表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

ーあいさつー

「た、ただいま……。え、えーっと…どちら様で?」


「…ロザリエ・ナイトメア…」


「こりゃあご丁寧にどうも…。俺、紙敷敏樹(かみしき としき)って言うんだ。と…取り敢えず、服…着てくれるか? 流石に…気まずい…」


タンスから男物で悪いけどそれしか無いので、割と新しめな服を一式彼女に渡す。


着替えが終わるまでそうは長くは無かったはずなのだが…。


理性を保つのに苦労した…。


「それで? どうやってこの鍵の掛かった部屋に入ってきたんだ?」


着替えが終わったころを見計らって話しかけた。


「霧になって…」


「そうか、そうか。霧にな……って??」


「そう……。…霧になって…」


(霧? ミスト? WHAT?)


(彼女はなにをいっているんだ? )


「冗談か…何かか?」


「……違う…。だから、服がこの場に無い……」


俺は迷うことなく携帯電話を取り出した。


「…なにを……しようと…してるの?」


「なにって! 警察を呼ぶに決まってんだろ!」


「…………め」


声が小さ過ぎた為に聞こえなかった。


「騒いでは…ダメ」


そう彼女はつぶやいたのだった。


しかし、既に遅かった。


電話はコールを終えて繋がってしまった……。


「はい、こちら………ザッ…ザッ…『お電話変わりました…。マルコ、と言います。只今からそちらに向かわせて頂きます故、以後、お見知りおきを……。紙敷敏樹様…』」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