魔法使いにジョブチェンジするそうです!②
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ハウルが魔法使いに、ジョブチェンジしてから1週間がたった。
毎日のようにクエストをソロでバリバリこなしてきた割にモテる気配どころか周りに人の気配もしていなかった。
ハウルは悩んでいても仕方がないのでハウルが今のところ話す事が出来る唯一の人物である、ギルド受付の、ヒルデに相談しに行ったのだった。
「ヒルデさん相談があります、昼休憩の時ちょっといいですか?もちろん昼飯は奢ります。」
ハウルは徐ろに話しかけたが、あまりにも真剣な顔をしていたため、ヒルデはその気迫に圧倒され承諾してしまった。
「いいですか!じゃあ後で会いましょう!」
そう言うと、満面の笑みを浮かばせながらハウルはクエストへ行くのだった。
昼休憩の時間になり、クエストを終え帰っ来たハウルはヒルデと約束通り、食堂へ行く。ちゃっかりヒルデは、食堂の1番高いメニューを頼んでいた。
席に着くや否やハウルはまた、真面目な顔になりヒルデに悩みを聞かせる。
「ヒルデさんどうやったら人にモテるようになりますか?」
「え??」
ヒルデは意味不明の質問に最初は目を丸くして困惑していたが、何かを思いついたらしい顔付きに変わっていった。
「こんなこと、相談出来るのが貴方しか居ないんです」
「仕方がないですね、奢ってくれましたから其の質問に答えましょう!」
やけにあっさり受け答える、ヒルデはどこから取り出したのかは知らないが、メガネをかけだす。
「ハウルさんは圧倒的に!人との関わりが少な過ぎます、そのせいで現に頼れる人が私しかいないらしいですしね」
「そこで!!」
ヒルデは、意外とノリノリで喋り始め、その話をハウルが真剣な顔で聞くと言う、傍から見れば奇妙な光景が出来上がっていた。
「ハウルさんお試しパーティーを組みましょう」
「ぱーてぃー?」
「なんですか?その初めて聞いたかのようなアホみたいな顔は」
それもそのはずである、ずっとソロで冒険してきたハウルにとっては、パーティーなど未知の領域に過ぎなかった。
「でも、どうやって組めば……」
「そこは私に任せて下さい、私が良さそうなパーティーを選んで起きますから、なんてたって私はギルド職員ですよ」
「明日は大船に乗った気になって私の所に来て下さい!」
「ありがとうヒルデさん!」
ヒルデはハウルへの良心もあったが実を言うと、自分の担当しているクエストを沢山消化して、上に早く昇進したいと思っているだけだあった。そんな裏事情があった事を知る訳がないハウルは、その日上機嫌で宿へと帰って行くのだった。
次の日、ハウルはヒルデの所へと向かった。
「おっ、やって来ましたねハウルさん、これが今、募集中の中から私によって選ばれたパーティーです」
ヒルデはハウルにパーティーメンバー募集
の用紙を自慢げに差し出した。ハウルは少しヒルデ言い方が、引っかかっていた様だが募集用紙を受け取り眺め始めた。
《初心者でも大歓迎!みんなで仲良くしよう》
《実戦向きの魔法使いを求む》
《女性だけでは心細いので男性の方お願いします》
ハウルは悩みついた末に、3番目のパーティーを選ぶ事にしたのであった。いや、悩んでいただろうか最初から決まっていたが、がっつくのもアレだったので敢えて悩んでいる振りをしていたのであった。
「そうですね……ここのパーティーにします」
「だと思いましたよー」
だが、最初からその演技を見抜いていたようでヒルデはニヤニヤしていた。
「じゃあ彼女達には明日から1週間入る事になった私の方から伝えて起きますね、ではまた明日」
「本当にありがとう」
ハウルは初めてのパーティーの事を考え、なにやら準備を進めるのであった。
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