025.爺、武術教練所じゃ、筋肉じゃっ!
魔術教練所から出て武術教練所へとのぅ。
なにせ教練所が集められておる区画だで門扉を潜ればすぐに見えて来たわえ。
しかし、全ての教科に対して適合かえ…どうなっちょるんじゃろうかいのぅ?
いや実はのぅ、適合のあった4つの教練以外にも適合してはおったのじゃよ。
誤魔化してないようにしてしもうたんじゃがのぅ…
いやのぅ、猟師や猟師、畜産や作農などに山師などなどののぅ。
流石に、それらはゲームにて行う気にはなれんのでな。
いや、事務教練ものぅ…あれは何気に告げてきておった内容が適性検査とは気付かなんでな。
小学生レベルの問答が、まさか適性検査とは思わなんだのじゃよ。
あれは、しくじったわえ。
そんなことをツラツラと考えつつ道を歩み武術教練所へとのぅ。
っと、門扉の所へと誰かが迎えに出て来ておるようじゃて。
いやのぅ、先程のキャサリン嬢ほどではなくとも、若い女子の方が…ゲフンげふん。
あいや、そうでのうてもの、若いむさ苦しゅうない程度の男性でも良いわえ。
迎えに出て来たスキンヘッドの筋骨隆々な、むさ苦しい男でなければのぅ。
タンクトップに短パンという、いでたちでなければのぅ。
なにせ露出が多い分、分厚い筋肉がピクピクとウネって鬱陶しいこと甚だしいわい。
儂がイヤイヤ近付くとじゃ、無闇に白い歯をニカッと見せつつ笑い告げて来たわえ。
「おぅ、魔術教練所の期待の星殿のご登場かっ!
うむ、良い体、良い筋肉ではないかっ!
これは魔術教練所よりもこちら向きの肉体美、是非とも適性検査を受けてくれたまえ!
共に素晴らしき筋肉を育てようではないかねっ!」
暑苦しいわっ!っか、一々筋肉アピールせぬともよろしいっ!
こりゃ、武術教練所は、しくじったかもしれぬのぅ。
困ったものじゃて…
そう思いはしてもじゃ、後の祭りというヤツでな、筋肉男に連れられて武術教練所の中へにのぅ。
様々な武具を振ったり、型を行ったりじゃ。
後、氣とやらに対する適合性などの検査ものぅ。
いや、全部適合とは?ありえんじゃろがっ!
別に魔術教練所に対抗せぬともええんじゃよ?
呆れて告げるとじゃ。
「いや、別に対抗しておるわけではないぞ。
だがな、本当に適性があるから困ってしまっておるわけだ。
いやはや、こんなことは聞いたことがないのだが…」
困ったように告げるのは良いのじゃがの、一々筋肉をアピールせねばならぬのかのぅ…
じゃがの、儂が一番気に入ったのは太刀でな。
それ以外では槍刀っと言うか青龍刀、または薙刀やグレイブなどと言われる品であったわい。
いやのぅ、弓も面白かったのじゃがのぅ、魔導銃なる物も捨て難かったわえ。
火薬銃も存在するそうなのじゃがのぅ、魔導銃に比べるとコスト的に合わぬそうな。
それと言うのもじゃ、晶石が組み込まれた魔導銃ゆえに、マナを晶石が集め変換し放つゆえに弾不足の心配もないそうな。
まぁ、魔導銃が扱う適性を持つ者は稀有らしゅうてな。
そんな魔導銃の適性もあったゆえ、驚かれたのぅ。
そしてのぅ、太刀ではなく刀、または打刀と呼ばれておった日本刀を扱う講師が来ておるとのぅ。
滅多に鍛練を受けることができぬと聞いては、会ってみぬわけにものぅ。
そう考え、マッスル野郎ことガルヌス殿に引き合わせて貰うたのじゃ。
そうしたらのぅ、その講師どのがサコン・シマと名乗って刀の扱いをレクチャーしはじめたのじゃがの。
なんとなくじゃが…
「つかぬことを尋ねるのじゃが…もしや、プレイヤーかの?」っと、思わず尋ねてしもうたわえ。
「ぬっ?おぬし、もしやプレイヤーでござるか?」
いや、その武家言葉を使う者は、普通皇国にはおらぬと思うぞえ。
じゃから尋ねてみたわけなのじゃが…どうやらプレイヤーらしいわえ。
「うむ、先日始めた者なのじゃがのぅ…余りにも分らぬことが多過ぎて困っておるのじゃ。
後で良いのじゃが、ちと、時間を割いて貰えぬじゃろか?」
そう告げるとじゃ。
「おう、皇国でのニュービーでござるか。
それはまた、珍しいでござるなぁ。
拙者もトライン内でプレイヤーと出会うのは久し振りでござるゆえ、構わぬでござるよ」
そう快く了承してくれたわえ。
しかしのぅ、天使殿が告げていたMMOとやらなのに、ゲームを始めて初のプレイヤー遭遇とは…困ったゲームじゃわえ。




