第3話 約束と決意
※この作品はフィクションです。実在の人物、忠実などは一切関係ありません。
※当作品は他の小説とは一風異なった独自の新スタイル小説です。人によって読みづらい等の支障が出る場合がありますので予めご了承下さい。
【第2話までのあらすじ】
現代の日本で生きる華麗な女子高生「神宮寺紗耶」は、自宅の蔵にあった巻物を見た途端、織田信長らが生きる戦国時代へとタイムスリップしてしまった。少年サスケと出会った紗耶は、サスケが住む村の村長でサスケの父である鹿之助で一晩泊まることになった。
しかし、その夜、“桶狭間の戦い”で敗れた今川義元軍の残党が、紗耶がいる村を急襲した。紗耶の前でサスケが残党に殺されて悲しみにくれていた。
【仮面の男】「…オマエ達は、この俺様を怒らせた…。これは、俺様を怒らせた罰だ!!」
【神宮寺紗耶】「む、村に、火がッ!」
【鹿之助】「何て事をッ!!」
【仮面の男】「オマエ達は、よっぽど痛い目に遭いてえらしいなぁ〜。来な…。2人とも、まとめて殺してやるッ!!」
と、その時、燃え盛る炎の奥、森の中から馬の鳴き声が聞こえた。そして、何かがコチラに向かって来る音も聞こえた。
【神宮寺紗耶】「な、何? 何が来るの!?」
【鹿之助】「新手か?」
【仮面の男】「こ、この馬の音…。ま、まさか…ッ!!」
その瞬間、森の中から馬に乗った武士が現れ、燃え盛る炎の壁と仮面の男の頭上を飛び越えた。
その馬に乗った武士は、私の夢の最後に出てきた、あの長髪の男の人だった。
【神宮寺紗耶】「あの人は…!?」
【鹿之助】「あ、明智光秀…!」
【明智光秀】「・・・・・。」
馬に乗って颯爽と私の前に現れた“その人”は、馬上から仮面の男を見ていた。それを見て、さっきまでの怒りはどこに消えたのか、仮面の男はブルブルと震えていた。
【仮面の男】「お、お、オマエは…。あ、明智光秀!」
【神宮寺紗耶(私)】「明智光秀…?」
【鹿之助】「ええ、そうです…。今川義元を倒した織田信長軍の所属武将の1人である明智光秀です!」
と、私を守るようにして言った。
毎晩、私の夢の中の最後に必ず現れる長髪の男。美形の顔立ちに鋭い目つきのその人こそ、今、私の目の前にいる明智光秀なのだ。
【仮面の男】「ど、どうして、オマエがココに!?」
【明智光秀】「それは私の台詞です。信長様の命で、桶狭間を中心として今川残党の追撃をしていたのですが、まさか民の村を急襲して全滅に追い込ませていたとは…。村を襲って民をいたぶるのがアナタ達の役目ですか?」
【仮面の男】「だ、黙れッ! 今川義元様の敵、ココで成敗してくれる!!」
そう言って、仮面の男は刃を光秀に向けた。
【明智光秀】「フッ、良いでしょう…。罪無き命を落とした民の苦しみ…、私の華麗なる剣舞と共に味わいなさいッ!」
【仮面の男】「うおりゃーッ!!」
仮面の男は、まだ刀を取り出していない光秀に向かって、刀を持って突進した。光秀は、馬に乗ったまま仮面の男に向かって馬を走らせた。真正面から突撃してくる馬にビックリした仮面の男は、そのまま馬に体当たりされた。それと同時に光秀は宙返りで馬から降りた。馬は、しばらく走り続けた後に自ら止まった。
馬から宙返りで降りた光秀だったが、まだ刀を抜いていなかった。仮面の男はそれを見逃さず、光秀に斬りかかった。その瞬間、光秀は初めて自分の刀を抜き、仮面の男の刃を受け止めた。そして、光秀と仮面の男の斬り合いがしばらく続いた。
私は、光秀の華麗な剣舞に、しばらく見惚れてしまった。
