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10S.火炎撃のファイアス救出作戦

「副長のバリアン」達が、会議を終えて帰って来ました。「タイム・リトア(時間遡行)」は、隊長出発日の3日前と、しました。場所は、それの発動時に良く使う、救出者の屋敷の地下室でした。


隊長の派遣場所は、少し遠い「パルパンティア・シガンシナ地区」と言う、岩場の多い「砂漠地帯」でした。敵兵が意外と多いので「第52部隊の専用機」で、隊員全員での出発でした。このパルパンティア地方支部「エイブル・フォース」は、この部隊の専用本部で有り、この部隊の飛行艇が、常時格納されました。


そして何時でも発進可能な状態に、整備されました。本部の名前の由来は、地名から来ており、ここは「エイブル」と、呼ばれたので、フルネームで、その名前で呼ばれるように、成りました。


この「パルパンティア・シガンシナ地区」と言うのは、古来より魔人類「ホモサピレ」の「発祥の地」と言われており、シナールの調査隊が、何かを発掘したようで、少し大掛かりな発掘に、成りました。今回は「タイム・リトア」をして「隊長の救出」と、その「調査の解明」も、行うと言う、新たな任務も追加されました。


「第52部隊の専用機」の使用は、隊長が申請して許可が下りれば、使用可能でした。今回は「タクティス(T作戦)」が、絡んだので、暗号コードを伝えば、即時使用可能と、成りました。早速イザベル達は準備をして、今は本部が管理して居る、隊長の屋敷に向かい、屋敷の地下室に入りました。そこに入ると直ぐに「リトリンのナタリア」が、精神統一に入りました。そして皆で手を繋いで輪に成ると、5か月前の隊長に、会いに行きました。


5か月前の、隊長の屋敷の地下室に戻ると「副長のバリアン」が、時間の確認をしました。そこは、狙い通りの日にちでした。まだ日中で有り、この日の隊長は、在宅中の筈でした。バリアンが隊長に連絡すると、隊長は慌てて降りて来ました。地下室のドアを開けて「ファイアス隊長」が中に入ると、副長のバリアンが「〝タクティス″で、参りました。」と、丁寧に話しました。


すると隊長は、少し驚き「分かりました。」と一言、答えました。地下室に現れた隊長を見ると、隊員全員が「お久しぶりです。隊長。」と、言いました。すると隊長が「君らとは昨日、会ったばかりなのに君らは、どの位の未来から来たのかね。」と尋ねると、全員で「5か月後の未来から来ました。」と、答えました。


「ファイアス隊長」は「私は、この後の作戦で戦地に行って、そこで死んで、5か月後の仲間に助けて貰い、それから私は、死ななかった人生を、また歩めると言うのか。これは不思議で、大変有り難いことだ。」と語ると「ナタリアが皆を、ここに連れて来てくれて、私を助けてくれるのか。」と感慨深く、彼女の「小さな身体」を、見ました。


隊長は「リトリンと言うのは、不思議な存在だ。私の母親が、リトリンだったので、私は常々リトリンとは何者かを〝ダルタニアの全能の神サタナス″様に、聞いてみたいと、思って居た。」と、願望を述べました。


「副長のバリアン」は、隊長が戦死した後、ライガンとウィンドルも、戦死したことを、告げました。そして1人ずつ「タクティス」で、救出しつつ「今回で最後のそれを、実行しに来たのです。」と、話しました。「隊長のファイアス」は「バリアン副長、良く私の居ない隊をまとめて、今日まで導いてくれました。私から礼を言います。今回の〝タクティス″では、私は副長の管轄の元で、貴方に従うので、宜しく頼みます。」と、バリアンに、伝えました。


「副長のバリアン」は「隊長のファイアス」に、作戦の全容を話して、理解して貰いました。それから準備を整えると、パルパンティア地方支部「エイブル・フォース」に向かい、そこで出撃当日まで待ってから、その日が来ると「第52部隊の専用機」に乗り込み「パルパンティア・シガンシナ地区」に、向かいました。専用機の操縦は、スピロンとナタリアが、担当しました。


この専用機は「第52部隊カサンドラ号」と、呼ばれる「パルパンティアの最新機」で有り、宇宙船のような外観でした。そして「防御バリア」や「戦闘用のミサイル」に「マシンガン」それと「レーザービーム」等が、装備されました。船内は、差し詰め「小さな移動基地」でした。


イザベル達カサンドラ号は、シガンシナ地区の近くで滞空すると、シナールの調査隊を、調べました。小型の輸送船と調査船の2隻が、止まりました。そこには調査員や、戦闘要員が何人も、居ました。カサンドラ号が敵兵員を、スキャンして見ると、20数名の「マングレイのエグソン族」の確認が、取れました。「パルパンティア本部」からは「マングレイの抹殺命令」と「隊長殺害の罪」も、負って居たので、全員殺処分することに、成りました。


