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第十三話 戦鬼とは

サブタイトル毎回きちんとつけてる小説家の皆さんを尊敬する


…うぅ

〜日本軍事基地特殊管理地:地下大会議室00〜



陸海空の幕僚長、そして将が集結していた。

そこに魔法幕僚長と魔法将が来、現在8席全てが埋まった状況にある。

そこで最初に口を開いたのは片山魔法幕僚長であった。



「御仁の話によれば、今現在戦争状態にあるロシア帝国軍が周辺に影響を及ぼす雷を使用する可能性があるとのこと。」



それを聞いた途端、そこにいた陸海空各軍将、幕僚長は一気に顔を険しくさせる。

そして



「二国間の大雨は無いものとして考えろとのこと。各軍最大限の警戒を。」



これは何を意味するか。各軍将は気付かなかったようだが、陸海空の各幕僚長は気付いたようだ。



「ッ⁉︎片山!まさか?」



「ああ。あの戦争自体が偽物だろう。」



「「「「⁉︎」」」」




驚いたのは各軍将。

まさか全世界に報道されている戦争風景。あれが実はカモフラージュであったなんて。誰が予想したことであろう。

そうして会議は続いていく。

話はノーラ邸へと戻る。



「…どうしてあの人の鎧が?」



今は神崎が眠った後のこと。

ノーラは神崎に防犯カメラを壊したままにされていた部屋へと来ていた。

パソコンで防犯カメラの映像を整理したとき、この部屋の映像だけ途絶えていたため新しいものに変えるために訪れたようだ。

しかしそこにあったのは死んだと思われていた好きな人の鎧。

しかも神崎が持ってきたとなれば



「…まさか彼が?…でも…」



しかし以前、ノーラの前で行った魔力量測定でも、神崎の魔力量は神速の戦鬼の半分にも満たなかった。



「…これは神崎くんに聞かないと。」



そうして、彼女は神崎の部屋へと入る。…マスターキーは彼女が持っているため、彼の部屋の鍵なんていとも容易く開けることができる。

が。



「え?」



そこには誰もいなかった。…いや。先程までいたといったほうがいいだろうか。

部屋の窓が開いておりカーテンが靡いているのだが、ベッドを触るとまだ暖かいのだ。

そこで彼女は彼がいないことをいいことに部屋の探索をし始める。

何せ彼がもしかしたら初恋の人かもしれないのだから。

そして彼女は神崎の机の上から順に何か手がかりはないか、探し始める。

机の上に何やら高そうな水晶があったが、彼女はそれに触れずに探索を始める。

机、机に着いた棚全てを見た後、大本命である彼のクローゼットへと目を移す。

…しかし彼女は気づいていなかった。物色し始めてから既に一時間ほどが経ち、神崎が帰っていることに。

それはもちろん神崎が帰るのが早かったというのもあるが、彼女が机の方にかけた時間が長かったことも理由の一つだろう。

机に着いた棚の中には鍵付きもあり、それの解錠や見落としがないかという細心の注意をしていたせいであった。

しかも棚の数は100はくだらないため、逆に一時間で全て調べたその手際は称賛に値する。



「何をしている?ノーラ?」



「ヒッ⁉︎」



「そんなに驚くことはないだろう?それとも何かいかがわしいことでもしていたのか?」



「ウッ」



図星である。

そもそもノーラ邸に神崎能景が住んでいようと彼の部屋に無断に立ち入り、彼の所持品を調べようとするその所業はまさに犯罪者である。

しかし



「…きっとお前のことだから俺が神速の戦鬼だと思ったんだろうがそれは早とちりってやつだ。あの

鎧はレプリカだよ。」



その心境を読んだのか、彼はそんなことを言う。



「え?レプリカ?」



「ああ。流石に本物を持ち出させてくれるはずないだろう?この国の軍務部が。」



「…そう、ね。」



そこから彼女は彼がいないうちにしていたことを全て話した。彼もまさか自白するとは思っていなかったのだろう。別に自白せずとも許そうと考えていたらしく



「いいよ別に。そんな自白しても、俺はその神速の戦鬼ではないんだから。」



と。

そしてノーラは彼におやすみを言い、自室へと戻っていく。












〜1時間程前、神崎〜



ノーラが神崎を問い詰めようと彼の部屋の前に来た時、彼は既にノーラ邸を出ていた。


「時間は…あと1時間か。」



神崎は何やら焦っているようで、



「…仕方ない。使うか。《身体強化Ex+++》」



身体強化。魔術師の基本中の基本であるが、Ex、そして+三つができる人物は彼しかいないだろう。

そもそも身体強化Exは世界で「強者」と言われるものしか使うことができないし、その上身体強化Ex+となれば世界で数人しか使い手はいない。何故か?