【仮面の男】「…クッ!」
2人の斬り合いを見て、明らかに光秀が仮面の男を押していた。
仮面の男が刀を顔に向けて斬ろうとした時、光秀はそれを瞬時にかわして、仮面の男の腹を刀で一振りした。仮面の男の腹から、真っ赤な大量の血が流れ出た。
【仮面の男】「ギャアアアア…!!」
【神宮寺紗耶】「…!」
仮面の男は大きな悲鳴を上げて、地面にドサッと倒れた。
【仮面の男】「…この刀は、心を斬るためにあるのです。」
そう言って、光秀は刀を閉まった。それを見た鹿之助さんは、私を置いて、走って光秀のそばまで行ってしまった。私は、ポツンとその場に置き去りにされた。
【鹿之助】「光秀様、ありがとうございました!」
【明智光秀】「いいえ、当然のことをしたまでです…。復讐のため、罪無き村人を襲う者が許せなかっただけ…。しかし、私としたことが、もう少し早く救援に来ていれば、この村は全滅することはなかったかもしれない…。」
【鹿之助】「いいえ、そんな事はありません。きっと亡くなっていった者達も、光秀様に感謝していると思います…。」
【明智光秀】「そうですか…。」
私は、光秀と鹿之助さんの会話を少し離れた場所で見ていた。鹿之助さんの顔が、少しだけ笑顔になったのが見えて、私はフッと嬉しくなった。
【????】「…さん。…るさん。…許さんぞ。」
【神宮寺紗耶】「えっ?」
私の背後から、小さい不気味な声がした。気になって振り向いてみると、少し遠くで大量の血を流しながらゆっくりと立ち上がる、仮面の男の姿があった。
【神宮寺紗耶】(まだ死んでいなかったの!?)
光秀と鹿之助さんは、まだ、そのことに気づいていない。
仮面の男は、まるでゾンビみたいに「うぅ〜」と不気味な声をあげながら、小さな刀を取り出して、その刀の先を私に向けた。
私は、今、身を守るモノなど持っていない。
このままでは、私は、あの小さな刀に殺される!
【神宮寺紗耶】「キャアアアアア!」
私は、大きな声で悲鳴を上げた。その悲鳴に気づき、光秀と鹿之助さんが私を見て、はじめて状況を理解した。
【鹿之助】「紗耶さん!」
【明智光秀】「!」
仮面の男は、今にも私に向かって、小さな刀を投げようとしていた。
【明智光秀】(い、イカンッ! 間に合わないッ!!)
次の瞬間、仮面の男は私に向かって、小さな刀を投げた。
ドスッ!
酷く鈍い音が、私の耳元で聞こえた。
【神宮寺紗耶】(…ああ、私、刺されたんだわ。…ここで、命を落とすのね。)
だが、不思議と痛みを何も感じない。確かに、私は刺されたハズ…。
私は恐る恐る、目を開けた。
【神宮寺紗耶】「!?」
私の目の前に、小さな刀で左胸を刺された鹿之助さんがいた。
【鹿之助】「クッ…!」
どうやら、私に刀が刺さる瞬間、鹿之助さんが私を守るようにして、自ら刀に刺さったようだ。
【神宮寺紗耶】「し、鹿之助さん…?」
鹿之助さんの左胸には刀が突き刺さっており、そこから血を流していた。鹿之助さんは、そのまま黙って地面にドサッと倒れた。
一方、小さな刀を投げた張本人の仮面の男は、刀を投げた瞬間に力尽きて、そのまま地面に倒れ、もう2度と動かなくなった。
【神宮寺紗耶】「鹿之助さん! 鹿之助さん!」
私は、地面に倒れた鹿之助さんを抱きかかえた。明智光秀もすぐに私のそばにやって来た。
【神宮寺紗耶】「鹿之助さん!鹿之助さん!」