ナタリアは、シナールの2隻の船に、狙いを定めると、2発のミサイルを、発射しました。ミサイルは2発とも命中して敵船は、木端微塵に吹き飛びました。そして近くの敵兵達も、爆風に巻き込まれて、全員死んだ模様でした。残った敵兵達が、銃弾を打って来たので「カサンドラ号のマシンガン」で、応戦しました。その結果、敵兵達は、多くの戦死者を出しました。カサンドラ号の圧勝でした。


「スピロン」は、カサンドラ号を、岩陰に隠すと「防御バリア」を、張り巡らして、守りに入りました。「スピロンとナタリア」は、船内待機として、その他の7名の隊員は、シナールの発掘現場へと、向かいました。イザベル達「第52部隊」が、シナールの発掘現場に近づくと、向こう側も察知したのか、攻撃を仕掛けて来ました。


この対応の早さから敵側に、優秀な戦闘要員が、控えて居ることが、分かりました。「隊長のファイアス」は「副長バリアン」の強力な防御バリアを、身体に纏うと敵前に、現れました。すると素早い動きで、敵兵の銃器兵が、銃口をファイアスに向けると、こちらも遠射撃のヘイリンが「爆裂の槍」を、素早く発射して、敵兵2人の首を、吹き飛ばしました。


すると中から、隊長のような男が現れて、自軍に発砲禁止命令を片手で示すと、何やら話し掛けて、来ました。その男は、宿敵「シナール第38部隊」の「隊長ベンキス」でした。どうやらこの発掘現場には、シナールの第38部隊全員が、控えて居ました。


敵側は、こちら側の「ファイアス隊長」が、単独で調査に来る情報を、何処かで得て居ました。そして隊長のファイアスが、1人で出向いて来た処を、第38部隊の全員で、襲い掛かりファイアスを、殺害しました。


「ファイアス隊長」の身体からは、何やらパチパチと、何かの音がしました。「敵部隊長のベンキス」は、相変わらず何かを、喋って居ました。「パルパンティア本部」からは「マングレイは、噓吐きなので、話しを聞いてはいけない。」と言う指示を、受けて居ました。


「ファイアス隊長」の身体から、黒煙が昇ると「業火のごうかのえん!!」と隊長は、叫びました。するとファイアスのお腹辺りからは「強烈な火球」が、発射されてそれが「ベンキス」に当たると、その身体を火球が、包みました。彼は、激しく絶叫しながら、火だるまに成りました。


炎は、衰えることも無く、時間と共に、激しく燃え上がりました。それが「ファイアス隊長」の合図に、成りました。「念動力のイザベル」が「テレキネス(念動力)」を使い「敵兵の防御壁」を、一気に破壊すると、中からシナールの「第38部隊員達」が、一斉に飛び出しました。


その中には、危ない銃火器を装備した敵隊員2人を「放電撃のライガン」が、敵兵2人の頭上に「落雷」を、落としました。その落雷は、敵兵と銃火器に直撃して、敵兵は死亡して、銃器は使えなく、成りました。「烈風撃のウィンドル」に、襲い掛かった敵兵2人は、ウィンドルの真空刃を、同時に腹に受けると、胴体を真っ二つにされて、即死しました。


「副長のバリアン」は、自身の身体に「防御バリア」を二重に掛けると、敵兵の銃弾を浴びながらも、敵兵の間合いに入ると、敵を捕らえて、ヘッドロックしながら敵兵の首を、捻じ曲げて、瞬殺しました。


敵兵隊長の「ベンキス」は、火だるまに成りながらも、地面の上を激しく転がり、火を消そうとしました。しかし火勢が衰えることは無く、激しく燃え続けました。まだベンキスの悲鳴が、聞こえました。やがて彼の叫び声が無くなり、彼の動きが止まっても炎は、激しく燃え続けました。やがて炎が鎮火すると、そこには何も残りませんでした。


「放電撃のライガン」が、敵兵が潜んで居そうな場所、3か所に「放電球!」と、叫びました。ライガンの掌の上に、帯電した球が現れ、それがフワリと移動しました。それは何かに、引き寄せられるように、飛んで行くと誰かに、命中しました。すると命中した敵兵達は、隠れることが出来ずに、堪らず転がり出て来ました。


命中した「放電球」は、2つでした。そして残り1つは動かずに、そのまま帯電しました。そして帯電が終わると、静かに消滅しました。最後の2人の兵士は、銃火器を装備しました。今度はジョスリンとグラシアが、飛び出すと「新月流の太刀筋」で、敵兵2人を一瞬で、切り殺しました。


丁度「ベンキスを含めて10人」でした。「ファイアス隊長」を救う目的で、ここに来たら、宿敵が全員ここに、隠れて居たのです。そして一網打尽に、することが出来ました。念の為「スピロン」に、敵兵のスキャンを、お願いすると敵兵は、そこには誰も、居ませんでした。

☆この後は「マングレイ」の最後と、シナールの科学者「エスターの物語」が、始まります。そして「浮遊大陸の地下宮殿」に、監禁された「ライリーの物語」へと、続きます。彼女は「細菌魔人」でしたが「戦闘コマンデス」に、解放されると、新たな「浮遊大陸の管理神官」として、この地に赴任します。そして彼女は最後に、彼等に協力を依頼して、この物語は終わります。

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