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第十一話 情報

タイトルをつけるのが難しいなと思い始めた斑鳩です。

〜日本軍事基地特殊管理地〜



そこに二人の軍人がいた。


「片山幕僚長。今日はどのような方が来るのです?」


「…鈴木魔法将。はしゃぎ過ぎだ。」


片山魔法幕僚長。男。フルネーム:片山(かたやま)紀彰(のりあき)

自衛隊に第三次世界大戦時に新設された魔法軍の現在のトップである。約10年前から変わらず幕僚長を続けている。


鈴木魔法将。女。フルネーム:鈴木(すずき)章江(ふみえ)

魔法軍のNo.2。しかしながら任命されたのはここ最近である。


「しかし、私はその軍事機密にあたる人を知らないんですけど。」


「…ああ。君が任命されたのはここ最近か。彼は来るか分からないが…良い人物だぞ?」


…そう。彼らがこれから会う人物は軍事機密になる程の人物であり、将補を除く将官以上でなければ会えない者である。


「え?彼?…どんな男の人ですか?場合によっては一目惚れの可能性も…」


「やめなさい。」


章江は実力はあるが時々残念な一面を垣間見せる。

そうこうしているうちに、その大部屋の扉が開く。


「え?来ちゃった来ちゃった、どうしよぉ。イケメンだったら?うわぁ化粧して来ればよかったぁ!」


「静かにしろ!鈴木。」


そして現れたのは。


「片山さん。お久しぶりです。今回も代理できました。」



「ええ。神崎さん。…やはり本人は来られないので?」


「はい。彼は仕事が忙しい者で。」


神崎能景だった。

しかし代理だそうだ。…ちなみにメガネはつけていない。



「毎回毎回彼に会えませんからね。…で、今回はあの防具ですか?」


「はい。修理は済んでいますか?」



そして今回はどうやら防具を引き取りに来たらしい。



「ええ。今回はUMUCに頼んで中に空間魔法を併設しましたので、空間収納と共に使用できるようになっています。」


しかも空間収納つき。

なのだが。


「すいませんね。軍機密庫からわざわざ取り出してもらって。いつか主人にも礼を言わせますので。」


「いえいえ。毎回お礼はいただいているので結構ですよ。」


どうやらその防具でさえ軍の機密庫に入っているようだ。

神崎能景の上にいる人物は一体何者なのだろうか。

…しかしそこまでの会話が終わると、神崎が天気の話をし始める。


「それにしても、雲行きが怪しいですね。」


「ええ。確かアジア連邦の方で大雨とか。」


彼らが急に近頃のニュースを話し合い始めたと思えば天気の話。

なんで天気の話をするのか、章江はわかっていないようだった。



「ああ。ロシア帝国の方でも近頃大荒れとか。まあ、今回は川の氾濫や河川の増水等の被害は無いでしょうが。」


「…ほう。雷は鳴りそうですか?」



「ええ。周辺に大きな影響を及ぼすほどの雷が発生する可能性はあるでしょうね。」


「なるほど。」


その上日本のように流域面積が狭いということはないのに河川の増水、川の氾濫という甚大な被害が出る出ないの話をしているとは。

神崎は何を言っているのだろうか。

それに対して「雷はなりそうですか」と聞いた片山も片山である。

また、他にも



「その上二国にまたがる大雨を無い物として考えないといけなくなりましたもんね。この先やっていけませんよ。」




他国の雨を無い物として考えなきゃやっていけないとは。

なんの話なのか、理解ができない。 

そうしてやっと



「ほう。毎度こんな世間話に付き合わせてしまってすいませんね。」


「いえいえ。お気になさらず。ではまた。片山さんも体には気を付けてくださいね。」


「ええ。ではまた。」



話は終了したらしく、神崎は帰って行った。












「で?鈴木魔法将。何故先程ずっと沈黙を貫いていたのだ?挨拶くらいはしろと言っただろう。まさか本当に一目惚れしたわけではあるまいな?」


「ギクッ。」


先程の会話のトーンとは打って変わってとても低い声であった。



「…はぁ。まあいい。先程の会話記録だけは残してあるんだろうな。」


「…はい。…あの天気の話ですよね。」


「ああ。」


しかし彼女が付き添いで来た主な理由は挨拶ではなく、会話記録を紙に残すことであった。

しかも何気ない天気の話を。

けれども



「…というか、今日は日本の方が大雨の予報ではありませんでしたっけ?」




そう。実は今のアジア連邦は晴天だったりする。

しかもロシア帝国については、ロシアの皇帝の施した大魔法によって今年一年、雷は起こらないとされている。

しかし片山幕僚長は



「?何を言うか。あれが代金だ。」

という。



「代金?」



「ああ。手数料。俺らは陸海空軍とは違って他国の情報が来ないのだよ。あの魔の始祖の家系とかが邪魔をするからね。」



どうやら外国の軍事情報が魔法軍には来ないらしい。

それは魔の始祖等の名家達が自分の力を示して国に誇れる人材であることを示すため。

だから自衛隊魔法部隊に実績を横取りされないように動かれているのだ。


「そういえばそうでしたね。…でもあの情報って…戦争が起こりますか?」


「…ふむ。お前が何故将官になれたかが分かった気がするよ。」


「…へえ。こんな情報、あの執事さんはどこで仕入れてくるんでしょうか。…というかあの執事さん欲しいなぁ。」



そうして彼女が考察したことを話し、片山はそれを当たっていると言った結果がこれである。

彼女は普段こそ抜けているように見えているが実は推察力に優れていたりする。


「というか彼はそもそも執事ではないよ。」


「…は?あんな服着てですか?」


「ああ。彼は毎回あんな服を着てくるのさ。」



神崎は鈴木魔法将に執事だと思われていたらしい。



「はぁ。そう、なのですか。」


「…それにしても。早く軍会議に急ぐぞ。陸海空軍にもこれは知らせなければ。」


「…え?それは何故?」


「…この情報はあいつらも持っていない情報だ。これを共有する代わりに魔法の名家から規制されているデータを寄越してもらうのさ。」



…そう。先程の情報は最新のものである。

《周辺諸国に影響を及ぼす雷》を使うことも先程当事国において承認されたばかりのことである。


「…ッ!?核兵器を使用する危険性があることも陸海空軍は掴んでいないのですか?」


「何故大声で言う…。…まあいい。ああ。雷こと核兵器が使用される可能性があることを日本軍はまだ知らない。」


神崎能景。一体何者か。

そんな外国の最新鋭な情報を持つ教師などただの不気味でしかない。



「…本当にあの人欲しくなりました。」


「やめろ。お前の父があの資産家だからとは言え無理だ。彼は金銭欲がないからな。」


「さては片山さんも試しました?」


「俺ではなくかつての部下が、な。」



…鈴木章江。

実は彼女はここ数年で力をつけた資産家、鈴木寛司氏の娘だったりする。

ちなみに寛司氏の兄は鈴木念斎氏である。

閑話休題。


「…クビですか?」


「いや。今は陸将だったはずだが。」





そして彼らは地下深くにある会議室に足を踏み入れる。


わけがわからないよ…

と言っている読者さんへ


作者も分かってないから大丈夫だよ!  ((殴( ゜Д゜  )「大問題」

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