私が何度も鹿之助さんに呼びかける横で、光秀は鹿之助さんの左胸に突き刺さった小さな刀を抜いた。刀には、鹿之助さんの血がベットリと付いていた。それを見て、私は今にも泣きそうな顔になっていた。その横で、光秀は着ていた自分の着物を少し切って、できた布を傷口に当てて、止血を試みた。しかし、血は一向に止まる気配が無かった。
【明智光秀】「…クッ!」
その時、光秀の手を誰かが掴んだ。鹿之助さんの手だ。
【神宮寺紗耶】「鹿之助さんッ!?」
【鹿之助】「み、光秀様…。し、止血は、け、け、結構で、ご、ございます…。わ、わたしを、あ、あの世へ、い、行かせて、下さい…。」
【明智光秀】「何を言っているんです! アナタは、ここで散るわけには…。」
【神宮寺紗耶】「そうですよ、何を言っているんですか!」
【鹿之助】「い、良いんです、も、もう…。わ、わたしを、さ、サ、サスケ達の、も、もとへ、い、行かせて、く、下さい…!」
【明智光秀】「し、しかし…ッ!」
【鹿之助】「…お、お願い、しますッ…!!」
【明智光秀】「!」
すると、光秀は止血をやめた。
【神宮寺紗耶】「ちょ、ちょっと何をしているのよ!? 止血を続けてよ! このままじゃ、鹿之助さんが死んじゃうじゃないッ!!」
【明智光秀】「・・・・・。」
【神宮寺紗耶】「あ、アンタ、正気なのッ!?」
無言になった光秀を見て、私は構わず鹿之助さんを助けようと必死になった。
【鹿之助】「…さ、紗耶さん…。な、泣かないで、下さい…。」
【神宮寺紗耶】「え?」
いつの間にか、私は涙を流して泣いていたようだ。
【鹿之助】「あ、アナタと過ごした、み、短い時間…、た、楽しかった…。ま、まるで、じ、自分の娘が、で、できた、みたいで…。」
【神宮寺紗耶】「鹿之助さん…。」
【鹿之助】「い、生きて下さい。い、生きて、あ、アナタの元の時代へ、帰れるよう、祈っています…。あ、ありがとう…。」
鹿之助さんは、私にニコッと笑顔を見せた。そして、そのまま息を引き取った…。
私は、泣いた。泣いて、泣いて、泣きまくった。
【神宮寺紗耶】「どうして…、どうして…。」
【明智光秀】「・・・・・。」
【神宮寺紗耶】「アンタ、自分がやったことがどういう事か、分かっているの!? 目の前で死ぬ寸前の人がいるのに、どうして助けを止めちゃったの!? あのまま続けていれば、鹿之助さんは死なずに済んだのかもしれないのに!」
と、私は光秀の胸倉を掴んで泣きながら言った。
【明智光秀】「…止血を続けていても、助かるという保障はありません。それに、何よりもあの人が望んだことを叶えたまでです…。」
【神宮寺紗耶】「だからって、あのまま目の前で死なせても良いワケ!? アナタは、それでも武士なの!? 民を守ることは、アナタの仕事じゃないの!?」
すると、光秀は私の手を掴んで言った。
【明智光秀】「その民の望みを叶えるのも、私の武士としての役目です!」
光秀は、鋭い目つきで私の目を見ていた。思わず見惚れてしまうほどの強い目力を感じる。
【神宮寺紗耶】「…くっ。」
【明智光秀】「…!」
【神宮寺紗耶】「放して! この、人殺しッ!!」
私は涙目を流して、光秀に向かって言った。
【明智光秀】「!」
私は、光秀が握っていた手を強引に放して、その場から去った。
一方、こちらは現代の日本。
私の家では、私が突然行方不明になったことにより、騒然となっていた。
【紗耶の母親】「…はい。はい…。…ああ、そうですか。どうも夜遅くにスイマセンでした。」
そう言って、母は受話器を置いた。私の家のリビングには、私の父や妹、そして私の友人の指宿健斗の姿もあった。
