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転生の壱 転生楽有りゃ苦も有るさ

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気がつけば、蒼蒼とした大平原に、俺は立ち尽くしていた。

ああ、自己紹介からはじめようか。

俺の名は……今は、今となっては最早、カレアシンという名の只の竜人(ドラゴニュート)だ。

竜人ってのは、言ってみりゃ竜と人間のハイブリッドだな。

竜———ファンタジー世界のお約束、伝説上の生き物、力の象徴———の、その全てを人身に詰め込んだ存在。

鉄よりも硬い竜鱗で覆われた肉体、岩をも握りつぶせる膂力、全てを燃やし尽くす焔を吐き、その爪や牙はあらゆる物を切り裂き噛み砕く———。

ついさっきまでは、寝たきりの老いぼれた只の人間だったが、紆余曲折があってこんな物騒な成りをしている。

頬を撫でる風を感じながら、俺は「ああ、夢じゃなかったのか」と不思議と納得していた。


事の次第はこんな感じだ。

寝たきり老人の慰みにと、とあるMMORPGをダラダラとやっていたのだが、身動きできない自分が、画面の中のキャラクターとしてとはいえ動き回り、いろんな人と交流やら対立やらをすることが楽しく、本来なら一人さびしい老後の暮らしだったところに光明を感じていた。

転機となったのは、そのゲームがヴァーチャルリアリティの技術により、バージョンアップされるという発表が行われてからだった。

疑似世界化。

要するに、意識を身体から切り離し電脳空間へと繋げる技術を開発したとかで、仮想世界で自由に動き回れる事になる、という話だった。

てっきりヘッド・マウント・ディスプレイでFPSをやるかのような状態になるんだとばかり思っていたのに、いきなりそう来るかと、年季の入ったヲタでもあった俺は、もうそれだけで寝たきり独居老人となっていても生きていてよかったと思ったものだった。

専用筐体の発売予定が公表されるや、当然の如く飛びつくように予約を入れ、発売と同時に入手した。

conozamaでの通販だったが、問題無く発売日に届いた。

そうしてサービス開始日を今か今かと待ちわびて、開始予定時刻と同時にログインしたところ、選択肢が与えられたのだ。


―――――――

 巻きますか


 巻きませんか

―――――――


じゃねえよ。


――――――

⇒転生しますか


 転移しますか


 お断りします

――――――


こうだ。


ログイン……昔ながらの老いぼれヲタク的には電脳世界への“ダイブ”とか“ジャック・イン”などと言いたいところだが。

半ばフルフェイスヘルメットのようなインターフェイスを被り、個人認証を行えば、後は自動で脳内の電子信号を網羅して意識を肉体から切り離し、代わりに身体維持用の代替電脳が生理機能を管理するようになる。

俺はオシメ常備だから問題ないが…若い奴らはどうするんだろう、と最初思っていたが、体調に異変(尿意や便意)が起こればログアウトを打診される仕様らしい。

しかし、そのうちきっとペットボトラー的にオムツ常備な廃神やら尿道カテーテル入れたりするような奴が出てくるだろうなと予測される。

それはともかく、ログインした次の瞬間。

俺は真っ白な空間に居た。

手も足も見えず、いや白い空間と言うのさえ実際に見えているのかどうかも怪しいほどに白い。

そんな中で、目の前にさっきの三択が現れたのだ。

いや、正確にはその選択肢が浮かび上がる前に、なんだか良くわからないモヤのような物が視界の真ん中に浮かび上がったんだが。


当然その時点でおかしい、と思った。

マニュアルは穴が開くほどに目を通したし、ログインしたあとの旧バージョンからのキャラクターを移籍する手順などは暗記してしまっている程だ。

確かログイン後の最初の画面は、旧バージョンからの引継ぎを行いますか、という選択だったはずなのに。

それなのに何だろう、このモヤは。

もしかすると視覚情報が正しく俺の脳内に反映されていないのかと考えた所で、そのよくわからない物の傍にくだんの選択肢が浮かんだ訳だ。

よかった、脳が老化しすぎてるせいで不具合が、とかじゃなくって。

だが何がなんだかわからぬままにしばらく逡巡していると、いつの間にか選択肢の横にある、よく判らない何かが形を変えるのを感じた。

そう、感じたんだ。

そして、感じたと思った瞬間に、そこに存在していた。

あたかもそこに初めから居たかのように、当たり前のように存在していた。

ぼんやりと白く光る何かのように見えて、確固とした何かがそこにあると感じるという矛盾した存在。

「はじめまして、私は三柱の大神が一柱、世界()を従える独神(ひとりがみ)であるギヌンガルプが使徒、『神に魅せられ邏る(まわる)者』、カミラの鬼と申します。以後よしなに」

