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アマンダの事は当面は好きな様にさせて落ち着くのを待つ事にして、次に襲われた時の対策を練る事にした。


先ずは分体の強化をしようとしたが残念ながら出来なかった。

2サイクル500ccのレーサーならタイヤだけオフロード用に変えれば二人乗りでも300km/h位出るのだろうが空を飛ぶ相手だと森等は迂回する必要は無いので場合によっては逃げ切れそうも無い。

戦うにしても巨大化は燃費が悪すぎて実用的では無いので、通常のサイズでの強化を考えてみる事に。


「・・・・・ん~、やっぱり手足をピストンに見立てて高速回転させるってのが良さそう・・・・・かな?」


取り敢えず両足を2サイクル250cc2気筒に見立ててイメージを固める。


(回転数を上げパワーバンドの8000rpmでキープしクラッチを握りギアを入れてクラッチを放す!)


するとイメージ通り俺の両足が高速で動き出し・・・・・上半身が付いてこなくて豪快に仰向けに転んで後頭部を強打し、両足だけは高速で動き続けると言う間抜けな状態を晒し、アマンダに笑われて少し落ち込んだ・・・・・


よくよく考えてみれば一分間に八千回転と言う事は一秒間に百三十三回転以上と言う訳で、こんなもん行き成り制御など出来る訳も無い。

あ、もしかしたら某格闘漫画に出てくる中国拳法の達人の様に水の上を走れるかもしれない・・・と思ったが嫌な予感がしたので試す事は無いだろう。


気を取り直して次は両腕で試してみる事に。


上手く行けば某漫画の「アタタタタ」とか「オラオラオラ」みたいな感じになるかもしれない。


「・・・・・足の時と同じ様に8000rpmで・・・・・おおっ!成功だ!・・・・・すげぇ・・・正に目にも留まらぬ早業!どうだアマンダ!これなら・・・ってどうした?」


何故かアマンダは前屈みになり口と腹を押さえて小刻みに震えていた。


「・・・・・だって・・・ぷっ・・・け、煙が・・・・・あはははは!もうだめ!お腹痛い!あはははは・・・・・!!」


「は?煙って・・・ああ2サイクルの排気煙か・・・ん~・・・・・・・・・・すまん・・・もう二度とやらんわ・・・・・」


2サイクル独特の白い排気煙が結構な量吐き出されていた・・・・・俺の尻から・・・・・




アマンダの元気な笑顔が見られて良かったと納得するのに、ここでの野営が一日伸びたのは仕方の無い事だろう。




ラトゥバ王国首都ハラミドは特に変わった所の無い中世ヨーロッパ風の街だったが、街中を散策しているとこれまでに見た事の無い建物があった。

それに最初に気が付いたのはアマンダで・・・・・


「ねぇニール、あの建物は何?普通の家ともお城とも違うけど、今まで見た事無いわよね?」


「ん?・・・あ~あれは教会・・・と言うより神殿かな?まぁ、自分達が信じている神様を奉ってる所だな」


その時初めて気が付いた。この世界に転生してから宗教関係を初めて見たなと。


(あれ?今更だけどおかしくね?普通は何処でも土着信仰とか有る物じゃないのか?)


三千年前にリサとハビラ王国を廻っていた時も、眠りから覚めて此処まで来る間にも宗教関係を一切見聞きしなかったのだ。

色々気になったのも有るし、アマンダが中を見てみたいと言ったので見学出来ないか聞く事にした。


「すみません、見学って出来ますか?」


入り口から丁度出て来た如何にも神官と言った服装の男性に尋ねると快く案内してくれた。

中は至って普通の教会と言った感じだが、神像は無く偶像崇拝では無い様だ。

ぐるりと見渡し奥へと繋がる立ち入り禁止の扉の手前に一枚の絵画が飾られていたのが気になり、近くに寄って眉を顰めた。


その絵の右側には剣を掲げた白銀の鎧を着た男と、中央には湖とそれを取り囲み、折り重なる様に倒れた無数の人々と天から降り注ぐ雷。


そして左側には大鎌を持った角の生えた男が描かれていた。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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