【指宿健斗】「小母さん、どうでした?」
【紗耶の母親】「紗耶の友達にもクラスの皆にも電話を掛けたけれど、みんな知らないって…。」
【指宿健斗】「そうですか…。」
【????】「こんばんはー。」
玄関の方で、誰か女性の声がした。母が「はぁ〜い」と言って、玄関に出た。
【紗耶の母親】「あ、先生ッ!」
【指宿健斗】「いっ!」
健斗は、ビックリして背後を見た。
【広沢美咲】「あら、健斗君もいたの?」
【指宿健斗】「ひ、広沢先生ッ! ど、どうも、こんばんは…。」
【広沢美咲】「アナタも紗耶さんが心配で駆けつけてくれたの?」
【指宿健斗】「そ、そんなんじゃねぇよ!」
【広沢美咲】「?」
【紗耶の父親】「広沢先生、夜分遅くにスイマセン…。」
【広沢美咲】「いいえ…。警察や、知り合いの警視にも聞いてきたのですが、今のところ、何も手がかりは無いそうです…。」
【紗耶の母親】「どうもご迷惑をお掛けしてしまって、申し訳ありません…。こんなことは初めてでして…。」
【広沢美咲】「お気持ち、お察しします。」
【紗耶の父親】「まったく何の連絡も無しに行方不明だなんて…。帰ってきたら、みっちり叱ってやらんと…。」
【広沢美咲】「お、お父さん、そんなに怒らないで下さい…。」
【紗耶の父親】「怒らないと気が済まんのです! 紗耶が行方不明と聞いて、たまっていた残業を置いて、急いで帰ってきたんです! もし遊んでいて連絡をするのを忘れていたなら、絶対にアイツに怒ります。」
【指宿健斗】「そんなヤツじゃねえッ!」
と、突然、健斗が怒った顔をして立ち上がった。
【紗耶の父親】「!?」
【広沢美咲】「!?」
【指宿健斗】「アイツは…、紗耶は…、絶対にそんな事をするようなヤツじゃねえ! きっと何かがあったんだ!」
【紗耶の母親】「な、何かあった、ってまさか誘拐!?」
【指宿健斗】「あっ! い、いえ、そう言うワケでは…。」
【広沢美咲】「・・・・・。」
【紗耶の妹】「ねえ、お母さん…。」
【紗耶の母親】「ん、どうしたの?」
【紗耶の妹】「お姉ちゃん…、帰ってくるよね?」
【紗耶の母親】「ええ、帰ってくるわよ。だから、心配しないで。もう今日は遅いから、もう寝なさい…。」
【紗耶の妹】「うん、分かった…。お姉ちゃんが帰ってきたら教えてね…。」
【紗耶の母親】「ええ、一番に教えるわ…。」
【紗耶の妹】「絶対だよ…。」
【紗耶の母親】「ええ、絶対に教えるわ。」
【紗耶の妹】「…おやすみなさい。」
【紗耶の母親】「ええ、お休み…。」
そう言って、妹は自分の部屋に戻って行った。
【広沢美咲】「健斗君も、もうこんな時間だけれど、家に帰らなくて良いの?」
【指宿健斗】「俺は帰りません。」
【広沢美咲】「でも…。」
【指宿健斗】「大丈夫ですよ。親には伝えてありますから…。」
【広沢美咲】「そ、そう…。」
【紗耶の父親】「とにかく、誰が何と言おうと、俺は紗耶を怒る! もう、冗談じゃない! こんな忙しいって時に…。」
怒りに満ちた父親は、そのまま部屋を出て行った。それを健斗達は黙って見送った。
村全体を焼き尽くした炎は、しばらくして治まった。後に残ったのは、黒こげになった家の残骸と、村人全員の死体達だった。ニオイも、家の焼けたニオイと死体のニオイが混ざって、気持ち悪くて今にも吐きそうだ。
私は、村の外れに流れる小川の前で、頭を両足で塞ぐように体育座りをしていた。そこへ、明智光秀が馬を引き連れてやって来た。そして、光秀は私の隣に座った。それでも、私は顔を上げなかった。
