最強の兵士、国が滅んだので、敵国のお姫様に飼われることになりました
小国リュミエールは、帝国アウレリアの侵攻により一夜にして落ちた。
国を護るため剣を振るい続けた騎士レオンは、忠義を誓った姫・セイラを守ろうとするが、敵国の皇女・レグリーナの命により捕らえられてしまう。
帝国の皇女は言った――「あんた、私の護衛になりなさい。断ったら、その姫を殺す」
命を懸けて守るか、忠義を捨てて生きるか。
敗れた騎士が選んだのは、“二度と剣を振るわぬ”という誓いの裏切りだった。
これは、誰かの命を護るために、誰かの誇りを捨てた男の物語。