027.爺、色々と教わったぞい。
リアルスキルがなく高年齢の者にはゲームより補正がかかるそうなのじゃがの、それはあくまでも才能っという形でしかないそうじゃ。
「つまりでござるな、己で修練し身に付けることが可能でござるが、それは修練せねば身に付かぬと言うことでござる。
リアルスキルがある者達のように最初から色々と行えるわけではないであるぞ」
そのようにのぅ。
まぁ、儂の場合は高年齢でリアルスキル皆無じゃてのぅ、ゆえに才能の塊というわけじゃ。
なんか嬉しくないわえ。
「そして全てのプレーヤーにあるゲーム補正なのでござるが、それは言語の才能なのでござるよ。
トラインでは国々で言語が違う訳ではござらぬが、地域によって言語が異なっているでござる。
この世界の住人達は他言語の習得が困難でござるが、プレイヤーは単語の意味を知ると、その単語がリアル言語に翻訳され申す。
つまり様々な言語が容易くリアルの母国語として認識できるのでござるよ。
まぁ、大体1週間もあれば1言語が母国語並みに扱えるでござるなぁ。
なのでプレイヤーは国と国を跨いで旅を楽しんだりしてもいるでござる。
まぁ、ユウ殿もこの国の言語を意識せずに扱っておるであろ?
本来は母国語と全く異なる言語形態でござろうに、気付いてござったか?」
そのように尋ねられたのじゃが、まさか日本語と異なる言語形態であったとは、思いもせなんだわえ。
「いや、聞こえる言葉も読み書きした文字も日本語じゃったからのぅ。
完全に日本語じゃと思っておったわえ」
「おお、ユウ殿は日本人でござったかっ!
拙者、知り合い以外の日本人に初めてトラインで出会ったでござるよ。
拙者はフランス人でござってな、ジャパニメーションの影響などで日本に興味があったでござる」
「なんとっ!サコン殿は日本人ではなかったのかえっ!」
ビックリじゃっ!
「まぁ、日本文化に興味がござったゆえ、このようなアバターにしてみたでござるよ。
それででござるな、日本文化を知るために拙者、剣術を習っており申してな。
フランスに開かれた日本剣術道場に門下生として通っているでござる。
そしてトライン内の他国にて、同門の方が道場を開いておるのでござる。
それも日本本国の高師範が直々にでござる。
ゆえにトラインにて色々と鍛練をうけ申した。
肉体的な修練ではござらぬが、トラインにて修練したことはリアルでも覚えているのでござるよ。
それゆえ剣術修行も色々と捗るということでござってなぁ」
ほっ、知識的に実世界でも身に付けられた感じになると言うことなのじゃろか?
それはそれで凄いことじゃてのぅ。
そう言えば、トライン内にて鍛冶などを学ぶことにて実世界へ活かせると聞いたような…
まぁ、そう言うことなのだろうてのぅ。
とは言え、もはや老い先が短い儂などにリアルで活かせるとは思えぬがな。
「ふむふむ、色々と知らぬことが知れたわえ。
しかし、サコン殿と会わねば知る機会もなかったわえ。
ゲームの掲示板などが知れれば助かるのじゃがのぅ」
儂がそう告げるとじゃ。
「掲示板ならあるでござるよ」っとのぅ。
なん・じゃ・とぉ…
「それは、どのように見るのじゃ!」
それが知れれば色々と己で知ることができようわえ。
「ただしリアルででござるな。
トライン内には、そのようなシステムはござらんゆえに。
リアルでの掲示板を通じてプレイヤー同士がトライン内の国境を越えて色々と遣り取りしておるでござる。
斯く言う皇国の貴族プレイヤーも他国のプレイヤーと掲示板にて色々と遣り取りをして交易幅を広げており申す。
住民にできないリアルでの情報伝達はプレイヤーの強みの1つでござるからなぁ」
そ、それは…儂には厳しいのぅ。
「リアルの儂は目が悪いゆえ、掲示板などを調べるのは疲れるでキツイのぅ。
こちらの儂ならば、何の問題もなく掲示板を調べれようが…流石にリアルではのぅ」
しょぼ~んっとした儂に、サコン殿も苦笑いじゃたわえ。




