表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

米倉くんの憂鬱

作者: 戯言士

 梅雨が嫌いだ。

 湿った空気がじめじめしていて気持ち悪い。身体中にカビやキノコが生えてきそうで怖くなる。

 ああ、考えただけで憂鬱になってくる。


「うわぁ……。米倉がまた何かボソボソと独り言を言ってるよ。

 ああいう陰気キャラって居るだけで周りの雰囲気まで暗くなるんだよなぁ」


 誰かの陰口が聞こえる。

 全く、何を考えようと人の自由だろ。勝手なことを言うなってんだ。

 まあ、文句を言っても水掛け論になるだけだから敢えて反論はしないけど。


「放っとけよ。あいつはあいつで好きにやってんだから俺たちが関わる必要なんてないだろ。

 それよりもさあ──」


 ああ、その通りだよ。

 でも、こうして無視を決め込まれるのもなんか腹が立つんだよな。なんか仲間外れにされているみたいで。


 ああ、なんだか楽しそう。

 僕も誘ってくれないかな……。


 素直じゃないのは解ってる。

 でも、こうして距離のできた今じゃ話し掛けるのは難しい。


 はあ……。

 いったいどこで間違ったんだろ。


 雨の降る昼休みの教室。

 今日もやっぱり憂鬱だ。

 学校にこういう子っていませんでした?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ですね。 ほんのちょっとしたズレ。 そんなものがときおりあるんですよね。 ズレは大きくなるほどどうしようもなくなってしまう。 それで別れたりとかも、残念ですが……。
ああ、これ、私ですやん。・゜・(ノ∀`)・゜・。
いつかのAjuかも。。。(じめ‥‥‥‥)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