「お?お、おう」

その言葉と同時に、俺の目の前にあったモヤだった何かは、一瞬にして艶やかな色合いをした服を纏った、やけに男前の兄ちゃんに姿を変えた。

ただ、額の右側あたりから一本、と言っていいのだろうか。

ちょうど青筋が出るあたりに、細い針金を何十本、何百本と束ねて寄り合わせたような、歪に尖った角が生えていたのが、普通の人間とは違う点だった。


簡単に話を聞けば、何でもこのゲーム自体が、彼の言う神様達が作った、神様自身が守護する世界の模倣らしい。

このゲームで人の魂魄を選別し、希望する者をその世界へと転生もしくは転移させてくれると言う事らしいが…。


「転生は、コレまで使ってたキャラクターとして生まれ変わる、ねぇ」


ゲーム内での転生と同じく、望んだ種族に生まれ変われるという。

俺は、一も二もなく飛びついた。

どうせ寝たきりで一人寂しい老後を送っていた身だ。

嫁には先立たれ、子は居ない。当然親類縁者も、だ。

何の問題も無い、と俺は使徒とやらに転生する旨を告げた。

何の逡巡も無く即決した俺に、相手はかなり驚いていたが、ほど無く転生の説明と手順とを話し始めた。

曰く、俺だけと言うわけでは無く、旧バージョンでギルドを組んでいたメンバー全てが候補だと言う。

なんでも「いや、実のところこれほどの適性を持つ方々がいらっしゃるとは思ってもいなかったのです」と言う事らしい。

他の世界でも同様の事を行ったが、せいぜい一人二人が関の山だったとか。

それが、この世界じゃあ、ウチのギルドにやけに偏っちゃあいるが、望外の人数が見つかったと。

おかげさまで神様連中が奮発して転生特典を乱発、特にうちのギルドマスターには選別の労を減らしてくれた功労特典として今使っているギルドハウスをまるごとくれるらしい。

それなら更に問題はない。

何しろウチのギルドハウスには、これまでに溜め込んだお宝アイテムがごっそりと詰まっている。

ほんの一部だけでも売り払えば、ソレこそ家どころか城が建つってものだ。

そうして俺は、まだ細かな説明がと言いかける使徒に対して、「ゲームの元になった世界なんだろう?あの世界の事なら端から端まで知ってる」と言って、強引に転生を進めさせた。

…後で、もう少し話を聞けばよかったなと後悔する事になるわけだが、それは言っても始まらない。

そうして俺は、こうして平原に立ち尽くしていると言うわけだ。


ゲーム内での姿のままだとするならば、俺の今の姿は角が三本生えた巨躯となっているはずである。

額からは黒光りする薄く長い、剣のような角。

側頭部には左右対になって後方へと流れるように伸びる流線型の角。

そして、その角を計算に入れなくても二メートルを超えバランスよく筋肉の付いた巨体を誇っている。

首から下は、角と同様の漆黒の鱗で覆われ、そのまま腕や足下まで滑らかな光沢を見せている。

尻には腕と同じくらいの太さの尻尾が一本生えており、先の方で二股に分かれている。

肩の後ろあたりには、これまた一対の翼が、器用に折り畳まれて身体にぴたりと張り付くように収まっていた。

身につけている物と言えば、ゲームの初期装備と同じく、ピッチリと食いこむようなパンツのみ。

使徒の野郎、コッチ方面のサービスは無しか。

せめて武器防具やサバイバル基本装備くらいつけてくれればよいのにと思ったが、しかし。

今はそれ以上に、心が躍る。


俺は思わず翼を広げ、腹の底から声を発した。

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

全力で雄叫びを上げる。

何年ぶりだろうか、何の心配も無く大声を張り上げる事など。

何年ぶりだろうか、自分の足で大地を掴むのは。

何年ぶりだろうか、こうして青い空を仰ぎ見るのは。


「五月蠅いです、少しは自重してください」


……何年ぶりだろうか、見目麗しい女性に叱責されるのは。



気づけば俺のすぐそばに、肌が浅黒く、耳の長い、腰まである銀髪をさらりと風に靡かせる、やけに女の象徴部分が盛られたダークエルフと呼ばれる種族の女性が突っ立っていた。