【明智光秀】「ここは夜になると冷え込みます。そんな格好をして、体に悪いですよ?」
【神宮寺紗耶】「・・・・・。」
【明智光秀】「フゥ〜…。」
【神宮寺紗耶】「なんで…?」
【明智光秀】「え?」
【神宮寺紗耶】「何でアンタは平気なの? …人を斬ったり、人が死ぬところを目の前で黙ってみていたり…。…普通じゃないわよ、絶対。」
【明智光秀】「・・・・・。」
【神宮寺紗耶】「もう、イヤだ…。帰りたい…。」
私は、泣いていた。
【明智光秀】「アナタが遠い先の時代から来たのは、死んだ鹿之助さんから聞きました。アナタの名前も…。」
【神宮寺紗耶】「・・・・・。」
【明智光秀】「でも…、私達はこの時代に生き、この時代で死ぬ運命なのです…。アナタは、自分がこの先どうすべきかだけを…、考えれば良いのです。」
【神宮寺紗耶】「…アナタは、誰のために刀を振っているの?」
【明智光秀】「私の望みは…、この戦国乱世の終結。この乱世を終わらせ、私が望む天下を築きたい! ただ、それだけです…。」
【神宮寺紗耶】「アナタが望む天下…?」
【明智光秀】「今度は、私がアナタを元の時代へ帰れるまで守ります。」
【神宮寺紗耶】「えっ?」
私を…、守る?
急に何を言い出すのだろう、この人…。
【明智光秀】「私の命を懸けて、私がアナタを守ります! …それが、民である鹿之助の最後の望みです。」
【神宮寺紗耶】(鹿之助さんの、最後の願い…。)
私の脳裏に、死に際に見せた鹿之助さんの最後の笑顔が、ふと浮かび上がった。私の目から、大粒の涙が流れていた。
山と山の間から朝日が姿を現した。この戦国時代へやって来て1日が経った。
私と光秀さんは、手分けして村の人達全員の遺体を手厚く葬った。眠るように死んでいるサスケ君と鹿之助さんの遺体を見て、再び涙が出てきそうになった。私は、それをガマンして、二人の遺体を一緒の穴に埋めて、その上に2人の名前を書いた木の棒を立てた。そして、その周りに花やお線香を添えて、合掌した。
【明智光秀】「さあ、紗耶さん…。参りますよ?」
いつの間にか光秀さんは、馬に乗って私の後ろにいた。合掌を終えて立ち上がり、振り返ると光秀さんが私に手を差し出した。
【明智光秀】「さあ、乗って。」
光秀さんは、また吸い込まれそうな目で私を見ていた。私は目を逸らして、光秀さんの手を借りて、光秀さんの馬に乗った。
光秀さん…?
私、いつの間にか“光秀”から“光秀さん”になっている。どうしてだろう…?
後ろには、光秀さんがいる。彼の暖かい息を感じた。
【明智光秀】「行きますよ。しっかり、つかまっていて下さい。」
【神宮寺紗耶】「は、ハイ!」
【明智光秀】「え?」
【神宮寺紗耶】「あ…。い、いえ…。お、落とさないように、ちゃんと馬を操ってよ!」
光秀さんはクスッと笑った。
【明智光秀】「ハイ!」
私と光秀さんが乗った馬が、ゆっくりと動き出した。私は後ろを振り返り、少しずつ遠ざかっていく壊滅した村を見た。
あの村には、もう人はいない。私を助けてくれたサスケ君や鹿之助さんは、もうこの世には生きていないのだ。
けれど、私を助けてくれる人がもう1人いる。私は、そのままその人を見た。私の後ろにいる明智光秀だ。今度は、この人が私を助けてくれる。
私は、前を向いた。
【神宮寺紗耶】「アナタ達の事は絶対に忘れない…。鹿之助さん、約束する! 私、絶対に生きて、元の世界へ戻ってみせるから! 絶対に、生きて帰ってやる!!」」
<第4話に続く>




