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007.爺、改名?じゃっ!

色々と考えるのも億劫なのでのぅ、己の名である悠士より士を除けユウとしてみようかとの。

それで良いかと尋ねたところがじゃ。


「その名前は既に使用されておりますわねぇ」っと返されてしもうたわえ。

っと言うかじゃ。

「使用されとると言うのは…どう言う意味じゃえ?」

意味が分からんわぇ?


「あの~お爺さん?

 このゲームってMMOって知っておられます?」っとの、恐る恐るっと言う感じで尋ねられたわい。

なんぞ?

いや、それよりもじゃ!


「MMOかえ?なんじゃ、その珍妙なものは?」

訳分らんわえ。


「えっ!知らずに買われたのですか!?」

「いや、そうは言われてものぅ…廉価版で一番リアルで色々できると薦められただけじゃてのぅ」

そう告げ、ポリポリと頬を人差し指にて掻く儂を呆れた顔で見んで欲しいものじゃて。


「MMOは英語の略名なんですの。

 マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン(Massively Multiplayer Online)が本当の呼び名ですわ。

 マッシブリーは大規模、マルチプレイヤーは多人数参加者、オンラインは通信型と思ってくださいね。

 つまり大規模で多くの人達が通信接続で参加するシステムのことなんです。


 MMOには色々なゲームがありますけれど、トラインはシミュレーション型ロールプレイングゲームですわ。

 SRPG(シミュレーションRPG)であるトライン内では様々なことが行えますの。

 現実で行えることはもちろん、現実では実現不可能なこともプレイヤーの創意工夫によっては行えますわね。

 まぁ、簡単にはできまんけれど…


 あっと、少々脱線しましたわね。

 つまりトラインはMMOSRPGですので多数の方がオンラインでゲームプレイされておられますわ。

 その中の方が既にユウと言う名前を使われてますの。


 名前の重複は許されておりませんので、他のお名前を考えられるか苗字を付けられることをお薦めしますわ」


ううむぅ、名前を考えるのはめんどうじゃのぅ。

苗字を付け足した方が楽かえ?

猪股からイノを使用してみるかのう、流石にマタを付けるのはなしであろうの。


ユウ・イノ…ううむぅ語呂が悪いのぅ。

マタのマを付け足してイノマ…いやノイマはどうじゃろか?

ユウ・ノイマ、ふむ、意外と良いやもしれぬのぅ。


じゃが、また重複するやもしれぬが…その時は、また考えれば良いだけか。

では、この名にしてみるかえ。

そう考え、この名を告げてみるとじゃ、天使殿が先程のように何やら操作して調べておるの。

この世界にもヴァルジェのような代物があるのじゃろうかのぅ?


しばし待つと天使殿が儂に頷いて告げてきたわぇ。

「大丈夫のようですわね。

 では、これよりお爺さんの名はユウ・ノイマとなりましたわ。


 それでは次にベースとなる容姿を決めていただきます。

 こちらのベースアバターを元にプレイヤーのアバターを造ってくださいね。

 なお、ご自身の3Dデータをインストールされておられた場合、そちらをベースに作成可能ですわ。


 この3Dデータは身体をスキャニングする必要がございますので、専門店か専用器具にて入手願います」


むっ?3Dスキャニングデータかえ?

昔に流行った頃に一度造ったことがあったかのぅ。

あれは定年して数年後じゃったか…友人と行った旅行先に3Dフィギュアを廉価で作成販売する店があってのぅ。

面白そうであったので1つ作成したのじゃが、その時のデータが残っておった筈じゃて。


たしかヴァルジェへ入れておいた筈なのじゃが…それは使えるのじゃろか?

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