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私と自動人形  作者: 新山楓華
3/4

そんなお約束展開が起こるわけ・・

三話です。


翌朝


朝を迎えた。


もしかして昨日起こったことはすべて夢だったのではないかとどうしても考えてしまう。


だって現実に完全に独立した意志をもったアンドロイドが存在するわけがない。


そんなことを考えつつもいつものように学校の支度をしていた。


目が覚めるとおいしそうなトーストやコーヒーの香りが漂ってくるわけではない。

一人暮らしのため朝食の用意がされているわけでもなく、朝起こしてくれる人もいない。料理は得意ではないが作ろうと思えば作れる。しかし何か食べる時間はない。


田舎住みの私は電車一本逃すと歩いていくしかなくなる。学校まで徒歩4時間の距離なので間に合うはずもなく、電車だけには遅れないようにしているのだ。


どこかさみしい気もするけど自分が選んだ道だからどうしようもない。


スマホに通知がないことを確認して今日も出発した。


――無事学校につき挨拶もなく教室に入る。自分の席まで行くときの謎の緊張感を味わいながらtクラスの中心グループの女子の井戸端会議というより動物園の前を通り、席に着いた。

私のクラスは机が六列。

私の席は入り口から三番目の前から二番目。


「おはよう」


朝のわりに騒がしい空間の中で後ろから小さい声が聞こえた。

自分に言っているのかどうか心の中で確認し返事を返す。


『おはよう』


会話が終わる。正直気まずいかもなと思うがいつもこんな感じなので馴れてしまった。

挨拶をしてくれた子は仲の良いグループの中に入り、クラスの端っこによって話始めた。

動物園がもう一つ建設され、いつも道理の朝が始まる。

今日提出の課題をやっていると先生がいつもよりも早い時間に来た。


「今日から転校生がやってきます。急で悪いんですが、このクラッカーをホームルーム委員に渡しておくので入ってきたらみなさんでなにか言ってあげてください。」


クラスの中心的な人物の男子が受け取り席が前の人から順に渡していく。前から二番目の私はそれを受け取り、スタンバイする。

5分後また先生がやってきてホームルームのチャイムが鳴る。


ガーン


「起立、礼」、「「お願いします。」」


号令をかけホームルームが始まる。先生が扉を開いた瞬間一斉にクラッカーを鳴らす計画だったため左手にクラッカーを持ち先生の話を聞く。


「ではここで今日から一緒に学ぶことになった転校生を紹介します。」


テンプレのセリフを先生がいい、扉に手をかけた。

私たちは身構える


体が一瞬映った。


パンパパン!!絶妙にそろわないクラッカーが鳴り響き全く驚いた素振りのない少女が入ってきた。そして対照的にびくっと震え、今にも倒れてしまいそうなほど驚いた表情の少女も入ってきた。

二人だったことも驚きだがよく見てみると少女の一人は昨日であったアンドロイドだった。

ドロシーは私に手を振り、


「きゅっっ!!」

私は言葉にならない叫びをあげた。

私は発するべき言葉が浮かばず、口をぱくぱくと動かすだけだった。




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