しかも、俺と同じくゲームにおける女性キャラの初期装備である、シャツとスパッツ姿である。

思わずまじまじと見てしまうが、目の前の黒エルフは表情一つ変えずにこう言った。


「…じろじろ見ないでください、不愉快です」

「お前だって見てるじゃねえか。おあいこだおあいこ」


見るな、と言われても。

今や枯れた爺ではなく、若く精力に溢れた竜人である俺にとって、恐ろしいほどに目の毒な人物がそこに居るわけである。

俺は下半身を落ち着けるべく、話をそらして無理矢理話題転換を行った。


「あー、とりあえず…どうしよう」

「どうしましょうか。何分情報が足りません」


会った事がないはずなのに、昔ながらの知り合いのような感じで会話が出来るのは、恐らくあれなんだろうな、とあたりを付ける。


「あー、お前あれか、転生したのか」

「……ご同類、という事ですね。その雰囲気からすると、爺さんですか?」

「爺さん言うな。この口の悪さ、ヘスか。相変わらずだな、おい」

「貴方にだけは言われたくありません。いつもいつも相も変わらず布団でネット三昧の爺さん」

「へっ、残念だったな。もう俺は爺じゃねえ。若き竜人カレアシン様よ」

「でしたら私も麗しき女ダークエルフ、ヘスペリスとでも言えばよろしいのですか?」


にらみ合うようにして口角泡を飛ばす勢いで言い合う俺達は、いつしか無言になり、そしてどちらからとも無く、呟いた。


「お、お前も即決したのか」

「…五月蠅いですよ。即決はお互い様でしょう、この野郎」

「違いねえ」


そうして俺達は二人して笑いあった。

次の転生者がやって来るのはそれからしばらくの時間がかかったが、二人して色々と試行錯誤をしているのが楽しくも素晴らしい時間だったと言っておく。




「必殺っ!!黄金粉砕(ゴールド・クラッシュ)!!」


装甲値無視の攻撃スキルが、敵の分厚い甲殻で覆われた胸に突き刺さり、心臓を握りつぶす。

長い爪の生えた女性魔人による4本貫手攻撃は、元ネタとはまったく違った怖さがあるので突っ込み辛い。


「この世界だと、お前さんのスキル名はさっぱり分けわかめだな」

「五月蠅いわね、好きなんだものしょうがないでしょう?」


自分の分のノルマはこなし済みの竜人が、豊満な肉体を揺らしまくって暴れる女魔人に皮肉?を入れていた。

魔人の女性、名を呉羽(くれは)といい、180cmほどの長身の、美人と言うよりは妖艶な、という形容が似合う人物である。

魔人の特徴としてよく見られる頭部の角が、耳の上あたりから肩までの長さの黒髪を割って後方へと一旦伸び、ゆるりと反り返るようにして前方へと弧を描いている。

その漆黒の節くれ立った太い角を包むような黒髪は、これまた艶やかで、正しく烏の濡れ羽色と言うに相応しいモノであった。

そして、その柔らかな肉体を形作るラインは美麗で、誰もがため息を吐かずには折れない輪郭を有していた

しかし、中身は多少問題のようである。


「アンタだって、元の世界ですら元ネタが微妙とか言われまくってたくせに」

「うるせえ、スパ○ボ世代に言われる筋合いはねえよ。俺はロボット四等兵の頃からリアルタイムで見てたんだよ!」


そろそろやばそうな雰囲気が充満してきた、と周囲が考えたところで、いつもの調停係が首を突っ込んだ。


「どちらにしても、悪趣味だとしか言いようがありません。他人の褌で相撲を取るという奴ですね」

「うっ」×2


ヘスペリスの言葉に二人は胸元を抑えて呻き声を上げた。


「自覚があるのでしたら自重してください、恥ずかしいです」


ヘスペリスは更に言い募るが、二人は毛ほども気にしていないと言った感じで話を転換させた。


「そ、それはともかく、だ。未だ|ギルマスが来たってぇ様子がねえな。案内役の使徒曰く、転生者同士はひかれあうし見ればわかる。元々繋がりのある(俺達)ならば、さもありなんだ」

「ねーちん早く来ねーかな。あんまり時間経つと、ウチ死んじゃうし」


カレアシンに隠れるよう立つ少女が、ギルドマスターの転生を心待ちにするかのように呟いた。

彼女は草原の旅人(ランダーズ)と呼ばれる種族で、およそ成人していても普通人と呼ばれるこの世界の人間の少年少女程の背丈にしか伸びない。

彼女は(ベア)子と言う名で転生して来たギルメンである。

中の人は元男という、少しアレな性癖の持ち主であったそうな。

転生に際し「幼女!絶対幼女!」と叫んだかどうかは定かではないが、成人しても少女の姿のままである彼の種族を熱烈希望しての転生だったと言う。

この世界に現れた時、「じぶんが幼女でどうするんだよおい」と突っ伏していたのは記憶に新しい。


「心配せずともじきに来るじゃろ。あの嬢ちゃんがこんな世界に来れると知れば、一も二もなく頷くはずじゃ」


ギルドメンバーの工作班班長と自負する坑道民(ドワウフ)のアマクニは、自信満々でそう言うが、本人もそう信じたいところなのだろう。

樽のような胴体に、丸太のような腕と足を付け、岩のような厳めしい顔を取り付ければ出来上がりと言われる程に、ドワウフらしいドワウフのアマクニは、反面器用な手先と前世においても実際に鍛冶職人だったとかで、様々な武器をギルドメンバー向けに作成している。

