみてください。



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