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ー誤解ー

目が覚めるとフカフカのベットの上に倒れていた。


部屋を見回しても到底自分の部屋とは思えない。


(どこだ? ここ…)


「お目覚めですか…残念です。あと五分したら食べることができたのに」


「食べる? 一体何をですか、 マルコさん」


不意にドアが開き、マルコさんが入ってくる。


「何を…ですか…。貴方は面白い事を言う…。貴方に決まっているじゃないですか、神敷敏樹さん」


その手には何もない。


しかし、明らかに普通とは違うものがマルコさんにはあった。


「な、なんなんですか…、そ、その牙…は…」


「これ…ですか…。ここまで来てわからないとは貴方は実に面白いものお方だ。ここで殺してしまうのはとても惜しい」


「だったら…」


「しかしながら、貴方はお嬢様の素肌を全て見てしまった!」


俺の言葉を遮る様に叫ぶ。


「故に、貴方を生かしておく訳には行かないのだよ!」


マルコさんはベットに飛び込み俺の腕や足を拘束する。


そして…。


「では…、さようなら…神し…」


「マルコ!! それ以上神敷さんに近づくなら! 私は貴方を殺します!!」




「マルコ? 言いましたよね…。彼は全くと言って良いほどに悪くはないと…」


「はい」


「では、何故彼を殺そうとしたのですか?」



状況は急変した。


マルコさんに殺されそうになったその時、『お嬢様』と呼ばれる女の人が入ってくるなりマルコさんを土下座させて説教の様な事が始まったのだ。


「あ、あの~。状況がイマイチ理解出来ないのですが…」


勇気を出して説教の間に入って聞いてみる。


「悪かったわね、ビックリさせちゃって。ほら、マルコ。説明してあげなさい」


「はい、お嬢様。まずはナイトメア家にあるしきたりから説明いたします…」


そこからは簡単な話だった。


まず、婚約者以外には素肌の必要以上の露出が禁じられている事。


そのために俺の家での出来事で俺が必要以上の露出を目にしてしまった事がいけないらしいという事。


一番大事なのが…。


人間に見られた事…。

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