身体が負荷に耐えられないのだ。

この身体強化。自分の全てのアビリティを上げることができるので、走る速度が倍になったりするのだが。

一つ不利な点がある。

それは「アビリティの中に自分にかかる外力までも含まれてしまっている点」である。

そう。つまりは空気圧と言った圧力までも倍になっているのだ。よって常人ならExや+の重ねがけはできない。

…しかし能景の身体強化は一味違う。

最初にまず自分にかかっている外力を、死なない程度に縮小させる。

それから身体強化をするのである。

…が。この外力を縮小させることは一歩間違えば死の危険があるほどとても難しいため、世界的強者数名でもできはしない。

…閑話休題。

そして彼は移動速度が何十倍にもなり、音速の約10〜20倍の速度で…つまりは3400m/s〜6800m/sで移動した。

つまり1秒で3km〜6km移動しているのである。

1分では204km〜408kmの速度である。

普通にマッハを超えているから魔法を使えない、もしくは減圧装置かなにかを使用しないと死ぬレベルである。

そして数秒で目的地へと到着した。

そこはとある会社のヘリポート。

つまりは屋上である。

そこには神崎御代志がいた。




「今日が期限日であったことをお忘れになられていたのですか?」



何やら期限日であったらしい。



「いや。悩みに悩んだんだがな。お前にその身体をやるかやらないか。そもそもお前は俺の作った()()()()だしな。」



能景から出た言葉は耳を疑う言葉であった。しかし




「ええ。今日まで生かしてくださったこと、感謝します、マスター。」



それはどうやら本当のようであった。

けれど。


「ああ。言い忘れていたが俺はお前を抹消する気は更々ないから安心しろ。」



「え?」



「その器がなくなるだけだ。もう新しい器は作ってあるから。」



「…では?」


「お前を抹消なんてするはずがないだろうよ。俺が作ったのだからな。」



そして神崎御代志の身体はなくなった。

そこには唯神崎能景と、何やらひかる丸い物体があった。

そして



「《移動》」



彼は実家の地下室へと転移した。


…そこで色々なことをしていたが、それを知るのは神崎とその人工知能である。




神崎はやっとのことで作業を終える。

彼の目の前には最近開発されたMUUCの最先端メイドロボット。その上位互換があった。



「よし。これでっと。オリジナルの方だから生産用とは違う使い心地だろうが…何か変なところはないか?」



『はい。マスター。何も違和感はございません。』



「…しかし悪かったな。期限日最終日に。」



この期限日。実は



『あの身体を私の器として永久に使うか否か。私は別に期日を過ぎてもマスターが望むのでしたらいつでも器を返還いたしましたのに。』


そう。あの器を永久に人工知能に与えるか否かの最終期日であったのだ。

しかし



「いや。お前はあのままいたいと思っていたかも知れなかったし。悪かった。」



『いえいえ。私は先程貴方様の愛を感じ取れたので、それだけで救われましたよ?』



実はこの人工知能。女性である。



これは別に神崎の趣味ではない。

神崎が人工知能を作った最終工程で、性別がどちらに転ぶかは誰にも分からなかったのである。確率論の話になるのでその話は割愛しよう。



「…そういえばお前名前決めてなかったな。どうする?」



『いえ。別に私は固有名など』



しかし彼女のその意志よりも先に。



「ミヨ、でどうだ?俺の幼名からとったんだが。」



神崎が名前を付けてしまう。

けれども



『ミヨ…。気に入りましたマスター。…生涯大事にさせて戴きます。』



