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044.爺、修練という名の拷問けぇ?

昨日は豪い目におうたわえ。

武神と名高いダリル様の教えを賜ると言う栄誉を授けられたわけなのじゃが…望んでないのじゃが?

体中が筋肉痛でバキバキじゃてのぅ…


基礎鍛練として軽く周囲を歩法を教わりつつ早足にて移動。

最初は軽く、途中から全力でな。

いや、重りを着けたり、セルフィス様とゼルダ様にご助力願って加重魔術や動きを阻害する魔術を掛けていただかなくて結構じゃて。


その走りに素振りを混ぜ込むのは止めぬかえ?

いや、軽い木刀から重いのに替えぬでも()えんじゃよ?


そして…「軽い準備運動に豪く時間がかかり申したなぁ、明日からは早く終わらせるように」じゃとぉ?

さらりと、現状よりも準備運動のレベルを上げるとか申しておられるし…鬼かえ?


その後はの、様々な型を教わったりのぅ。

いや、そのな…絶妙に持ち上げるのがギリギリな重さの木刀…最早、木でもなく金属けぇ…

これを振りつつ型を覚えろと?


いや、型から外れた箇所を叩かんで欲しいのじゃが?

しなる小枝のような棒にてピシピシ…いやビシビシとな。


ヒョウとしなる音からシュッと空を切り裂く音へと変わって行く棒がしなり振り下ろされる音。

当たった箇所がミミズ腫れになるが致命傷にはならぬゆえ、鍛練には最適なのじゃとか。

止めぬかぁっ!


そんな型稽古が終わるとじゃ、掛かり稽古とのぅ。

最初の内はダリル様へ儂が打ち掛かり、ダリル様が避けたり受けたり…いや、見栄を張ったわい、全て避けられたぞい、くそっ!

しかものぅ、ギリギリ、紙一重と言うヤツでな。


初めは避けるだけじゃったダリル様なのじゃが、途中からこちらを例の棒でビシュビシュとのぅ。

痛い、痛いっ!止めるのじゃっ!

「ほら、ここがお留守でござるぞ」などと告げつつ的確に打って来なさる。


全身がミミズ腫れじゃ、嫌な装飾じゃて。

なんとかタイムアップと言うことで開放された時にはの、ラセヨツラ様に感謝したものじゃが…

それから厨房にて扱かれて感謝の念など吹っ飛んだわえ。


いやの…「違いますよ?」っと、にっこり微笑みつつ包丁の峰で叩かんで欲しいのじゃが?

その細長い竹棒は何じゃろかい?

え、力が足りぬでも、しなりで叩くには良い品?ラセヨツラ様?貴殿は重い調理具を中が入った状態で持ち運べる膂力(りょりょく)を誇ってなすったな。

誰が非力なのじゃ?


そしての、造った先から皆が美味いと食べるのは良いのじゃが…何時まで続くのかいのぅ?

まぁ、味見しつつ造っておったゆえ、既に腹くちくなっておる。

ま、十分に食してはおるのじゃが…落ち着いて食したかったわえ。


終わった後に魔術にて傷を癒そうとしたところ止められてのぅ。

なんでも魔術で癒すと筋肉の成長を妨げるそうな。

いや、傷を癒すなと?


「ふぇっへへへ、ババ特製の薬を塗っておこうわえ」っと満面の笑顔で近付くゼルダ様へダリル様が告げなさる。

「いや、先に風呂で汗を流させ、身を清めた方が良いであろう」っと。

いやいや、全身ミミズ腫れなのですがのぅ…鬼かえ?


その後、風呂にて絶叫が轟いたのじゃが、強烈に臭うゼルダ婆様特製傷薬が傷に沁みて悶絶することに…

散々だったわえ。

清々しい朝じゃが、思い出したらどんより気分じゃて。

まぁ、全身に有ったミミズ腫れが全て治っておるのは、流石大魔女ゼルダ婆様特製の傷薬だけはあるのぅ。

最高に臭く沁み渡る品であったが…ふぅ。

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