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私と自動人形  作者: 新山楓華
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出会い

私は生まれてから16年間恋というものを知らずに生きてきた。


ともだちも少なからずいて、家はアパートで一人暮らし。バイトをしているわけでもなく、部活など何かに真剣に取り組んでくることのなかった人生。


この人生の転機が訪れたのは高校1年生の冬のことだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

高校生の冬、私はなんとなくできていた勉強ができなくなってとにかく無気力になっていた。


学校に行ってぼうっと授業を受けてともだちと少しだけ話して帰るいつもどうりの一日。


その日はまだ10月だというのに真っ暗で、雨が降っていた。


傘をさし、道路の脇道を通る。


私は雨で滑りやすくなっていた石造りの階段をのぼっている際、運悪く転んでしまった。


周りの明かりが私を見下ろし、数回背中に衝撃が走る。


地面に打ち付けた箇所をさすりながら落とした傘を探していると階段の上から


「バチッ‼」


という音が鳴った。


私は恐る恐る上を見上げる。雨の中輝く金髪の少女が私を見下ろしている。彼女はゆっくりと階段を下りてきて私に手を差し伸べる。


少女は日本に住んでいるとは思えないほどボロボロの服を着ており、傘もさしていない。

よく見てみると、左腕は関節が球体でできていて、その球体に雨に当たるたびにバチッと音を立てている。


少女は人間ではなかった。顔だけ見ればほとんど人間と大差のないアンドロイドだった。


沈黙が流れ、雨音が鳴り響く。そうしているとアンドロイドはこう言った。


「大丈夫...ですか?」


驚くべきことにそのアンドロイドは人間と円滑にコミュニケーションが取れるようだった。私は差し伸べられている手を眺める。


まるで人間のように肌にしわがあり、手からは水が滴っている。

手に触れると少し冷たかったが手からはぬくもりを感じた。


『私と”友達”になってくれませんか。』


私はそのロボットから差し伸べられている手を握りながら、自分でも気づかぬうちに言葉を発していた。









思い付きで始めた小説投稿です。

高校生の妄想を描いた作品なので温かい目で見守っていてください。

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