ともあれ彼らはこの世界に転生し、現在の肉体になれ親しむ程になって漸く、ギルドマスターの存在の重さを実感しだしたのである。

彼ら転生者を率いていたギルドマスターは、未だこの世界に転生も転移もしていない。

彼女が率いていたギルドメンバーら、彼女の行動パターンを知る者達としては、間違いなく全員が「来るに違いない」と思い転生したのであったが、いやはや、転生してきていないのが肝心要のギルマス自身だとは、と嘆息している。

皆が皆、「この○○の目をもってしても見抜けぬとは」「○○一生の不覚」などと言っているあたり、余程動転していたのであろう。

見抜けませんフラグ全開ですよと誰も突っ込まなかったのは遠い記憶の彼方である。

これまでのメンバーは転生時期こそずれはあったものの、場所自体はゲーム時代のギルドハウスの基本設定の位置であった草原だったために、とりあえずのフォローは効いていた。

最初に転生してきたのは竜人カレアシンとダークエルフのヘスペリス。

お互いに「あ、即決野郎だ」と言い合ったそうである。

その後、周辺の景色に見覚えが無いかとか、これからの行動の指針を決めているところに、3人目の転生者であるウイングリバー・ブラックRXさん———通称、黒子さん———が出現したのである。

この黒子さんは、未亡人の廃ゲーマーだった女性で、旦那のいない世界で生きていくのが辛いからと、これまた即決で転生を決めた部類だ。

旦那が存命時にデザインした、真っ白な毛並みに金の瞳がチャーミングな猫種の獣人少女と言った見た目の、これまた美少女。

しかもこれまた身体にぴったりサイズのシャツとパンツ姿である。

パンツの後ろに穴が空いていて、そこから伸びる白く長い尻尾がふりふりと揺れて、これまた可愛らしさを演出しているあたり、亡くなった旦那は良い趣味してるぜと独りごちるカレアシンなのであった。


このように、およそ前世においての残りの人生よりも、圧倒的に新世界の方がマシだと考えたものから順番に転生してきたとも言える。

そして、この周辺に転生してくるようだと当たりを付けた彼らは、周囲に見える範囲の木を全て切り倒し見晴らしを良くした上で、その切り倒した木を使って見張り小屋を建てたのである。

とりあえず生きて行く為に、狩りを行い、使用出来るスキルや魔法の類いをMPや体力が尽きるまで試してはぶっ倒れる生活を暫く続けた。

その後、呉羽や熊子、アマクニらギルド幹部連中が転生、その他の平ギルドメンバーらも日を措かずに転生してきた事により、これでギルマスさえ来れば完璧だと、半ば安心しきっていたのであるが。

それ以外のメンバーが揃って、一週間が過ぎ、ひと月経ち、季節が変わり始めた頃になると、色々と鬱憤が溜まってくる者も現れ始めていた。

それでも未だやって来ないギルマスに痺れを切らしかけているのは皆同じなのだし、何より彼女の事をよく知る者ほど、待ち焦がれているのを表に出さずに耐えているのを見れば、無碍な事も出来なかった。

しかしながら、この分ではそう遠くないうちに転生者の仲間達は空中分解、離散してしまう可能性が高い。

この色々と濃ゆいメンバーをまとめていられたのはギルマスが居たからこそであったから。

他の誰であっても纏めることは不可能。

そもそもギルドとして立つことすら不可能であったに違いない。

そんな中、一人のメンバーが呉羽に相談があると言ってきたのである。


「…子供が出来た?」

「ああ、うん。その、よく素材売りに行く街あるじゃないか。ブルティガラってトコ。あそこの宿の娘とさ…その、ねんごろになって…」

「…そう、判ったわ。その子を必ず幸せにするのよ?」


まさかこうもあっさりと認められるとは思っていなかったメンバーは、一瞬呆けた様になったが、すぐに身震いするように立ち直り、盛大に頭を下げた。


「すまん、なんか一抜けするみたいになっちまって」

「気にすることは無いわ。元々個人の幸せのためにあるギルドですもの、自分の道を選んだのならそちらを優先してくれて構わないの」


ただし、と。


「道は別れても、私達はずっと仲間よ?何か困ったことがあったら、いつでも相談に来て頂戴な」


こうして、何人かのメンバーが、市井に埋もれるように去っていった。

その際には、アマクニ謹製のギルドカードを必ず持たせ、メンバーの身に何かあっても、これを持たせてギルドに顔を出せば力になると、そういって送り出したのである。

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