転生したけど、自分の性別見失ってますープロローグ―
今日も一日の始まり。
いつものように電車に乗るため、駅のホームまで階段を上る。
階段を上ったほうが運動なるよなー、なんて考えながら。
だが、上った先の光景はいつもと違っていた。
混乱している空気がホームに広がっている。
目の前には刃物を持った男がいた。
どうしようもなく彼と目が合ってしまった。
最期に目に入った情報は――それだけだった。
◇◆◇◆◇
そうだ、思い出した。自分は1度、死んでるんだ。あの時に死んだのかはわからないが、でも、きっと死んでしまったんだ。
「ノア・リュミエール・アーデン」
自分の名前を声に出してみる。……自分は転生をしていたのか。
「ノア様!お目覚めになられたのですね!すぐに皆様をお呼びいたします」
メイドが近くにしたらしく、慌ただしく部屋をと飛び出していった。
ノア・リュミエール・アーデン、アーデン公爵家の六歳になる2番目の子。たしか、兄であるレオンの誕生日パーティーで倒れてしまって、、、
「ノア!」
バァン!とドアが開いた。母のセレーネがものすごい勢いで抱き着いてきた。
「あぁ、ノアものすごく心配したんだからね。あなた1週間も目が覚めなかったんだから!」
く、苦しい……!
「セレーネ、ノアが苦しそうだ。落ち着いて」
父のシアンが母を引きはがす。
「ノア、体の調子はどうだい?お医者さんによると魔力の不安定が原因として考えられるて」
魔力の不安定さ、か。
自分は生まれたときから性別をもたない凡と呼ばれる存在だ。
この世界では稀に凡で生まれてくる子供がいる。凡で生まれてきた子供の多くは体の成長とともに性別が表れる。
だが、この変化の過程で多くの魔力を消耗するらしく、ときには命に関わるような病気となる。このような凡に特有の症状は、まとめて「ルメーン病」と呼ばれている。
「体は少しだるいですが大丈夫です。」
「そうか…きっとルメーン病の症状の一種だろうな」
ルメーン病はさまざまの症状があるから、お医者さんも断定できないのだろう。
父の横で、母は涙ぐみながら言った。
「レオンのパーティーのことは気にしないで、あの子のきっとノアのことを心配してるわ」
いや、きっと兄レオンは誕生日パーティーを台無しにされたと思って怒っているのだろう。だから、この部屋にも来てくれなかったのではないか。
「でも、兄上にごめんなさいと伝えておいてくれませんか」
「わかったわ。ノアはいい子ね」
そっと、きれいな母の手が髪の毛をなでた。
安心したのか、途端に眠気が襲ってきて――意識が遠のいた。
◇◇◇
目が覚めると、外は暗くなっていた。どうやら夜になってしまったらしい。少し眠ったおかげか頭がすっきりし、今の状況がだんだんと分かってきた。
自分はどうやら転生というのものをしてしまったらしい。
だが、以前の記憶ははっきりしない。名前も、性別も思い出せない。
けれど、日本に住んでいた大学生だったことだけは覚えている。
あの日も大学に行くために電車に乗ろうとしていた――だが、自分のことで思い出せるのはそこまでだ。
ノアとして生きてきた六年間の記憶の方が、今でははっきりとしてる。
家族は母のセレーネ、父のシアン、そして兄のレオン。
母は伯爵家の出身で、父とは恋愛結婚だったとか。
母の容姿はとても綺麗で、黄色味がかった茶髪に緑の瞳、父はシルバーの髪に青色の瞳をもつ。兄のレオンは母に似た茶髪に瞳は父譲りの青色。
ベッドから降り、鏡の前に立ってみる。
――シルバーの髪に、緑がかった黄色の瞳。中性的な顔立ちだが、短い髪のせいか少年にも見える。
「……わかないことだらけだな」
心の中で、そうつぶやいた。
読んでくれてありがとうございます!!
初めての投稿で短くなってしまいました(´;ω;`)
ここから恋愛要素をたして面白くしていきたいなーなんて思ってます
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