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魔法使いにジョブチェンジするそうです!①

最強でどこか抜けてる主人公がかけたらと思います

評価、ブクマ、待っています!

よろしくお願いします!

「ジョブチェンジします!」


  ハウルはジョブチェンジを所望していた。


  ハウルの家は自然豊かな緑が広がる王国「ノータルダム」の最北端にあり、先祖代々から続いている有名な武道家の家系だった。そのため小さい頃から影響を物凄く受けて育った。


  普通の3歳児なら階段を交互に足を出し登れるようになったり、つま先立ちで歩けようになったりするぐらいの時期だろう、でもハウルは違った。


  階段はうさぎ飛びをしながら登り、逆立ちをしながら歩いたりしていた。そんな規格外な子どもだった。


  当然のようにハウルは「神童」と周りからもてはやされた。すると、ハウルはさらに調子に乗り、より自分を追い込んで行くようになった。


  そのままハウルは15歳になった。


  その頃には、周りに敵という敵はいなくなっていた。敵どころか友達もいなかった、ましてや彼女なんているはずがなかった。

  ノータルダム王国の建国を記念する祭りの日、ハウルは1人で街に来ていた、するとそこには、彼氏、彼女がいる冒険者達で賑わっているのが目に入った。

  15年間ずっと己を鍛え続け、他人の観察などしなかったハウルにとっては、凄く楽しそうにとてもキラキラして見えたのだろう。


 モヤッ……


  この時突然、ハウルに今まで無縁だった感情が燃えるように芽生えた。


「俺も、あんなキラキラしてみたい、というかモテたい!」


  ハウルは一旦帰り必要な準備をある程度した後、その一心で家を飛び出し街へ行き冒険者になるのであった。

  冒険者ギルドを見つけると直ぐにに登録をしに行った。

  それからハウルはソロで、武道家として活躍し、3年で最強の武道家とまで言われるようになり名前も知り渡っていたのであった。

  何故ソロなのかと言うと、何故か誰もパーティーを組んでくれなかったらしい。

 ある日、ハウルは思ったのである。


「俺、全然モテてないじゃん」


  ギルドの食堂で1人寂しくご飯を食べながら落胆していると、ハウルの横で女性冒険者達のある会話が聞こえてきた。

  ハウルは必死になって聞き耳を立て聞いていていた。


「どの職業が1番かっこいいと思う?」

「やっぱり魔法使いじゃない?、あのミステリアスな感じかっこいいよね」


「確かにかっこいいかもしれない、でもそれに比べて武道家は1番ないよね、あれは暑苦し過ぎ、あれと付き合うぐらいなら私、サウナと付き合うわ」


「それ、ウケるー」


「やばっ、隣にハウルいたし、早く行こ」


  女性達は瞬く間に去っていった。

  この会話を、聴き終えたハウルはそのまま食堂で項垂れて固まってしまった。頭の中ですら反論する余裕などとうに無くなっていた。


「俺の18年の努力が……」


  ハウルはそのまま泊まっている宿に帰ると、相当なショックを受けたらしく体調を崩し、その日から3日寝込んだ。


  3日後完全に復活を果たしたハウルある決意を固める。


「俺の事を誰も知らない国に行って、ジョブチェンジする!」


  そこから、ハウルの行動はとても早かった。まず、近くの防具屋で魔法使いらしい身だしなみに着替え、武器屋で杖を買った。

 しかし、今まで腕1つで戦ってきたハウルには武器の知識などあるはずがなく、魔法使いが使う杖の事など無知と言っていいほど知らなかった。とりあえず1番攻撃力が高そうな硬い杖を買った。

 

  10日掛け遂にハウルは、自分の事など誰も知らないであろう、砂漠と自然が両立する王国「サリバン」にやってきた。


  すぐに街の冒険者ギルドへと向かった。

  そして、冒険者ギルドの受付に向かい新しく冒険者カードを作ろうと、受付の人に話しかけた。


「冒険者カードを作りたいんですけど」

「では、まず貴方の名前をお願いします」


「ハウルです」

「ハウルさんですね、次に登録する職業を教えてください」


「魔法使いです」

「…………」


  受付の人はかなり驚いている様子で何度もハウルの方を見る。


「職業の方を教えてください」


「だ、か、ら、魔法使いです」


  まだ疑って仕方がないみたいだった。それもそのはずであろう、魔法使いのローブを身まとってるとはいえ隙間からハウルの逞しい筋肉がチラチラと見えているのである。


「魔法使いって魔法使うんですよ?物理攻撃じゃないんですよ?」

「だからわかってますよ、この服見てくださいよ完全に魔法使いでしょ」


  受付の人はかなり混乱していたみたいだでハウルの体を何度も見ている。

  職業を登録する際は、その職業の特技が使えなくてはいけないらしい。

  そこで受付の人はハウルに一応、確認しするのだった。


「所で、ハウルさんは何の魔法が使えるんですか?」

「え?まだ何も使えませんよ、これから覚えるから大丈夫です。あ、でもファイヤーボールなら使えます!」


 ハウルは笑顔で威勢よく返答した。


「本当ですか?ファイヤーボールって上級魔法に近い魔法ですよ、じゃあみせて下さい本当に出来たら魔法使いとして登録してあげます」


  そういうとハウルは疑われたまま、ギルドの訓練場に通された。受付の人はハウルの事を集中して観察している。


「じゃあ、行きますね」

「ファイヤーボール!!」


  詠唱の真似と、同時にハウルはポケットに入れていた火打ち石的な物を取り出し指で思いっきり擦った、すると見事に火がついた。

  そして、バレないようにそれを全力で投げた。

  火のついた石は物凄いスピードで飛んで行き、ギルドの石の壁を突き破り遥か彼方まで飛んで行った。


「どうですか、ファイヤーボールです」

「…………」


 受付スタッフは余りの驚きに声を失い、棒立ちになっている。


「もういいです、魔法使いとして登録してあげます!それと私は貴方の受付担当になるヒルデと申します、よろしくお願いします。これからガンガン活躍して私の仕事に貢献して行ってくださいね」


  ヒルデの表情はケロッと変わりそう言った後、ハウルが持っている冒険者カードの職業欄に、魔法使いの文字が書かれるのであった。


  ハウルは遂に念願のジョブチェンジを果たし魔法使いになった。


「よし、これで俺も今日からモテモテだ!」


  ハウルは上機嫌のまま、夜泊まる宿に帰って行くのであった。


読んでくださってありがとうございます!

これから頑張って行きたいと思います。

面白いと思いましたら評価の方をお願いします。

励みになります。<(_ _)>

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