「はは。そんな重苦しくなくていいよ。じゃ、明日また来るから。」



『はい。お待ちしていますね。』



まさか。神崎にこの人工知能が惚れているとは。誰も知らない。

会社まで行ってやり取りを終えるまで10分。実家にミヨを置いて色々調整するのに40分。

そして10分でノーラ邸へと帰る途中のこと。



「…これで俺が分離しておいたものはくっつけた。精神崩壊の偽装も要因の一つではあるが…本当はもう一つ別の理由もあるんだよな。」



彼はある人物から精神攻撃を受け、精神崩壊一歩手前までいったように偽装していた。

それが彼の魔力を分離するに至った原因ではあるのだが、もう一つ理由があった。

それは



「…結局刺客を向けてくることはなかった、か。けどおっかねえんだよな。あの大統領。」



どこぞの国の大統領となにかあったらしい。



「精神攻撃と言い。あの国の人は手口が汚ねぇな。…もしかしたら奴らだけか?…そう信じたいけどなぁ。」



そうするうちに彼はノーラ邸へと着いた。

しかし



「…何をやってるんだ?ノーラは。…ま、いいか。クローゼット見終わったら話しかけるか。」



…どうやらクローゼットが終わるまで神崎は話しかけるのはやめていたようだ。

そして彼女が作業をやめたと同時に



「何をしている?ノーラ?」



しかし気付いていなかったノーラは



「ヒッ⁉︎」



滅多にあげない悲鳴を上げる。



「そんなに驚くことはないだろう?それとも何かいかがわしいことでもしていたのか?」



「ウッ」



しかし



(…多分ノーラは俺を神速の戦鬼と勘ぐっているんだろうな。だってあの部屋に鎧置いておいたし。けど…)




「…きっとお前のことだから俺が神速の戦鬼だと思ったんだろうがそれは早とちりってやつだ。あの鎧はレプリカだよ。」


彼がそんな思考でこう言ったとは誰も知るまい。




「え?レプリカ?」



「ああ。流石に本物を持ち出させてくれるはずないだろう?この国の軍務部が。」



「…そう、ね。」



そして彼女の自白を終え



「いいよ別に。そんな自白しても、俺はその神速の戦鬼ではないんだから。」



と彼は自然に許す。

そしてノーラは彼におやすみを言い、自室へと戻っていく。




そして残った神崎はといえば。

「…この水晶だな。確か…。」

彼は部屋の机の上にあった水晶の上に手を当てている。

しかし水晶がどんどん赤くなり始め、最後には



【パリンッ】

「やっぱり割れるか。」




…この水晶。実は彼が以前に計測した魔力量であればちょうど割れない仕組みになっている。

それも



「…神速の戦鬼、ねぇ。そんな大層な名前を付けられてもな。」



彼が神速の戦鬼と呼ばれていた時の魔力量だ。

つまり



「また魔力量が増えている、か。戦争も無いし別にいらないんだけどな。あの魔力増用飲料。まぁ南極にいるあいつに言ったって止めてくれないんだろうけど。…ま。備えあれば憂いなしとも言うからな。」



そう。とある人から送られる魔力増用飲料。しかしそれだけでは無いらしく。



「これ飲んでも飲まなくても多分いつもの鍛錬とかのせいで魔力量は絶えず増加するし。」

そう。最近の神崎は療養のためそれは全く行っていなかったのだが、その前の彼はずっと魔力量が増え続けていたのだ。




「…それにしても悪いな。ノーラ。俺はもう誰にも正体を明かすつもりはないんだ。」






予約投稿?深夜テンション?


なにそれおいしいの?



…深夜テンションは頭が疲れている合図です。寝ましょう。(経験者は語る)

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